ことみが「病気」という理由で学校に登校しなくなった。心配した朋也達はことみの自宅を訪れ

呼び鈴を鳴らしたが、反応が無かった。ただぼんやりと見覚えがある風景でだったので、違和感を感じた朋也は再び自宅を訪ね、今度はドアからでは無く庭から自宅に入り階段を上がって

行くと、両親の航空機墜落事故の記事が多く張られてある部屋に1人座っていることみを発見し

子供の頃既に会っていた事を思い出した。そして過去が明らかにされ始めた。

 「どうして私はことみって言うの?」幼いことみは著名な学者であった父親に自分の名前について聞いてみた。父親は世界を構成しているのが、目に見えないハープつまり琴であり、それが重なり合い美しい調べをかもし出しているなどと大げさに説明した。(まあ実際はひらがな3つ

あってことみなんですけど)幼き日のことみは、家と庭と両親それが自分の周りに存在する全て

であり、そしてバイオリンも練習していた。(結構上手いのですよ。びっくりしました!)

 「俺達会っていたんだな子供の頃に。最初から俺だってわかってたんだろ。」朋也はことみが

自分の事を知りながら言ってくれなかったことみを責めた。「図書室で朋也君に会った時、あの時の男の子が戻って来てくれたのが嬉しかった。でもすぐ気が付いた私の事忘れてるって!それなのに私とまたお友達になってくれて、初めて会ったくれた女の子として大切にしてくれて

お友達を紹介してくれて。わからなくなったの思い出して欲しいのか忘れたままでいて欲しい

かを・・・・・・・・・」ことみは朋也に再会した時の複雑な心境を語った。

 まだ両親が健在だった頃ことみは、同級生とは異なる考えを持ち、普通読まない本を読んでいたので、浮いた存在で孤独だった。そんな時蝶を追って小さい時の朋也が庭にやって来た。「あなた誰?どうしてここにいるの?」何気なく質問することみに対し「迷い込んで入ってしまった。」告白した朋也。ことみは彼に学校の同級生とは、何か違う雰囲気を感じると、もう自然と友達になっていた。そしてことみの誕生日が近づき父親にぬいぐるみのプレゼントをリクエストしたの

だが、両親は急な仕事が決まりどうしても誕生パーティーに出席出来なくなってしまった。

 「お父さんとお母さんが一緒じゃなきゃ嫌だ。朋也君がお友達を連れてくるって行ったのに。」

プレゼントなどどうでもいいことみは、両親や朋也と過ごす誕生日の方がずっと大切で、嘘を

付けれた結果になり「お父さんもお母さんも大嫌い!」泣きながら感情を爆発させた。結局誕生日パーティーには、家政婦も朋也も誰も姿を見せなかった。更に両親は航空機墜落事故に巻き込まれ命を落としてしまい、世界中の人にとって大切な論文まで失ってしまった。それを知らせてくれたのは、あの研究メンバーの紳士で論文の控えが書斎にあるから中に入れて欲しいと

要求した。「きっと悪者なんだ。お父さんの大事な物を取って行こうとしてるんだ。」紳士を悪者であると思ったことみは、両親がまた戻って来るよう涙を流して祈った。(つらい展開です)

 しかし現実は絶望感を与えるのみで、涙ながらに走り回ることみが最後に辿り着いたのは、入出を禁止されていた父親の書斎だった。机には論文の控えがあり「これがなければお父さんも

お母さんもいなくならなかったんだ。」世界の人の為に役立つ研究などどうでもよく、ただただ両親がいて欲しいと思ったことみは、論文を燃やてしまった。(両親を失った悲しみに比べれば

論文の価値などことみには無いに等しいのです

 「どうしてこんな事を?」全てを聞いた朋也は、ことみが新聞や本のスクラップを部屋中に貼ってある理由を尋ねた。ことみは最初は罪滅ぼしのつもりで、両親の名前が書いてある新聞や本を切り取った。しかしそれだけでは足りずに沢山の勉強をして両親の後を自分が継いで行こうと

