「夫婦の一日」


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遠藤周作さんの「夫婦の一日」(新潮社)を読んでいる。

なんとその中に「夫婦で鳥取砂丘へ行って砂を持ち帰る!!!」

という記述があった。

初出が81年1月だからもう26年以上前のことだし、ま、時候というか

ご本人もういらっしゃらないし、いいのだけれど。

なんで遠藤夫妻が砂丘で砂を取ることになったかというと、

妻があるとき、

遠藤さんの体を心配して「怪しい中野の占い師」に見てもらった。

結果、どうしても鳥取の水と砂を取り行かなけりゃならないと

ちょっと狂信的に、かなりシツコくシツこく言い出し、

絶対そういうものに行くもんか、と夫婦が口をきかない日々が続いた

挙句、

やっぱ夫は折れて、気づいたら羽田空港・・・

鳥取へ行くことになったのだった。

いやいや砂丘で砂を掘りながらチェホフの短編にあった

愚劣な夫婦の話を思い出し、

「掘りながら、これが人生だと思った」・・・と回想するくだりは

文学的であり、

もの悲しさと同時に可笑しみがこみあげてなんともたまらない。

で、なんで最近めずらしく読書しているかというと、

自分の原稿〆切から逃がれるには

読書がもっとも罪悪感なくできる現実逃避だからなのであった~わはははは~8月、終わってしまった~~~

明日は仙台ロケ。いってきますううう~。