中国メディアの国防科技信息網はこのほど、ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」が横須賀基地へ配備されたことについて、「海上自衛隊の対潜作戦能力における進展を意味する」と論じる記事を掲載した。
記事は、3月25日に中谷元・防衛相が参加し、「いずも」の防衛省への引き渡し式が行われたと伝え、「いずも」について「全長は248メートルに達し、日本にとって戦後最大の艦艇となる」と指摘。さらに、「いずも」には複数の哨戒ヘリコプターを搭載することができることを紹介したほか、陸上自衛隊の隊員400人を輸送も可能だと伝えた。
続けて、日本は近い将来に対潜任務を担う4隻の護衛艦を保有することになるとし、「いずも」はその3隻目であり、09年と11年にすでに就役しているひゅうが型護衛艦のほか、2017年にはいずも型護衛艦の2番艦が就役する予定だと論じた。
さらに記事は、米国の海軍動向分析会社である「AMI International」の関係者の話として「自衛隊がいずも型護衛艦を建造している理由は中国、ロシア、北朝鮮などに対応するため」であると伝え、いずも型護衛艦は対潜任務や防衛を担う事になると論じた。
また、「ヘリコプター搭載護衛艦」と称されているとしつつも、「実態はもはや空母と言って差し支えない」と主張し、日米安保条約のもとでも空母としての役割を果たすことになると主張。さらに、「いずも型護衛艦」が空母としての機能を持つことは「新型輸送機「MV-22」(オスプレイ)」を搭載できることや、米国で開発中の戦闘機「F-35B」すら離着艦できる可能性があることからも明らかだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Steve Estvanik/123RF.COM)
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