光の後ろ | よるつぶ

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ちいさなものがたりを、1日ひとつぶずつ。

光の後ろ


会うたびに力をくれる大好きなひとが
あまりにも真っすぐでまぶしいから

わたしの後ろには真っ黒な影ができる

でも
その人が後ろに抱えてきた影が
底なし沼のように深かったなんて
ぜんぜん知らなかったわたしは 
やっぱりまだ のんきなのだ

あなたが光のもとに出るまでの
道のりの その長さを

わたしもかならず 歩いてみるよ




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