徳島県三好市 下影の棚田。
日本三大秘境へ行くのだーー!
日本三大秘境へ行くのだーー!
と思っていたのに・・・
レンタカ―屋さんのカウンターでパンフレットが目についてしまったのが、この旅の、間違いの、始まり。
まず、この棚田を見に行きたくなった。
三好市のパンフレットに「日本棚田百選の一つ」と書いてあった。
棚田百選巡りは実は、わたしの人生でやるべきリストの一つなのだ。
国道192号線を徳島の東端「徳島あわおどり空港」から西端のここ、三好市へ。
県を東から西へ横断する。
「下影の棚田」は国道から山へ分け入っていくのだが、途中すぐにわからなくなって道を尋ねたムラの小さな郵便局の人は、
「下影の棚田?ええ~っと・・・」あまりぴんときてない様子だった。
あれ、地元なのに知られていないのかなあ・・・(不安その1)・・・
井川というスキー場の方向にある。
そのあと30分ほど山奥へ進んで、もう一度、別のムラの道路脇でたばこ吸ってたじいちゃんに教わり、どうにか到着。
「下影の棚田 これより300m先を左へ」
小さな木の板に手書きされた看板がかろうじてあった。
水田、きらきら
棚田の反対側の景色。
見晴らしのいい路肩に車を止めて写真撮っていると、
あの屋根の大きな農家の人が、縁側からずううううう~~~~っとこちらを見ていた。
訪ねて話したかったが、
いけない。
小雨がぱらついてきた。
なにより先を急ぎたい。もう15時。
レンタカーで峠越え。
ナビの指示に刃向かったせいで、道なき道をゆく羽目に。
ナビの指示に刃向かったせいで、道なき道をゆく羽目に。
つまり、ナビは今来た道を戻り、またメインの国道へ出てから回り込んで落合集落へ行けという。
1時間半かかるという。
だけどわたしの手元の地図では、ショートカットできる峠越えの道があった。
ナビを無視し、悪路を選んだ。。。(どんだけ悪路かは知らないまま・・・)
結果。
道は、なかった。
いや、あるにはあるが、林道、落石注意だらけのピンカーブだらけの対面通行困難な山道で、
舗装されている道には、ガケからさっき落ちたばかりのような石や岩が散乱し、
その先には、舗装されてないジャリ道もあった。
水たまり、泥はね、当たり前。
半泣き。
もっとすごい道もあったが、いつ落石あるかわからず早く進みたいし、写メなど撮る余裕なんてない。
ふだんなら、どんな景色さえ、それがすごければすごいほど写メ撮りたくてたまらなくなる衝動を抑えるのに苦労するわたしが写メ撮る余裕なかったというのは、なかなかないことなのだ。
ラジオはとっくに聞こえない。
民家も、歩く人はもちろん、対向車もない。
町の観光課かなにか、パンフレットに載ってる電話番号に、
この道進んでよいのか尋ねようと思ったが、ああ、電話、圏外。 深い森の中でわたしはほんとうの孤独であった。
どうにかジャリ道を抜け、峠の途中に見た渓谷。
有名な観光地ではない
三好市の山の中。西祖谷~東祖谷にかけて、この辺りはつまりどこもかしこも美しかった。
三好市の山の中。西祖谷~東祖谷にかけて、この辺りはつまりどこもかしこも美しかった。
2年前の夏、やはり仕事ついでにに一人ドライブした青森の奥入瀬渓流を思い出した。
あのときも不安120%で峠越えしたのだった。
↓2009年8月青森奥入瀬の旅
このあと、またえらい目に合う。。。
すでに16時ぐらい・・・。
悩んだ。
悩んだ末、結局、この日は
当初の目的地、落合の集落を諦めて、宿のある祖谷・秘境の湯へ。
翌朝は雨。6時半に宿を出た。
ざあざあぶ降りの夏の雨の中、ライトをつけて30分ほどやはり山の一本道をひた走る。
落合集落。
雨に煙る山岳地帯
ああああ、これを見たかったのだあああ。
かなり強い降りであった。
本来ならば昨日のうちにあの集落を石垣をくまなく歩きたかった。
民話か、にほん昔話のような世界が今この2011年のニホンに存在している。
しかし歴史自然文化遺産のようなこのムラは雲の向こうに姿を隠し、
あわててやってきたような旅人には容易にその全貌を見せてくれないのだった。
神秘的だった。
さあこの2時間半後に肝心な仕事@介護講演を控えている。
早く向かわねばならない。
今度いつかぜったいまた来るぞ~。
とにかくこの目で見た。
来てよかった。
大歩危の駅。
【日本三大秘境】
というわけで昨日無事、帰宅しました。
細かいこというと、全然無事でなどなかったが。
徳島の現場からなまリポートしたかったのに、アイフォン不具合起きてメール接続できず
使いこなせなかった。悔しい…(~_~;) 皆さまにもライブ届けたかったのに~ごめんなさい
これはほんの序章に過ぎず、続き写真などまたアップします(⌒▽⌒)
ベジアナあゆ*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
iPhoneからの投稿
(返事のおまけ)
■棚田百選巡りは、リスト!
宮崎/椎葉だけでなく日南の酒田棚田、とくに西米良はお薦めです。
■祖谷!
私も昔、ナビを信用してしまい泣きました!
平家の落人伝説がある、凄いところですよねぇ~(^O^)
野猿(やえん)という、川を渡るお一人様ゴンドラがなかなか・・・(笑)次回、是非お試しを。
野猿は、今回は行かなかったけれど、奈良の十津川だったか、あっちの方で
乗ったことあります^^
ところ変わっても同じ名称なのですねえ。
●誰がなんとってもブログの便利なところは、
そういや、確か十津川の野猿行ったのはいつだったかな~~~~、
と思うとき、
「ベジアナ 野猿」で検索すると、検索エンジンの中に住んでいる誰かが、
すぐ答えを探してくれることである。
そうか、あれは、2005年だったのか~~~。相変わらず母娘旅かあああ。
ベジアナあゆ。