映画「ブレードブレイバー」の撮影で川添道場を訪れた小沢剣友会の面々。その中に遊園地
でのクイズ大会で争った鈴木凛の姿もあった。いつも剣友会が関係する撮影に参加している
凛は「お嬢」と呼ばれ親しまれていた。そして小沢から「面倒見てくれないか!」と言われた
珠姫は、自分の部屋で一緒に寝ることになり、翌日の撮影見学に行く予定になった。
しかし目覚まし時計の形がきっかけで、ブレーバーとシナイダーについての論争が始まり
確認の為DVDを見返すと、起床時間午前5時になってしまった。撮影場所に到着すると、シナイガールのスーツアクター藤村が、肩を骨折してしまうトラブルが発生。代わりがいない中、名乗りをあげたのは、いつも芝居を見ていた凛。そして凛が担当するはずだった女子高生は珠姫が
代役で担当した。
シナイガールになりきる凛は、ノリノリで評判も上々。一方緊張していた珠姫は、ガチガチで
「た・す・け・て」という台詞もまともにいえない状況。しかもやられなければいけないのに、思わず落ちていた竹刀を拾い、凛と勝負してしまい、小沢から大目玉を食らった。それがきっかけで
帰りのバスの中「今日の続きをしましょう。」剣士である凛は、珠姫に剣道の勝負を申し出た。
ステージは関東の女子剣士が集まる関東大会だ!
関東大会が迫る中久し振りに朝稽古をする珠姫。「調子はどうだ?」父親からの問いかけに
「いつもと同じです。もう怪我も完全に治りましたから。」怪我の状態も回復し、またいつもの
状態に戻り、2人で素振りをした。そして室江高校剣道部も、関東大会に向けて練習に熱が
入り気合の篭った声がこだました。「石田先生活気付いてまずね最近。」練習を見に来た吉河
先生が、練習の様子に満足する虎侍に声を掛けた。「今週末は、関東大会ですからね。関東
ともなると、注目度は段違いですよ。」気合の入る理由を説明する虎侍。もし勝てば室江高校の
実力が話題になり、注目されると推測していた。(コジロー珠ちゃんの実力を信用しすぎ。負け
ちゃう可能性があるかもしれないのに。)
そして都には練習の成果が見られた。今まで一本も取れなかった聡莉から小手を決めた
のだ。「お見事です宮崎さん!」取られた聡莉からも、賞賛の言葉を掛けられても、感覚を
忘れない為に稽古を続ける都の実力は格段にアップしていた。(しかしキャリーの実力は、客観的に判断して数段上!練習を真面目にしているから、差が詰まらないのは本当の話です。ユージ君が気にしている事が気になりました。珠ちゃんのお父さんは、同じ年頃の女の子と練習
するのが、よかったって防具屋のおやじに言ってました。お父さん気付いていました。)
「関東大会は大きなイベントになるんだね。何だか心配だな。部の雰囲気が良すぎるから。」
珠姫から映画撮影でのエピソード何度も聞かされた勇次。「自分1人負けたらどうしよう!」部の
様子が良すぎるので、自分が負けた時にはどうしようか悩んでいた。「大丈夫ユージ君強い
から。」勇次の強さを知る珠姫は、はっきりと断言!そして紀梨乃は、一致団結して試合に
挑み勝利を掴み取る為、ブレードブレイバーのキャラクターに見立てたマスコットを制作した。
いよいよ関東大会に向けてムードが高まって来た。(外山と岩佐久し振り登場したけど、特に
外山駄目だなあ。なんか一言言ってやれよ。元剣士ならば、応援のコメント残したりすれば
まだいいけど「うぜえんだよ。」なんて言ったら最悪だな。)
さっそく作ったマスコットを渡す紀梨乃。部員達の評判も上々。気持ちが1つになり、雰囲気は最高だ。「これが勝利のマスコットだ!室江高校ファイト!」改めて気合を入れなおす虎侍。
(油断大敵と言おうとしたのは、グダグダになってしまいましたけど。珠ちゃんだけ強いと認めれれてちょっと嬉しそう。だけど負けを知らないというのは、負けた時の反動は大きいと思います。自分よりも強い人がいるなんて、ショックですから。)
ついに関東大会当日を迎えた。今まで体験した事が無い規模の大会で、関東の高校から
剣士達が集合。その多さに圧倒され、極度の緊張感に襲われる部員達。大会日程は2日間。初日は団体戦、2日目は個人戦だ。「ここで勝って初めて本物だ。あんな回転寿司で・・・」
練習試合と訳が違うと言いたい虎侍の前に、町戸高校剣道部と顧問の石橋が登場。ブロック表によると、室江と町戸が対戦するとしたら決勝戦。「今のウチなら楽勝ッスよ!」自信満々の
鞘子。「両方勝ち残ればの話ですけど。」とことん現実的な優梨。対照的な両チームだが、虎侍と石橋は決勝での対決を実現させるようと約束した。(大会会長の声が死にそうでやばかった。
それにしても竹刀を掲げての掛け声、教祖を称える声じゃないかと勘違いするほどです。)
「剣道の神様って言うのはいるね。」トーナメント表を見た都が呟いた。室江高校の最初の
対戦相手は、キャリーが所属する英進高校。「今日の内に決着つけましょう。」都が次鋒だと
聞いてキャリーは対戦を志願。「今までの宮崎さんとは違いますよ。舐めたら痛い目に遭い
ます。」練習パートナーの聡莉が、前の都とは違う事を強調した。「悪いけどあたしも前とは違うのよ。あなたはあたしに勝てない。フォーエヴァーにね!」それでも永遠に自分に勝てないと
言うキャリー。互いのライバル心むき出しのまま試合に突入した。(キャリーが二刀流が使えるのは、一刀流が強い証拠。一刀流だから力が落ちるという考えは甘いですよ。)
先鋒戦聡莉は、得意の胴を決め一本先取すると、続く2本目も面を決め2-0の快勝。そして
因縁の対決次縫戦を迎えた。「絶対に勝つ!ここで負けたら剣道やっている意味無い。」ライバルを目の前に気負い気味の都。試合開始から一刀流のキャリーに対し積極的に責めた。つばぜり合いから都は小手を狙った。しかしキャリーはかわし、逆に面を決めた。強烈な体当たりを
食らった都は、尻もちをついてしまった。「フォーエヴァー」挑発するキャリー!
