戦時下に思うこと ~破壊者~ | 南青山・表参道のサロンオーナー 高島なゆみのヒーリングメッセージ

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開放 〜 広がり 〜 融合 Release 〜 Expanding 〜 Oneness
疲れている方たちへ、疲れていることも感じられない方たちへ、少しだけ立ち止まって自分自身を見つめる時間を持って頂きたい。

爆弾で荒廃した町が映し出される。

散乱した衣服。

人々の暮らしを彩っていた街並みが、一瞬にして崩壊する様は見るに耐えない。

その映像は、何故か破壊されていく森や山、汚染される海や川を彷彿とさせる。

 

 

今現実に見ているのは、ロシアとウクライナという両国の戦争であるが、私達人間が自分たちの生活のために行っていることは、他生物にとっては一方的な侵略であり、100%理不尽なことではないかと思い当たる。

 

ただただ人間という生物のより良い暮らしのために、終わりない欲望のために、そして時には何らかの実験のために、海や山は破壊され、木々はなぎ倒され、大気は汚染され続けている。
 

この戦争の映像を通して、自分たちも地球や他生物にとっては理不尽な加害者なのだということに気づいた。

文明の発展とは、人々が殺戮し合わず多様の生物たちと一緒に豊かに暮らしていける社会のためにあるのかと思っていたら、それは大きな間違いだったらしい。

 

人間は確かに長寿になったが、相変わらず殺戮し合い奪い合い、他の生命を絶滅に追いやっている。

 

文明とは何なんだろう。

 

科学は進歩したけれど、人間の中身は全く変わらず、それどころか劣化し続けているのではないかと思う。

 

どれだけ繰り返しても宗教やイデオロギーの違い、信頼できないという恐怖感情に乗っ取られて、争いは絶えない。

 

一度起こった争いは、火種となりくすぶり続けるということも、

すでに学び尽くしたはずなのに、同じことを繰り返し続ける。

 

地球環境はもう待ったなしの状況に入っている。

 

私達に残された時間は後10年と、2020年東京フォーラムで環境問題の専門家が社会経済構造の変革を訴えたのは記憶に新しい。

すでにそれから1年半が経過している。

 

人類が団結してこの問題に取りくみ、人類だけではなく、

同じ地球に住まう多くの生命を、そして地球そのものを健康な状態に導かなければ、完全に手遅れになるくらい病状は深刻だ。

そしてその病気の元を作ったのは人類であり、私達は他生命に対して多大な責任がある。

 

お互いが争っている場合ではないのだ。

 

でも今の現実は、愚かな人間という動物が、自分の主張を譲らず、お互いを信頼することができず、自滅的な小競り合いをしてますます環境を破壊している。

「どうにもならない」と思う。

私達人類は浅はかであるという刻印の元、そのうち大きな代償を払うことになるのは仕方がないと覚悟を決めるしかないのだ。

自然災害、原発、食糧難、未知のウイルス、あらゆる火種を自分たちでせっせと作っているのだから。


過去の事は変えられない。
 

過去に起ったことが原因で今があるとしたら、未来を変えるためには今を変える必要がある。

第二次世界大戦を彷彿とさせるような、世界を断裂するようなこの戦争を見ながら、この戦争を機に、武力を行使する愚かさを全世界の人が感じ身に沁みているはずだ。

 

抑止力のための核などという愚かな言い訳は、終わりにするべきだ。

自分の国を守るために武力を増強させるのではなく、武力を放棄する勇気を持てたらいいと思う。

 

多くの生命体に対して侵略者、破壊者である自分の姿を重ね、今私達は武器を捨て、地球のために他生物のために、自分ができることを始めなければならない。

 

その心を育てることが文明であり、文化なのだと思う。