「お2人に会えてほっとしました。あのどうしました?渚ちゃん、岡崎さん」光坂高校創立者祭に約束通りやって来た公子には、病院で2年間眠っている妹の風子の姿は見えなかった。

すぐそこにいるのに話が出来るのに2年間溜めて来た思いを語り合えるのに・・・・こんな

ことって!」渚は言葉を失い、朋也は風子が見えない事実を嘆いた。

 実は公子は風子が学校にいて友達と元気に掛け回っている噂を知っていた。勿論そんな事は

病院で眠っている風子に会っているから信じていない。「伊吹先生!」渚は風子がいる事を

言おうとしたが、隣にいた風子に手を出されて静止された。「勿論あるはずないって判って

います。だって私は毎日寝ている所を見ているのですから。夢の中で沢山の友達囲まれている

のならそれだけで嬉しいです。せめて夢の中でなら元気に駆け回って欲しい。岡崎さんと渚

ちゃんはこの学校に通っているならお友達になってくれますか?」毎日風子の様子を見ている

公子は、当然噂を信じずそれが夢の中の話で実現して欲しいと考えて、朋也と渚に風子の友達になってくれるか質問した。「ハイ絶対に!」「公子さんの妹なら可愛いに決まっています。一緒にいると楽しくて、放って置けなくて!」2人は友達になる事を約束した。

 「こんな事俺が言う義理は無いけど、彼氏と結婚して下さい。きっと妹さんもそう思っていま

すよ。もし自分のせいで結婚出来ないなら、妹さんも悲しみます。」朋也は風子の「結婚式を

祝いたい」気持ちを代弁し、渚もそれに同調した。最初は風子の立場を考えて自分だけ幸せになろうと思う事を自重していた公子だったが、2人の言葉から不思議な物を感じ「私幸せになります!」と笑顔で宣言した。

 夕方公子の話を聞いた風子は、もっと沢山の人に祝福される様、木彫りのヒトデを生徒達に

配り続けた。渚は公子には姿が見えないという事実を風子に知られてしまった事を後悔し泣き

出した。その様子を見ていた朋也は「責められるのは俺の方だ。あいつの正体を暴こうとして。」

自分が風子に悲しい思いをさせたと考えていた。その後も風子は、会う人にヒトデを配ろうと

していたが、中には完全に無視する生徒もいたので、朋也は受け取ってくれそうな生徒として

一ノ瀬ことみがいる図書室に風子と一緒に向かった。

 「ことみちゃん?」全然気付かないことみの名前をちゃん付けで呼んで、ようやく気付いた

ことみに風子は例外無くヒトデをプレゼントしようとした。すると学名や英語名などヒトデの詳細を

語り始め天才少女の片鱗を見せることみ。「風子よりもヒトデの事詳しい、あなたの様な人に

差し上げます。」風子は驚きながらプレゼントするとことみも喜んで受け取った。(朋也は風子と

早口言葉の対決!そこに現れたのが陽平で、風子を茶化すと親衛隊が登場して陽平をどこかに連れて行っちゃいました。口笛吹けないのに、親衛隊はどうやって来るんだ?)

 学校の帰り3人で下校するが、朋也と渚は風子を先に古河家に帰らせ、再び伊吹家に向かい

玄関先にいた公子に結婚の意志が変わっていないか確認した。「ええ祐介さんとも話をして、式場の予約を取ろうとしたのですが、中々取れなくて式を挙げるのはだいぶ先になりそうです。本当は教壇を取っていた光坂高校で!」結婚の意志は変わらず、光坂高校での結婚式を希望

していた。その話を聞いた上で朋也は事故に遭う前の風子について公子に質問した。

 風子は友達に接しようとせず、海に出かけてもヒトデを触っているだけ。姉の公子以外に心を

開こうとしなかった。友達に話し掛けられてもまるで無視する様な態度を見て「このままでは駄目だ!」と思った公子は、中学を卒業した後の春休みあえて風子と距離を取った。「寂しさから

友人を求めるのではないか。」公子の思惑通り高校に入学した朝「頑張って友達を作る!」と

宣言したが、その矢先に事故に遭った。今風子が活動する事で親衛隊も出来、沢山の生徒達に知ってもらっている。「目を覚まし退院したら、公子の知らない風子がそこにいるはず」朋也は

期待感を渚に言った。(風子と自分と渚は似ているか、確かに余り人を寄せ付けないからね)

 風子のヒトデプレゼントは、受け取る人間が増え「幽霊!」などという噂話は消えかかって

いる。しかし素通りして受け取らない人間もいる。陽平を加えて4人で次のプレゼント案を考えようとしていた。(陽平は渚にフラレました)すると渚と風子のだんご大家族VSヒトデのどっちが

可愛いかバトルが勃発した。(これがまたくだらないバトルで、いきなりヒトデとだんごの合作で

終了!しかも朋也がヒトデと寝かせた陽平をすり変えて風子を騙しました。ついに風子マスターになってしまいました。ネタでも笑えない)

 その後朋也と渚は、公子の願いを叶える為に老教師の幸村に光坂高校での結婚式の許可に

ついての相談をした。ちょっとボケている幸村だが、公子のファンが教職員に多いので取り合えず掛け合う事を了承した。そしてその報告をしに再び伊吹家へ向かった。2人から話を聞いた

公子は感謝した。しかし「お2人に言わなければならない事があります。」急に真剣な口調で

話し始めた公子は、医師から「風子が目を覚ます事は無いだろう!」と宣告された事実を2人に

伝えたが、それでもいつになるかわからないが、いつか目を覚ますと信じていた。

 話を聞いた渚はひざまずき号泣し、朋也も涙を目に浮かべて陽平の部屋に上がりこみ「あいつは知っていたのかな?だから自分に出来る事が、式の参列者を増やす事だけだって。」と考えていた。考え込んでいたのは陽平も同様で、朋也達が下校した後風子が一生懸命ヒトデを

配っている様子を見ていると、陽平の同級生が受け取ろうとしなかった。「なんで下級生が声

掛けているのにそれに答えないんだ?」同級生の態度に怒る陽平だが、その生徒達には風子

の姿が見えていなかった。更に朋也がつけた偽名「磯貝風子」下級生も存在しない事を確認し

風子がプレゼントしたヒトデを貰った事実も忘れている生徒も現れた。「一体何が起きている

んだ、何者なんだ?どうして風子ちゃんが忘れられているんだ?聞いてるのか岡崎!」真顔で問い詰める陽平だが、朋也は何も答えようとしなかった。風子の死が近づくに連れて、記憶から消えて行くなんて、そんな悲しい事があっていいのでしょうか?来週は涙ぽろぽろになりそうで

ハンカチを用意しないと観られないかもしれないです。