インターハイ県予選進出を掛けた東城高校との試合は、大将戦まで2勝1敗1分け。室江高校

が優勢であった。しかし大将の珠姫は、東城高の後輩部員に監禁され、大将の小西に助けら

れたものの、試合に間に合わせる為通った近道にテニスボールが仕掛けられていた。それに

足を取られ倒れる珠姫は、捻挫してしまいとても試合が出来る状態ではなかった。

 

 「この人は私が絶対に倒します。」悲壮な決意で試合出場を決意した珠姫は、試合開始から

体当たりされても、気迫ではね返し禁じ手として封じていた突きを見舞い、体の大きな小西を

ぶっ飛ばした。これで一本先取し、室江の負けは無くなりインターハイ県予選進出かと思わ

れたが、勇次から珠姫の怪我の情報を聞かされた虎侍が、立ち上がり審判席に向かった。


 状況を審判に説明する虎侍。その様子を固唾を呑んで見守る室江高校チーム。突きを食らい

息が上がりつらそうな小西と正座し待機する珠姫。そして虎侍が、審判に頭を下げ話し合いが

終わると、主審と副審が白旗3本を上げ小西の勝ちを宣告。珠姫は怪我の影響で途中棄権

という不本意な結果に終わった。


 試合が終わり小西は後輩達から肩を借りなければ、立てないほどのダメージを受け、これ

以上試合を続けられる状態では無かった。一方虎侍は、何かを訴えるほどの強い目つきで

抗議しているような珠姫と向き合った。怪我を隠していた珠姫に対し口を開いた。


 虎「どうして言わなかった?」 

 珠「大丈夫だからです私まだ出来ますどうして止めたんですか?」

 虎「無理するな今日のお前は、普通じゃない。」(首を横に振りながら)

 珠「そんな事無いです先生!」(反抗的な態度で)

 虎「じゃあ何で突きを使った?男子にしか使わないんじゃ無かったのか?」

 珠「あたし突き使ったんですか?」(虎侍に言われショックで後ずさりした。記憶に無い様子)


 自分が突きを使った事を覚えていないほど、小西に対する憎しみと怒りが頭を支配して

いた珠姫に対し「珠ちゃんその足でよく頑張ったねもう休んで良いから。」紀梨乃が優しく

慰めの言葉を掛けた。それでも小西を倒そうと思い続ける珠姫の肩に力が入っている様子を

察した紀梨乃は、リラックスする様言い聞かせた。すると緊張の糸が解れたのか、力が抜け

崩れ落ち座り込む珠姫。立ち続けるのがつらいぐらいの状態で、勇次がコールドスプレーを

掛けて応急治療を施した。(人は夢中になると周りが見えなくなりますがその典型的な

ケースですね珠ちゃんしかしあの小さな身体でよく小西の体当たりを受け止めたな


 試合は2勝2敗1分け、取った本数も5対5で全く同じ!この場合は各チーム1名代表者を

選出し、代表者戦を行う事になった。室江はいつも以上の集中力で、絶好調の紀梨乃!東城

は聡莉と引き分けた先鋒の青木が登場した。代表者戦も集中力を高め、気合十分の紀梨乃は

室江メンバーの応援と弟(たっくん)の応援を受けていた。しかし「母ちゃんの検査結果だけど

全然問題無いって、退院だってさ?」弟から母親が、無事退院出来る情報を聞くと、中力を

無くしいつもの紀梨乃に戻り試合に負けてしまい室江は敗退が決定した


 試合後負けてしまった事を、紀梨乃と鞘子は悔しがった。それでもとても楽しい試合が出来た

事に充実感を感じていた。虎侍も紀梨乃の緊張の糸が、切れ負けてしまった事をちょっぴり

残念に思った。しかし「まあこれでいいさ何も剣道に命掛けている訳じゃなし精一杯頑張って

沢山学べて楽しめたらそれでいい。」勝ち負けが全てでは無いと、楽しそうに笑っている生徒

を見て思った。(一生懸命頑張って友達を応援し仲良くなったりする方が大切ですね


 「珠ちゃん足大丈夫なの?」都が珠姫の足を心配すると「大丈夫です。後2・3日で腫れは

ひくそうですから。すいません肝心な時に転んでしまって。」怪我の様子を伝え、大事な試合前に怪我をしてしまった事を謝罪する珠姫。「なあにいつも足を引っ張ってるのは、あたしなんだし

さっきも朧蜜蜂にやられなければ・・・・・」責任感の強い珠姫を気遣いフォローする紀梨乃!

