ダン・タイ・ソン ピアノ・リサイタル | かきぴーのブログ

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昨日『ダン・タイ・ソン ピアノ・リサイタル』のため兵庫県立芸術文化センターへ。

 

 

この公演は1/30の振替公演。ほぼ満席。

 

ベトナム戦争の最中本物のピアノが使えなかった時、彼が紙の鍵盤で練習していたというのは有名なエピソード。ロシアとウクライナが戦争状態の今、彼はどんな思いで演奏したのだろう。

 

初めて聴く彼の音色はとても優しかった。2曲目の「モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番」では“なんてカラフルな音譜”と驚きびっくり そう、なんだか音にカラフルな色が付いてるように感じて。今まで何かの演奏を聴いて「〇〇の情景が浮かぶような」とか思った事はあるけど、音をカラフルに感じたのは初めて。

それから彼の演奏は時折、スッと天に音が届いてるようだったり。聴いてるといつの間にかグイグイ彼の世界に引き込まれてた。

ダン・タイ・ソンワールドを満喫させてもらった。

 

ショパンの英雄ポロネーズでは、左手オクターブ連打からの徐々に音が大きくなって行く所でウルッとなった。この演奏は本当に圧巻だった。この曲が終わってすぐ、思わずスタオベしてた人もいたくらい。

この後アンコールにも応えてくださったが、個人的には「このまま終わってもいいなぁ」という気持ちだった。

 

盛大な拍手にアンコールを2曲。日本語で曲の紹介をして下さった。“こんな声なのかぁ”と分かるのも嬉しい。

アンコール曲
ドビュッシー:パックの踊り(前奏曲第1集より第11曲)
ドビュッシー:風変わりなラヴィーヌ将軍(前奏曲第2集より第6曲)

 

休憩を20分挟んで終演は21時過ぎ。

拍手は鳴りやまず、会場が明るくなるまでどんどん大きくなっていったけど、そういう素晴らしい演奏だった。

夜公演は家に帰ると日付が変わるのでキツイけど、今回は本当に行って良かったニコニコ