2019年8/30〜赤坂ACTシアター公演、ミュージカル、ドン・ジュアン(主演藤ヶ谷太輔君、Kis-My-Ft2)を観劇前、日本初演の2016宝塚雪組公演、ミュージカル、ドン・ジュアン、望海風斗さん主演をTVで見ました。

2019年のドン・ジュアンの観劇感想は、テーマ、ジャニーズに書き留めました。
雪組版の事も少し触れましたが、
今回は宝塚ファン目線で一投稿しますブルーハーツ

望海風斗さんは、ライブビューイング映画館、るろうに剣心千秋楽上演時に、家納総三郎=ジェロール山下役でスクリーンで拝見したのが、お役の印象が強かったのが初めてでした。
悪役なんですけど、憎みきれない哀しさ、宝塚独自のワルッぽい格好良さニヤリブルーハート妖しささえ魅力になる男役さんだなぁという印象でした。

その後、雪組全国ツアーで望海風斗さんトップさんとして誠の群像を新潟県民会館で観劇しました。
勿論主役で、どこか影のある土方歳三役をカッコよく潔く魅せてくれました。
既に宝塚観劇デビューしていた娘と、中学生になる息子は初宝塚観劇となった公演です。

嬉しい事に今年も全国ツアー新潟公演があります。
望海風斗さん雪組です。

るろうに剣心の時のジェロール山下の役、悪役だけど華がある、が印象的でして。

2016年ドン・ジュアン。
悪役のようにも捉えられる主役で人を惹きつける華がある、劇中歌♪悪の華♪が似合う望海風斗さんでした

舞台中継放送前に、フランスの劇作家モリエールの原作の戯曲を図書館で借りて読みました。
家来がドン・ジュアンについて語り、ドン・ジュアンと台詞のやり取りをするスタイル。
原作の戯曲だと、ドン・ジュアンは神を畏れず放蕩三昧をし、最後の方で騎士団長の亡霊が見えてきて、雷に打たれるような天罰が下る最期で、救いが無い。

宝塚は、この戯曲をも「どんな物語でも最後には全て愛に昇華させる」のだろうか?

モリエールの原作から、フランスで初演されたミュージカル、ドン・ジュアンを宝塚初演で潤色と、間にフランス版ドン・ジュアンを挟んでるから、原作とは少し違うかもなと期待はしました。

WOWOW舞台中継より。
ミュージカル、ドン・ジュアン。

第1幕 ドンジュアンの事を語るドンジュアンと係わった人達、歌。

ドンジュアン、登場

赤い大きな薔薇の花びらが剥がれていき


ドンジュアン、登場


主演男役さん、最初の登場が絵になり華になる。
表情がドンジュアンしてますね。
この時点で既にカッコいい。
マントの柄も綺麗です。


マントさばき、立ち姿、姿勢、手の先まで美しく、計算され尽くした目線も素敵です。

舞台だと、バッ!とマントを広げて次の所作に移るのですが、一瞬一瞬がカッコいい。


スポットライトに負けない存在感。
登場から期待しますし、ドンジュアンの物語に引き込まれます。

登場の場面を丁寧に、舞台上では素早くババっ!と何ポーズかするのが、宝塚の魅力の1つだと思います。

物語はモリエールの原作とはかなり違う描き方。
神を畏れぬドンジュアンになった理由は幼少期の母との死別だったという場面や、
父親がドンジュアンを心配して言葉をかける場面があり。

訳あって放蕩三昧なのかしらね?と、気になるドンジュアンの生き方に見えてくる。
どうしてそんな生き方をするのか?が知りたくて、怖いもの見たさで続きが気になる展開。

妻だと信じて疑わずドンジュアンを追いかけてくる、元修道女エルヴィラ。
エルヴィラは純粋なだけに、裏切られたと分かった時のショックが大きく、最終的にドンジュアンへの復讐の火種となる行動を起こす。

第二幕

エルヴィラはドンジュアンが真実の愛を知った相手、マリアの婚約者ラファエルにドンジュアンの存在を知らせ、ラファエルとドンジュアンは決闘する事に。

その前の場面では、

マリアは婚約者が居るとドンジュアンに言えず。
ドンジュアンを愛し、ドンジュアンもマリアと出会い初めて愛する感情を知る。

ドンジュアンととマリア♪愛だけが

寝姿も麗しい。もう漫画みたいに綺麗な絵です。


♪愛さえ、愛さえあれば。他に何もいらない。
たとえ許されなくても、許すことができる♪

愛する事を知ったドンジュアンを待ち受けていた事実が明らかに。

戦場から帰還したラファエルが♪愛だけが♪の2人を見て、ドンジュアンを殺すつもりで現れる。

ドンジュアンはマリアが自分と出会う前、婚約者ラファエルが居たことを知り、最初は屈辱と思いラファエルに決闘を申し込む。

マリアは昔の話なのよとドンジュアンに説明するが、聞く耳を持てないドンジュアン。

マリアが決闘を止めてと頼んでも、強気なまま。

今までの強気とは違う事に次第に気付き始める。

苦しみだすドンジュアン。
決闘を申し込んだ感情は、屈辱ではなく、愛する事に伴う嫉妬や不安という感情故と分かってくる。

騎士団長の亡霊が囁く。更に感情に苦しむ。

そしてラファエルとの決闘。
フェンシングの腕も一流のドンジュアンはラファエルに勝つ自信があり、ラファエルが劣勢に。
倒れても立ち上がって向かってくるラファエルに恐怖を憶えるドンジュアン。

