実はこの日の視察には、共栄船渠株式会社の山本健二社長が同行していた。
共栄船渠株式会社は「共栄の森」を作るため、
このトモヨン島で植林を実施し、弊社がその現地作業を請負っているのだ。
山本社長は定期的に現場の様子を視察に来ている。
視察が終わって、植林責任者のサイプルさんと話をした。
トモヨン島植林現場の責任者は、村長だったカマルディンさんで10年以上続けていたのだが、
2017年に亡くなってしまった。
カマルディンさんが長年マングローブを植林し、育成・管理してきた。
それを一緒にやってきた、一番間近でみてきた息子のサイプルさんは、
カマルディンさんの意思を継ぎ、現在責任者をしてくれている。
父親が10年以上前から取組み、今では目に見えてマングローブの森ができてきている。
今度は自分たち兄弟が、その思いを引き継ぎ、この森を育て、守っていきたい。
と、思いを語ってくれた。
その話を聞いた山本社長は、何か自分達にできることはないか尋ねた。
トモヨン島の村にサッカーチームがあるが、実はユニフォームを持っていない。
他のチームと対戦する時用のユニフォームがあったら嬉しいと。
そこでユニフォーム1チーム分×2セットと、サッカーボールを寄贈すると約束した。
それから。。。
実は昨年母親も他界したが、父親も母親も葬儀を上げられていない。
個人的なお願いを聞いて貰えるのであれば、両親の葬儀を上げたい、と。
(そんな大切なこと、もっと早く言ってくれれば良かったのに!!水くさいなぁ!)
と思わず心の中で叫んでしまった。
村長という役職(インドネシアでは村長は公務員扱い)だった父親の
葬儀を上げられなかったことは、心苦しかっただろうと察する。
是非とも、そのお手伝いをさせて欲しいと伝えた。
2007年からトモヨン島の植林を始めて、はや12年目。
Google Earthで見ると、植林したマングローブの森が見える。
赤枠で囲んだ部分が、植林したマングローブ。
赤枠部分を拡大すると、こんな感じに。
いつかこの干潟が一つの大きなマングローブの森になることを目指して!
Ayo menanam bakau!!
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