AKBの面白いところは、メンバーとファンの関係が
リアルに可視化されるところではないでしょうか？
実際の握手会の並びや総選挙の得票数にそれが如実に反映されると思います。
よくメンバーからは順位も大切だが得票数の方がもっと大事だという声を聞きます。
私もそれは一理あると思います。
順位というのはその年の情勢で他のメンバーとの相対評価なので安定しません。
どんなに今年１年やり切ったと思えてもその他のメンバーが
それ以上に評価されていれば中々思うような順位を獲得できません。
ですが得票数は、明確にファンの支持の大きさを示すものであり
これが前回からどう推移したのかが気になるのはもっともだと思います。
今回の総選挙でも得票数を大きく下げたり、安定したメンバー、
また大量に増加して大躍進したメンバーなど様々でした。
大幅に得票数を落とした代表格が１７位で選抜落ちをしたあきちゃこと高城亜紀ですね。
今回のサプライズのひとつが彼女の選抜落ちだったかもしれません。
ですが、冷静に考えると妥当な結果という見方もあります。
私も当初は選抜入りという予想でしたが、彼女の今年１年の活動を
見ていて決め手に欠いていたのも事実です。
もちろん彼女自身が手を抜いて１年を過ごしたということはないのでしょうが
ファンの求める水準に達していなかったということでしょうか？
そんな中、私も惰性で予想をしてしまったと反省しています。
本当にファンの反応は冷酷に実態を反映するものなのだと
薄ら寒い覚えさえしたものです。
ちょっとでも自己の活動の勢いを落としてしまえばたちどころに失速してしまう
AKBグループ内の競争の熾烈さを示した事例だったと思います。
そして安定した得票数で、ブレないメンバーと言えばともちんこと板野友美でしょう。
去年は、神７からの陥落で、号泣した彼女も今年は
別の意味で改めて自分は変わらず頑張っていくと宣言しました。
彼女の芯の強さと他人に阿らないこういう姿勢が私は好きです。
もちろん、順位も大切ですし何も積み上げていない若手には
とことん拘って欲しいなと思います。
ですが彼女のように実績と経験を積み上げて、AKBに貢献してきた
メンバーが言う言葉であれば素直に受け入れてもいいでしょう。
面白いのが、得票数が昨年と数十票しか違わなかったことです。
これって凄いですよね？
まったくブレない得票数。。。
まるで彼女の背中を押す確固としたファンの集団が
透けて見えるような気がしました。
つまり、ひとりで何百、何千票と投票するファンは少ないが
確実に票を投じて支えるようなイメージでしょうか？
ファン自身もブレない姿勢で彼女を支える感じですかね。
こういったメンバーは、仮に卒業したとしても
その後の活動にきっと有意義に働くことでしょう。
最後に得票数を大幅に伸ばして大躍進したメンバーとして
梅ちゃんこと梅田彩佳をあげたいと思います。
今年、１６位で選抜入りする彼女を誰が予想したでしょうか？
去年から倍以上の得票数で、増加率でいけばトップでしょう。
去年から特段運営に推されたわけでもなく、ユニットのDiVAと
AKBの劇場講演を地道にこなしていた中での支持ですから驚きです。
まさに挫折にも負けず地道に登りつめてきた代表ですね。
ですからファンの支持も盤石でしょうし、来年も同様の活躍を
見せればさらに上乗せする期待が感じられます。
誰もが前田敦子、大島優子のようなスターにはなれません。
ですから梅ちゃんのような人気の出方こそまさにあるべき姿なのだと思います。
横着してメディア露出を増やした結果、獲得された人気は
バブルのように儚く霧散することも少なくありません。
一方でファンとメンバーの確固とした絆から生まれる
連帯は容易に消えることなく継続していくことを彼女が証明しました。
今、人気獲得に血道になっている下位メンバーや若手の子にも
非常にいいベンチマークになったのではないでしょうか？
今年１年で、彼女のようなシンデレラストーリーを
描くメンバーが現れるのか見守っていきたいと思います。
それでは、また。
以上