亡霊、お前(ドンジュアン)が失おうとしているものが、あの男(ラファエル)を立ち上がらせるのだ。
ドンジュアンが失おうとしているもの、ラファエルを立ち上がらせるもの、は愛。

ラファエルを倒せば、マリアの愛を失うと気づいたドンジュアン。

亡霊、愛とは家族や人に対して生まれるものだ。
世界は愛に充ちている。
お前(ドンジュアン)だけがそこにいなかった(愛のある世界に居なかった)

どうすればいいんだ!と苦しみ、ドンジュアンが取った行動は、自分の剣を手放す事。

ラファエルの剣がドンジュアンを貫く

宝塚で場面が赤くなるのは死ぬ事を意味する事が多いのですが、ここからドンジュアンの死まで展開がある。



♪…
愛は人の証しだったら、人であるために俺は死ぬ
愛を知って俺は知った。畏れや嫉妬苦しみ悲しみを、喜びを俺は知った。
だから愛のために俺は死ぬ。
罪人として生きるより、せめて人として死にたい

…バカげた人生だ、人であるために死ぬなんて。
俺は俺を許せない、殺すべき敵は俺だった。
だから死ぬ、1人で。生き続けるために俺は死ぬ

彼女の心に生き続けるために、愛のために俺は、死ぬ…

ドンジュアン、マリアに支えられながら倒れる

最期までも美しく。

照明が変わり、床に散った薔薇の赤、ドンジュアンとマリアが映し出される。

ドンジュアンの前に皆が集まり、死を悼む。

ドンジュアン、死後の世界の出来事。
皆が薔薇を一本ずつ持ち、ドンジュアンも立ち上がり赤い薔薇を一本持って歌う。



♪夜明けの大地の、色が赤く染まる。
コーラス〜生きてる、ドンジュアンは生きてる〜
♪愚かな旅路の果てに気づいた
コーラス〜私たちの心の中で〜
♪世界を充してる愛にー
コーラス〜忘れない〜

空から赤い薔薇がドンジュアンに降り注ぐ。


幕が降ります。

カーテンコール♪変わる♪
愛の扉開き、情熱が導いた。物語を辿るように変わる〜世界の沈む夜は、愛に充ちてるように。
愛の夢に眠る風に変わる♪

1幕、2幕共にお芝居、ミュージカル。
2幕最後に短いショーも無い作品は初めて見るように思います。
宝塚も変わってきているのだなと感じた作品でした。
(星組公演、赤と黒。安蘭けいさん主演も、このスタイルだったと思います。お芝居で1幕2幕。原作は重厚ですが、宝塚舞台中継で見た所、最後は愛の物語になりました)

ドンジュアン伝説はあまり良い印象を持って無かったという、先入観もありました。
こういう解釈の仕方もあれば、愛の物語にもなるんだ。
そう成立できるのは宝塚ならでは、ですね。
宝塚の美学を加えれば美しくなります。

望海風斗さんの魅力が活かされた作品だったのだなぁと思いました。

三年後の2019年、宝塚外部公演で再演となり。
宝塚外部公演での主演をジャニーズが演じるのは初めてだそうです。
応援しているKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔君が主演するので観劇してきました。
男性なので、宝塚と演出を変えている部分はありました。
宝塚もキスマイ藤ヶ谷君どちらもファンなので、
比べてどちらが良いという見方は無くて。

宝塚は宝塚ならではの舞台の良さがありますし。

似ているなと思ったのは、主演の望海風斗さん、藤ヶ谷太輔君の、役者さんとしてのイメージ。
ワルい役も出来て、ちょいワルカッコ良さがある。(2人とも素の部分は普通の人と思います)


宝塚、ミュージカル、ジャニーズ、多趣味が重なって、今回の宝塚外部公演ドンジュアンを観劇できましたし、楽しむ事ができました。

カーテンコールでも歌った♪変わる♪
シャンジェ 〜とは、フランス語で変わるって意味だそうです。
舞台のスペイン語かな?と思ってたのですが、フランス版が初演のミュージカルなので、フランス語シャンジェ ♪を使ったのでしょうか?

自分を変えるために、自分の中にある敵と戦ったと最後に歌ったドンジュアン。
戦うべき相手は自分自身だったと嘆いていて。

私も気付かされた部分がありました。

本当にさまざまな発見があったドン・ジュアン。

舞台中継で何回も見るのもいいですし、
実際の舞台でエネルギーを体感し感激するのも良いですね。

エリザベートみたいに、
宝塚→外部公演(東宝版)→宝塚…と、続いていく作品がありますし。

ドン・ジュアン、宝塚で再演してもらえないかしら?と早くも思いました。