なぜ秋元先生は島崎に拘り続けたのか? | ジェイブログ AKBG & 坂道シリーズのファンサイト

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他のブログとは違う視点で考察していくのでよろしく。


前回の楽曲についての記事に関連して
今回リリースされたAKBの楽曲についても語りたい。


今回はNHKでのNコンのテーマ曲というオファーで
願い事の持ち腐れという楽曲がリリースされる。


これについては楽曲のクオリティーを論じても仕方ないし
もちろん秋元先生もオファーに対して誠実に対応しただけ。


多分そうなんだろう。


だがネットを含めたファンの反響がいまいちなのは何故なのか?


それはやはり彼の気持が乗っていないと感じるから。


この間のANNでも彼は宛書の意義と楽曲の大切さを
リスナーに伝えることを怠らなかったと思う。


それは裏返せば自分のモチベーションを高めるような
そんなメンバーの出現を渇望しているということ。


ただそれはグループアイドルをプロデュースするに
あたってはひとつの不協和音になってしまう危険もある。


宛書するには特定の個人と関係を密にしてでも
その子のパーソナリティーを知る作業が必要だから。。。


だから彼はファンの不況を買ってでも興味のある
メンバーに対してあえて距離を近づけているのでは?


自分は優子や麻友をずっと支持してきた。


彼への距離を近づけることは絶対にしない子達。。。


それは言ってしまえばこの何でもありのAKBで
その無秩序を肯定するのは非常に難しいファン層でもある。


だからそういった人間から見て秋元先生が
優子や麻友へ向ける関心を複雑な感情で見ていた。


それは前田敦子や島崎などに向ける関心の度合いとの
比較の中で時にはファンのルサンチマンを刺激し続けた。


それでも秋元先生は頑なに島崎に拘り続けていたのは何故か?


彼の今までの人生の成功の本質的なものへの固い信念とでも
いうのだろうか兎に角型にはまらない子達ばかり。


型にはまったお手本のような子にはそこまで創作意欲が沸かない。


それはもう秋元康の天から与えられた性分みたいなもの。。。


だから仕方ないんだよね、彼がプロデュースする以上は。


ただ優子や麻友的な価値観を支持し続けてきた多くのファンも
不思議とこのAKBというグループに集まってきた。


それがこのグループにひとつの深みを齎したのは間違いない。


前田敦子、島崎、みんな破天荒で型破りで
その振る舞いからアンチも多かった子達でもある。


でもそんなメンバーだからこそ彼は手塩をかけて
その成長や変化を見届けたい衝動に駆られたのだろう。


そんな島崎に与えた特別な曲。。。


それが「僕たちは戦わない」だったと思う。


この楽曲自体はシリアスな反戦をテーマにした
メッセージソングで島崎への宛書でもあった。


こんなに戦う集団として成長してきたAKBにおいて
戦わないメンバーが敢えていることの妙味。。。


そんなパラドックスを楽曲に表現して世に出した秋元先生。


これは彼なりにかなり手ごたえがあった力作だったのは
彼の色々なメディアでの自画自賛振りから窺い知れる。


でも残念ながらこの楽曲は彼の思い通りには
世間の評価を得られずに終わってしまったと映る。


楽曲のクオリティーが決して低いわけではない。


非常にメッセージにも想いが乗っている。


でも駄目だったのは何でなのか?


やっぱり何よりAKBを愛し支えようとしている
箱推し的気質のファンに想いが届かなかったから。。。


そして本来は世に送り出すために大事なファンの
内部での楽曲への情熱の高まりを実現できなかったから。。。


恐らくそうなんだろう。


つまり本来は名曲として世に定着させることも
可能だったかもしれない楽曲をフイにしてしまった。


そんななんとも言えない残念な感覚に襲われる。


だからこそ欅坂のサイレントマジョリティーがあれだけ
素直に世間に訴求して成功したのが意外だったのでは?


彼としてはそこに情熱の差があったとは思えない。


あれは島崎の為に渾身を込めて製作したと伝わってくるから。。。


あれだけの宛書をしてもグループへの配慮を欠いた
独善的なプロデュースにはファンも共感しない。


そんな一端を垣間見せてしまったのかもしれない。


自分はずっと島崎を擁護してきたし彼女の生き方へは
ひとつの選択肢としての可能性を否定しなかった。


一方で彼女のスタイルやプロデュースの方向性が
もたらすグループへの災厄を危惧していた人間でもある。


秋元先生が興味を示す子達はどの子も強烈な個性で
ファンを惹きつけると同時に大きなリスクを生じる。


優子や麻友が示す安定感や安心感とは無縁な存在。。。


だからこそエンタメ的には破天荒な展開に
一喜一憂して楽しむファンも存在するのだろう。


だがAKBはグループアイドルなのだという厳然たる事実。


どうしようもない格差が生まれて矛盾が蔓延る
競争社会においての特別扱いのリスクとのバランス。


そんなところを秋元先生はAKBではやはり失敗したと思う。


だからこそ欅坂では同じ失敗はしないで欲しい。


せっかくあれだけの魅力的なグループとはいえ
結局は秋元氏のさじ加減が大きく影響するのも事実。。。


この坂道シリーズにおいては極力干渉は避けて
運営やメンバーのやりたいようにやらせるべきだろう。


それがいい意味で彼女達に個性という武器を持たせ
グループを更に躍進させるきっかけになるはずだから。


秋元氏があれほどその個性を愛して可愛がった島崎。。。


その彼女が卒業してぽっかり空いたグループの現状。


また秋元先生を夢中にして素晴らしい楽曲を
生み出せるそんなメンバーは出現するのだろうか?


現状はNHKのオファーに応えた楽曲が浮遊している。。。


誰の為に奏でた楽曲か分からず彷徨いながら。


それでは、また。


以上