ダン君は鞘子意外みんなの様子がおかしかった事に気付いていました結構見てますね

いつも練習中から様子を見ているのでしょう本当に監督は試合に出る選手を見守り示を

出す事しか出来ませんからやる事全部試合前に叩き込まないと


 一方勝った東城高校も会場を後にしようとしていた。しかし小西の姿がどこにも無い。後輩

部員が探しに行くと、小西はトイレにいて壁を爪でひっかき悔しさをあらわにしていた。両親が

離婚し自分が抑えられなくなり、祖母の勧めで始めた剣道。しかし優勝するほどの実力を

身に付けていくと、周囲の過度のプレッシャーが重くのしかかり、段々勝つ為に手段を選ばなく

なって行き、卑怯な手を使い始めたのだ。そして後輩から「リターンマッチして今度はぶっ飛ば

して下さいね。」という言葉にも「私を追い詰めないで頂戴!」小西は本音を口にした。(勝ち負けばかりにこだわっているから負けても楽しそうな室江の様子が理解出来ない筈ですよ


 帰宅後「クリスマスクリスタルズ」というアニメを、部屋で夢中になって観ていた珠姫。そこに

父親が話をしたいという事で入って来た。(珠ちゃんお父さんにはアニメ観ている事知られ

たく無いんだCM中でよかったってなんて思っちゃってただ音消して本編はしっかり

録画してるのはさすがアニヲタ珠ちゃん)「試合中に突きを使ったそうだな?」父親が突きを

使った事実を確認した。「ごめんなさい。」怒られると思い怖がりながら謝る珠姫。ただ父親は

相手と珠姫自身を考えて、突きの使用を禁止することを言いたかったのだ。理由は剣道のスタイルと心を乱してしまうから。怒りに任せて突きを出していると父親は感じているのだ。(なまはげは無いでしょうお父さんでも珠ちゃんが明るくなったのは良い傾向だと感心してました


 一方紀梨乃は家族の食事を作ると鞘子に「室江剣道部第二章に当って、何か作らないとね!

室江剣道部テーマソング!明日皆で話し合おうねじゃあ」という主旨のメールを送った。しかし

テーマソングという言葉を見た鞘子は「これはあたしに作曲してくれっていう事ね!」話し合おう

というのに、勝手に1人でギターを持ち出し曲を考え始めた。(大暴走勘違い)翌日昼休みに

皆でお弁当を食べていると、鞘子は徹夜までして作った曲を披露したくて、それが疲労した顔に

発表したい気持ちが出てしまった。しかし紀梨乃が選んだのは「超剣戦隊ブレイドブレイバー」のテーマソングだった。自分の努力が無駄に終わり、ショックを受けた鞘子は、勝手に1人で

勘違いし作った曲を飛ばしてしまった。そして回収しようとしたら、自分が噴水に飛び込んで

しまった。(うああまさに1人相撲もいいところです


 鞘子が部活に参加しない代わりに、怪我をしている珠姫がやって来た。怪我をしていても

部活には出たいのだ。「よし今日は珠が先生だ!先輩後輩関係無くびしびし行け!」虎侍は

珠姫に怪我が治るまで、指導を任せた。虎侍は壁を見つめ、自分の高校時代と比較して

賞状や習字などが無く、ちょっと寂しさを感じていた。そこで段十郎の紹介で、勇次が習字を

書き、珠姫が村越杯個人戦で優勝した際、貰った賞状を飾ろうと考え、虎侍は珠姫に伝えた。


 自宅に帰り賞状を見つけた珠姫の所に、父親がやって来て「珠姫その賞状はどうするんだ?」

と尋ねた。「学校に持って行くんです。」返答する珠姫の言葉を聞いて、父親は寂しそうに部屋から出て行った。実は賞状を入れる額を買っていたのだ。(珠ちゃんが部屋に来たら買って

来た額を拭いていましたその様子が可哀想だったけど・・・・・


 翌日勇次が「一投入魂!」の文字が入った習字!そして段十郎も「都の自画像(もの凄く上手くてビックリ)」を持って来た。「ダン君が書いたんだから貼りなさいよ!」最初は貼るつもりは

なかった虎侍を黒くなった都が脅し壁に貼る事になった。しかし珠姫は、賞状を持ってこな

かった。実は父親に内緒で、額に自分の賞状を入れていたのだ!「本当に良い娘になったよ

母さん。」父親は珠姫の優しい行動を知り涙を流し、良い娘に成長している事を実感するの

だった。素晴らしい珠ちゃんの心遣い。こんな優しい女の子が、もっと沢山居たらと考える

内容でした。来週からアニメオリジナルストーリー!合宿が面白かったから楽しみです。