2本目も積極的に責める都。しかしキャリーは全て見切り、チャンスを与えない。「強くなったわ
でもまだあたしの足元にも・・・・・」都が実力を上げた事は認めたものの、とどめの引き面を決め
勝負あり。やはり実力の差は大きく、試合はキャリーの完勝に終わった。「ダン君悔しい!」部員達から慰められても、やはり悔しさは隠せず段十郎に抱き付いた。そんな都に優しく微笑み
肩を叩き慰める段十郎の姿を見たキャリーは、複雑な表情をしていた。(礼美ちゃんも来ていましたけど、つまらないとさっさと帰りました。何か違うとかんじていたのでしょう。)
団体戦の結果は室江高校の勝利。3回戦まで駒を進めた。町戸高校も3回戦まで進出し
「本当に室江と試合をしたいんだな。」石橋は部員達が、室江高校と試合をしたいと考えていると実感していた。そして「珠姫と聡莉が確実に勝ち、紀梨乃か鞘子のどちらかが勝つ。」という
虎侍の皮算用を「そんな星勘定してると、足元すくわれるぞ!」と一刀両断した。(あー外山が
ゲーセンで起こした暴力事件。あいつ剣道部に所属したままだから、絶対これ室江剣道部に
大きな影を落としますよ。「こいつにコンティニューだ。」ってゲームじゃないだから。)
室江高校の3回戦の相手は、凛が大将を務める秀玉高校。珠姫は、会場で真っ白な胴着
着た凛と出会い声を掛けた。互いに大将同士であると確認すると「ねえ珠ちゃんあの時話した
わよね?ブレイバーはシナイダーに勝てないって。どうして勝てないか、その答えを今日教えて
あげる。」凛は珠姫に対して、前に言った事を教えると豪語した。(シナイダーは負けたから、それをバネに強くなった。でもブレイバーは連戦連勝。負けを知らないブレイバーが、強くなった
シナイダーに勝てないというのは、判る気がします。)
秀玉高校との団体戦は、先鋒の聡莉は勝ち一歩リードしたものの、次縫の都は敗戦の
ショックを引きずり完敗。中堅の鞘子も敗れ、1勝2敗という苦しい展開。その様子を見ていた
町戸高校も元気が無い室江高校を心配するほどだった。それでも副将の紀梨乃が、小手を決め
勝利をもぎ取り、2勝2敗の五分に持ち込み、大将戦「珠姫対凛」の対決に持ち込まれた。珠姫が勝つと決め付けている部員達。聡莉は次の試合の順番の事まで言い出し「こいつら緩んで
いるな。試合終わったら一言言っておくか。」虎侍が見ても、気が緩んでいた。
大将戦の試合が始まった。いきなり上段に構える凛。その様子を見て母親の面影を思い
出した珠姫は、集中力を欠いてしまった。その隙を見逃さず凛は、左手一本で面を決める高校生離れした技を披露し、一本先取した。その強さにただただ驚くばかりの室江高校。(体格差が
あるから、上から攻撃されたら珠ちゃんほどの実力者でもやられちゃうのか。でも一本取られた
だけでもものすごいショックです。)
2本目開始。再び上段に構える凛に対して「とにかく一本取らないと!」気負いと焦りがありありの珠姫。母親の面影を断ち切り、攻撃に転じた。互いの引き面は、浅く一本にならない。勝気ばかりが先行し、いつもの珠姫らしさがみられない。ついには外山や小西に使った突きまで
繰り出し勝負に出た。しかし外れ隙を作った瞬間完璧な面を決められた。
結果は2-0で珠姫の完敗。室江高校は3回戦で姿を消した。同世代の女の子に敗れた
珠姫。初めて知る敗北の悔しさを味わう結果になった。勝気ばかりが先行し、冷静な試合が
出来なかった。ある意味必然の敗北だった。でもこれが次への糧になれば良いのです。敗者と
勝者というタイトルは、普通は逆に書きますが、あえて敗者を先にした意味はあったのでは
ないでしょうか?