決意した。どうしても両親の研究を伝えなければならないと思ったのが理由だ。(償いの為に

勉強をし続けたのか、それは一時の感情で台無しにした論文を復活する為なんです)

 全てを打ち明けられた朋也は、ことみの担任教師から「ことみがアメリカの大学に留学する。」という情報を聞いた。最初は乗り気ではなかったのだが、欠席の連絡をした時に留学の話を進めて欲しいとことみ本人から連絡を受けた事を聞かされた。そして渚にも全てを話し「俺はぼんやりとしか覚えて無いんだけど。もう一度ことみの家に行ってくる。」朋也は、1人でもう一度

一ノ瀬家に向うと、庭の中に入ると雑草がびっしりと生え、以前の様な状態では無くなっていた

ので掃除を始めた。しかし1人で掃除をするには、余りにも広く少し休んでいると、3時間目が自習になり、渚も後を追う様に姿を現した。「自分の出来る事をしようと思ってな!」掃除は自分が

ことみの為に出来る限りの事だと考えていた朋也は、杏と諒がことみの誕生日をお祝いしようと

計画していると渚から聞かされた。友人達がことみを喜ばせようと奮闘し始めるのだが「ことみ

ちゃんを学校に戻せるのは岡崎さんだけだと思います。」渚は朋也がことみを再び学校に

通わせる鍵を握っていると考えていた。(確かに大げさではないと思いました)

 その後も朋也は必死で雑草を抜き、自分の力の限り掃除をした。部屋にことみがいると信じ

ながら。翌日も必死に雑草を抜き続けると、かつて花壇だった場所を見て断片的に記憶が

蘇って来た。それでもかつての様に美しい庭に戻すのは、自力では困難だったので、仕方なく貯金を引き出し手入れ道具を買い揃え、ガーデニングの本を読み始める朋也は、そんな時渚・杏・諒に出会う。3人もことみの誕生日プレゼントに先輩から譲ってもらったバイオリンを贈ろうとしていたのだが、ちょっとした交通事故に巻き込まれ、折角のバイオリンは壊れてしまった! 

 「こうしていても仕方は無い。楽器屋に行こう!」朋也の一言で責任を感じていた渚と諒も元気を取り戻した。しかし最初に行った楽器屋では「直すより買った方が安い。」と言われた。新しい

バイオリンでは意味が無い。ことみには壊れたバイオリンでなければならないのだ。夕方になり

次に向かった楽器店では、修理を了承して受け取ってもらった。しかし土曜日までに修理する

のは、到底不可能で音も元に戻るかわからない状況だった。(杏はカンパで金を集めるそうですが確かに「出しなさいよ。」なんて言われたら、恐喝に思えますね)

 バスに乗り一ノ瀬家に向かった渚達は、朋也1人で庭を奇麗に手入れしている事に感心し

自分達も手伝う意志を示した。「ありがたいけど、帰りが遅いと家の人が心配するぞ。」朋也は

申し出をやんわりと断り、道具を片付けたら自分も帰るつもりだった。しかし帰ろうとせず、自分の子供の頃の記憶が埋まっていると感じた庭の手入れを続けた。たとえ今やっている事が無駄かもしれないという不安感があるにせよ。

 「岡崎さん戻って来てしまいました。私達も手伝います!」まだ1人で手入れをし続けている

と思った渚は、杏と諒と一緒に戻り4人で協力して手入れを再会した。「俺は今1人じゃない。」

心の通い合った友人達が自分を助けてくれると思った朋也の心は、希望に満ちていた。そして

4人の行動が通じたのか、閉ざされていたことみの部屋のカーテンがちょっと動いたのだ。そうまるでことみが少しづつ心を開き始めたかのように。来週はことみ編クライマックス!再び

元気を取り戻し最高の誕生日を迎える事が出来るのか、朋也達の奮闘は実るのでしょうか?