『近キョリ恋愛』(2014)
成績優秀な女子高生・ゆに。彼女の苦手は感情を現せられない不器用さと、英語
ある日、英語教師の櫻井に補習を受けるように指導された ゆには、尊大で馴れ馴れしい櫻井の言動に苛立ちを覚えていたが、ある事件がきっかけでそんな気持ちに変化が生じて……
教師と生徒の淡い恋物語、として見ていたのですが
見ているうちにちょっとずつ、ヒロイン枢木ゆに という少女が怖く感じてしまったのは、裏読みし過ぎかもしれませんが
それなりに面白かったです
初めは、櫻井という教師に彼女が振り回されるのかと見ていたのですが、彼女の最初に櫻井への気持ちを現した行動から後は、作り方を変えればサスペンスにもなる展開でした
ゆに、怖ぇ(´゚ω゚`)
一途さは際立ちます
(周りが気付かないというのがいかにも恋愛映画なんですよね♪)
そんな彼女に反応するから、周りの大人たち(櫻井は勿論、保護者代わりの従兄弟や櫻井のかつての恋人など)が、彼女の為に右往左往しているように捉える事も
傍目には出来るのでした
どうやら原作とは随分違うということで
監督とシナリオライターは強かに、そういう視点をわざと感じさせたのかもしれませんね
櫻井を演じた山下智久さん
ゆにを演じた小松菜奈さん
2人が純愛と信じて演じるほど、物語が(あぶな絵)のように化けていくようで、面白かったです
水川あさみさんの、憂いに充ちた視線
新井浩文さんの従妹を幾重にも想ってしまっている愛情の複雑さ
悪くなかったです
無意識の加虐の真髄を見せられたなぁ
と
そんな裏読みを楽しんだ2時間です
https://youtu.be/0qfOtMvJjYs予告篇
(2016.5.4より転載)