川内村の朝です。書きたいことたくさん。
字が薄れていますが、「献穀米斎田 御由緒…」までは読み取れます。天皇家に献上するお米、大嘗祭の供え物にする穀物を作る田という意味です。
そのお米を作るのは…
妻・ソノ子さんのノートには、そのお飾りや鏡もちの並べ方を図に細かく記してあった。
鏡餅は白い菱餅、あずき色の菱餅、白い丸餅です。
それぞれ意味するのは、下の段から
白い四角 =田んぼ(お米)
小豆の四角 =畑(野菜)
白い丸 =お日さま
「いちばん大切な物をお供えするんです。農家だけじゃなくて誰にとってもだいじなものです」と秋元さんが当たり前のことと淡々と教えてくれたのを聞いて、わたしは、いま思い出しても、
土と土からの恵み、そして太陽への感謝を、福島の人から教えてもらっていると思うとやはり、
胸に来るものをおさえ難かった。
ソノ子さんは、家の仕事って毎日忙しいんですと言いながら、
手作りの小豆と栗の羊羹、小豆の黒豆煮、たくわん、唐辛子の白菜付けをお茶請けに並べて下さいました。
本来地域では農耕神事に習って年に40回餅つきをするという。
10日に1回以上、祭り事があるのだ。
代々続く農家でも秋元さん以外で継承されている家は、もうあまりないのかもしれなかった。
いわき市のみなさん
川内村のみなさんありがとうございます。
また参ります。
ベジアナあゆ