テホグン、医仙様がご懐妊されたとききました
おめでとうございます
チュンソクに、にこやかに言われるがヨンは
あぁ… と答えただけで上の空だった
テホグン? 如何されました
医仙様の悪阻は、相当酷いとききましたが、そのせいですか
チュンソクの言葉にヨンは反応し尋ねる
チュンソク、お前のところは、どうだったのだ
やはり、吐いてばかりおったのか
はい、食べては吐くを繰り返すので里に返しました…
と話した所でチュンソクは、しまったという顔をした
あ、あのテホグン…
慌てるチュンソクにヨンは、フッと笑い
構わぬ
で、里に帰って奥方は楽になったのか
はい、それはもう
やはり里は気が楽なようで…
と話しまた、しまったという顔をするが、ヨンが平然としておるので
うちのは、鰻を食べたがり、毎日鰻ばかり食べておりました
鯉や鮒も良いと聞いたのですが匂いが我慢ならぬと折角、某が釣って参った物を一口食べて吐きもうした
あれには、腹が立ちましたが悪阻では致し方無い事で………
珍しく饒舌に話すチュンソクのことを興味深げに見つめるヨンの視線に気がつき頭を下げ
これは某としたことが
構わぬ続けよ
はぁ、人により食べたい物は違うようで、あ、おい、お前
近くを通りかかった者に声をかけるチュンソク
はっ、何かご用でしょうか
テホグンの前で畏まる隊員にチュンソクは、尋ねた
お前のとこも悪阻が酷かったのでは、なかったか
え?
何を言われるのかと緊張していた隊員は、一瞬理解が出来ず固まるが直ぐに、あ~っと頷き
はい、うちのは、吐いてばかりおりまして、口当たりが良いと瓜ばかり食べておりましたが、それが一月ほどでピタリと嘘のように治まりました
あの…テホグン、医仙様のご懐妊耳にしました
おめでとうございます
その言葉に回りの者も一斉にヨンに頭を下げたがヨンは仏頂面のまま
あぁ…とだけ答え暫く黙った後、
他にも悪阻の酷い者はおるのか
と尋ね、その言葉を期に我先にと話し出す隊員達
うちのは桃を食べたがり山里まで馬を走らせました
うちは蜜柑だ
うちは饅頭だが食べたいと言うから買うてきたのに食べたら吐くのだぞ
うちもだ
ま悪阻ならば仕方あるまい
そうだ 、そうだ
うちのは、何ともなかったぞ
お前んとこは特別だ
わっはっはっは…大笑いしている隊員達の隅で
うちのは、ろくに食べず寝てばかりおります
そうか、お前のとこは痩せておるからの~
ヨンは、その言葉にその者の妻がウンスと重なり声をかける
いつからだ
急にテホグンに声をかけられ、おどおどと
半月になります
お前の家はどこだ
え? 町外れにございます
それを聞くとヨンは立ち上がり、その隊員に付いてこいと言う
何事かとチュンソクが引き留めると
侍医に診てもらう
とヨンは平然と言った…が言われた方は、たまったものではない
テホグン、お気持ちだけで、チャン侍医に診ていただくなど畏れ多く、あの……
と戸惑っているとヨンは、苛っとした顔をし
誤解するな、お前の為ではない
医仙は、ウダルチを家族だと言うておる、その者の妻が悪阻で寝込んでおると聞けば、医仙は己の体の事を忘れ自らお前の家まで出向いて行くだろう
医仙は、そういう者だ
それでは、困るゆえ代わりに侍医に頼むだけだ
されど……
遠慮する隊員に
悪阻の医仙をそちの家まで行かせる気か
と睨み付け、黙らせると典医寺まで連れていき侍医に頭を下げ、侍医も快諾したという
ウダルチの面々は感動し、その日、町に見回りにでたトルベ達は、川に仕掛けをはり、悪阻の酷いその隊員の妻と医仙に食べさせたいと鰻を捕まえた
それが昨日の鰻でしたとさ
~~~~~~~~~~~~ハングル講座3回目、子音字?もう意味不明で泣きそうです(>_<)
皆さんは、大丈夫ですか?
トシコさん、お待たせしましたウダルチのお話で~す