4月16日にテロ爆発が起きた。

今年、第117回を迎えたボストンマラソンとは、どういう大会なのか、村上春樹さんが2年前、インタビューでこう書いています。

「ボストンに勝る大会はないですね。6回くらい走ったけど、街のDNAとしてマラソンが染みついているんです。
ボストンマラソンなしにボストンの街はないんじゃないかというぐらい不可分の存在なんですよ。
100年間ほとんど同じコースを走っていて、式次第のようなものが全部決まっているから、僕らはただその流れに乗っかって走ればいい。
どの地点でどういうバンドがいるか、
どこでロッキーのテーマがかかるかもわかっている。
毎年ウェルズリー大学の前では女の子たちがずらりと並んで、キスしてくれといえばしてくれる。止まらなきゃいけないからタイムは落ちるんだけど。(笑)
そしてゴール後はよく冷えた地元のエールビールを飲んで、牡蠣を食べに行って幸福な気持ちになれる。「よくやったね」とウェイトレスが背中をとんと叩いてくれる。レースというのはそういうふうにあるべきだよね。お祭り騒ぎである前に。」(NumberDO 2011年4月号)


ランナー2万3千通りのこうしたささやかな均衡がこの大会にはあった。少なくとも号砲の後4時間9分までは。


ベジアナ@あゆ


村上さんが語るボストンマラソン ボストンマラソンが街にとってどういうものであったか心に迫る(2011   

特集 村上春樹Q&A そうだ、ランナー村上さんに聞いてみよう