うさ耳



 佐祐理は、祐一と舞がやっている事を知っていた。しかしそれを口に出そうとはしかなった。その結果

舞の誕生日に悲劇が起きた。佐祐理は、舞と祐一に会いに魔物が存在する、学校に出かけて襲われて

怪我をしてしまった。互いに自分の行為を後悔し、舞は「私のせいだ!」と初めて祐一の前で、感情を

表にして大粒の涙を流した。しかし今するべき事は、自分を傷つける事ではない。「そんな事をしたら

全てを失ってしまうぞ!」と言って説得した祐一の言葉に従い、舞は学校に戻り祐一と共に魔物との

戦いに挑む。見えない魔物に対しての戦いにおいて舞は「祐一、私との稽古を思い出して!」という

アドバイスをした。最初は、魔物の圧力に押され弾き飛ばされる祐一だったが、舞の言葉を思い出し

「俺が持ちこたえていれば、舞が駆け付け倒してくれる。」と思った。

 すると舞が次々に魔物を撃破し残り1体までこぎつけた。しかし舞は、ひざにあざがあり苦痛に顔を

ゆがめる。祐一は「今日はこれまでだ、病院に行こう。」と戦いをやめる様に舞に進言する。しかし「戦う!」

と言って祐一の話を受け入れようとしない舞は、すでに足に黒いあざが見られ、足に力が入らなかったので

このままにしておいたら悪化すると思い「祐一、助けて!」と祐一に頼んだ。(舞が助けてなんて

言うとはね)そして祐一は、舞を背負って階段の上がり踊り場で座った。それはまるでかくれんぼみたいに

鬼から身を潜めている様な光景だった。「他に何をして欲しいんだ。」と舞に聞く祐一に対して「何もしなくて

いいただ側に居てくれれば!」と言って何も祐一に求めようとせず、舞は祐一に寄りかかった。(祐一君が

狙われている訳ですから、いい囮になりますね。でも舞ちゃんは、子供の頃にもかくれんぼしてこんな状況

があったそうです。友達もたった一人いてその友達は、多分祐一君かな)

 残り1体の魔物は、案の定祐一を狙い2人が潜んでいる階段にまでやって来た。舞は、動けない体でも

たった一回のチャンス、ジャンプして階段の上から切りつけるようと狙っていた。そして魔物が現れて倒す

為にジャンプして切り付けた。しかし「失敗した!」という舞の言葉通り魔物を倒してはいなかった。倒れ

込む舞を守る為、自分が魔物を引き付ける祐一に舞は「祐一、裏庭へ!」と言葉を残した。そして必死に

その言葉に従い逃げる祐一は、学校が魔物により破壊されていく光景を目にし、ある教室に入ると「何か

言いたい事があるなら言ってみろ!」と叫ぶが、魔物に弾き飛ばされ窓から裏庭に飛ばされた。雪が

クッションになり、怪我をしなかった祐一は「裏庭には何があるんだ舞?」と思いながら、必死に魔物と

戦っていたが、木刀が折れてピンチに陥る。そんな時動けないはずの舞が、屋上からジャンプして魔物に

切りつけ倒れこんだ。(ありえないだろう、舞ちゃんは祐一の言う通り何考えているか本当にわからんよ!)

 するとついに魔物は、消え去り舞の所に駆け寄る祐一は「全くお前はどこまでむちゃくちゃなんだよ。」

と呆れた様に言う。それに対して「牛丼食べたい!」と気が抜ける返答をする舞の頭を小突いた祐一は、

教室に連れて行き、自分のコートを舞に着させて「待ってろよ直ぐに戻ってくるからな。」と言い残し牛丼

屋に向かった。しかしこの舞の言動には裏があり、実は魔物はもう1体残っていた。それに気付いていた

舞は、祐一を逃がす為にわざと「牛丼食べたい!」と言ったのである。戻って来てその事に知った祐一は

舞を追いかけた。しかし走っている最中に激痛に襲われて祐一は魔物に「いったい何が言いたいんだ?

