恵みの森づくり 2018年7月26日
「恵みの森づくりプロジェクト」の現場に、
今日は、スンガイ・バタン村の住民も一緒にやってきた。
スンガイ・バタン村は、弊社が隣のオーガン・コムリン・イリール(OKI)県で行っている
REDD+(森林保全)事業を一緒に行っている村だ。
OKI県でのREDD+事業は、保護林内にあるマングローブを中心とするエリアで
今ある森を違法伐採や森林火災から守ったり、荒廃地に植林を行い、森林を回復させる事業である。
保護林の中には、違法開発された養殖池の跡地などもあり、
その養殖池跡地をシルボフィッシャリーを導入する計画を立てている。
森林保護の活動では、単に森を修復するだけでは、私達は不十分であると思っている。
そこに住む地元住民が、森林からの恩恵を享受し、自ら森林を守るという意識と覚悟を持つようにならなければ、
本当の意味で、長期的な森林保全はできないと考えているため、
その森の恩恵の一つとして、シルボフィッシャリーの導入は最適だと思う。
それで今回、スンガイ・バタン村の住民に、シルボフィッシャリーのモデルとして、
この「恵みの森づくりプロジェクト」の現場を見て貰うことにした。
17列西列0番池。
以前にバハルディンさんが、この池の水循環を工夫することによって
活着率が格段に上がったと話していた。
今ではほぼ100%に近い活着率だ。
このきれいに並んで成長しているマングローブは、バハルディンさんの自慢だそうだ。
16列東列0番池。
16列東列2番池。
2-3-4番池に繋がるあぜ道。
みんなでシルボフィッシャリーの池を見て歩きながら、
スンガイ・バタン村の住民からバハルディンさんに対して、
あれはどうしているのか、これはどうしているのか、と矢継ぎ早に質問が続く。
みんな真剣に学ぼうとしているようだ。
2番池と用水路の間にある間池。
こちらも毛虫の食害に負けず、成長している。
3番池。
4番池。(4-5番池。この池は2つの池が連結している)
2011年に植林したマングローブ。
一番成長しているこの4番池を見て、興味が湧いたのか、奥の方も見ようと歩いて行く。
4番池の一番成長している部分は、2011年試験植林で植えたもので、
池の半分程度のエリアで、
残りの部分は、2014年のプロジェクト本格始動の時に植林したものだ。
水面には多くの藻が発生している。
これは、エビと一緒に養殖しているミルクフィッシュ(Ikan Bandeng)の餌になる。
写真の右側が3番池で左側が4番池。
こちらは、4番池のあぜ道。
左側のマングローブは4番池の間池に植林したマングローブ。
この写真の右奥に見える森は、6番池。
今日は、スンガイ・バタン村の住民も来ているということで、
稚エビの購入についても話がでた。
ちょうど、この村の稚エビの仲買人が稚エビを仕入れたと言うことで、見に行った。
東ジャワ州やランプン州など、稚エビ生産が盛んな場所から買付けるが、
この様に50か100匹単位でビニール袋に水空と気を入れた状態で運ばれてくる。
髪の毛大の大きさと聞いていたが、本当に髪の毛の太さほどしかない。
村の仲介業者は、この大きさの稚エビをエビの形に見えるくらいまで、
自分の水槽で飼育し、この村のエビ生産者に稚エビを供給している。
スンガイ・バタン村から来た住民も、とても満足して帰って行った。
Ayo menanam bakau!!
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