言ってみろ!」と叫ぶ。

 すると風景は、一変し驚く祐一の前に10年前の舞がいた。舞の母親は、病院に入院をしていて舞は

いつも見舞いに来ていた。冬には、雪球を作り母親の所に持って行くとウサギを作ってくれる優しい母親

だった。そんなある冬の日母親は「舞、今日お母さんと動物園に行こうか!」と言った。舞は最初は「駄目

だよお医者さんに怒られる。」と断ろうとした。しかし母親の強い願いもあり、たった1日のチャンスという事で

動物園に行く事になった。やはり無理をする事ができず、舞が作った雪ウサギを見せ「これが舞とお母さんの

動物園だよ!」と嬉しそうに舞は言った。その言葉に母親は、涙した。(私も泣きそうになりました)

 その後奇跡が起きた。母親は、やせ細り余命わずかになっていた。舞は、必死に涙を流しながら哀願

した。すると翌日母親が元気な姿になり回復をしていた。その力は、テレビでも紹介され怪我をした小鳥の

羽根を直したりした。だが舞は、誹謗中傷にさらされて誰からも怖がられ受け入れられなくなり、逃げる様に

電車に乗って住んでいた街を離れ、今の街に引っ越してきた。

 一人ぼっちの舞の前に登場したのが、夏休みで水頼家に遊びに来ていた祐一だった。祐一は、舞と

出会い仲良しになり、ちゃんばらをしたりウサギの耳をプレゼントしたりした。そして舞は、祐一に自分の

持っている力を見せて「私は、この力のせいで前の街に居られなくなったの。」と事実を話した。だが

祐一は全く奇異な態度を取らずに「お母さんを治したんでしょ。だったらその力をいつか好きになれるよ。」

と舞に話した。しかし祐一が夏休みが終わり街から離れる前日、舞が必死に「助けて欲しいの、魔物が

来るんだよ。いつもの遊び場所に!だから2人で守ろうよ。」と呼びかけた。だが祐一は、舞の呼びかけに

答える事はなく「また遊びに来るから!」と言うだけだった。結局遊びは、更地になり建物が建てられる

ことになった。(1人で10年もの間祐一を待っていたのですね。それを忘れているとは・・・・・)

 10年後再び祐一と舞は出会い、一緒に魔物と戦った。しかしその魔物が、存在していないという事に

気付いた祐一は、舞と再び会ってその事実を話した。最初は「何を言っているのかわからない。」と答えた

舞に対して「あの魔物は、お前が持っていた力なんだよ。それが何かを言おうとしていたが、力が強すぎて

わからなかった残り1体になりわかったんだ。」と説明する祐一。

 舞は、子供の頃魔物が出ると言って折角仲良くなった友達を失いたくないと嘘を付いて、引き止めようと

した。その友達は祐一である。友達を失いたくなかったのだ。だから魔物という想像の産物を生み出し

信じようとしていたのだった。それももう終わりになり、祐一は舞に仲良しの頃に渡したウサギの耳を

付けてあげて、もう一度あの頃の舞に戻る事を願った。だが今まで剣に頼ってきた舞が簡単にそれを

手放す事は出来ない「祐一や佐祐理に迷惑がかかる。」と思っていた。そこで「俺や佐祐理さんは、お前が

大好きなんだぞ!」と語りかける祐一!その言葉に「ありがとう!」と答えた舞は、分の胸に剣を突き

差し倒れこんだ。崩れ落ちる舞を抱かかえ大粒の涙を流す祐一の前に、幼い舞(舞の力の欠片)が

祐一に呼びかけた。彼女は、祐一が友達で居てくれる事を知ると「今なら私を受け入れてくれるから。」

と言って、傷を治してあげた。

 自分の力は、かつて他人を遠ざける忌まわしい力だった。しかし今は、希望という新たな力に生まれ

変わった。祐一という側に居てくれる人が現れて受け入れるようになったのだ。なんか素晴らしすぎて

感動しました。是非たくさんの人に観て欲しい作品ですね。

お眠り