スカナ島 5年(2) | 地球にマングローブを!!FROMインドネシア

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最初の植林の2006年9月に植林したフタバナヒルギは、植林後5年。

50cm間隔と密集して植えている事もありかなりゴマ粒(自然活着のフタバナヒルギ)に

追いついてきている。(ゴマ粒のフタバナヒルギはもっと密集している)


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↑植林後5年のフタバナヒルギ(中央エリア)

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↑植林後5年のフタバナヒルギ(中央エリア)


中央エリアの東隣のエリアである。このエリアは2010年にオオバヒルギを補植している。

スカナ島植林責任者のアチュンさんが抜け落ちた部分から補植を行ってくれているため、

それぞれの個体の植林月はバラバラであるため、正確な経過月数は分からない。


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↑補植したオオバヒルギ(中央エリアの東隣のエリア)


2008年末からスカナ島の植林にはオオバヒルギだけを選定するようにしてから、

活着率は格段に向上した。

スカナ島では、植林後半年後に活着できている個体に関して、

外部影響を除外すれば枯死する確率はほとんどない。

海藻の絡み付きや害虫被害が今後の問題となって来る。

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↑補植したオオバヒルギ(中央エリアの東隣のエリア)

今回、海藻の絡み付きが顕著であったが、それ以上に問題と思われたのは害虫被害である。

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↑害虫(蛾の幼虫)に葉っぱを食べられている様子(オオバヒルギ)


背丈が伸び、満潮時でも冠部分が海面上に出るようになった個体が集中的に狙われている。

そのことから推測できるのは、蛾の幼虫も水中では生息で居ないものの、

多少の波や風で海水がかかっても生きていける様だ。


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↑害虫に葉っぱを食べられた個体(オオバヒルギ)


今回現場で見かけられた害虫は、今まで見受けられたものよりも大きいサイズのものが多かった。

幅1.5cmの全長10cm程の害虫がたくさんいた。

害虫に葉っぱを全て食べられても復活する事が出来る余力を持っている個体は良いが、

そのまま枯れてしまうケースも多い。

植林後5年経過しているオオバヒルギでも害虫被害が原因で枯死している個体がある。

また、害虫被害の個体を観察していると、樹種によって被害の差が伺えた。

オオバヒルギが最も葉っぱを食べられていた。

自然活着のフタバナヒルギは密集しており背丈も高いため、

被害が大きいだろうと思っていたが意外に少なく、フタバナヒルギはあまり好きではないようだ。

一方、ヤエヤマヒルギらしき個体に関してはほとんどの個体で虫食いがなかった。

害虫も好みがはっきりしているようだ。

現在、スカナ島ではオオバヒルギを集中的に育成しているため、

今後害虫をどうするかという問題が発生してくる。

以前は、見つけ次第駆除していたが私達の手作業で駆除できる量をすでに超えている。

またアチュンさんも毛虫なので刺されることを嫌い、近寄ろうとしないため、

彼に駆除をお願いしても多分出来ないだろう。

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↑害虫被害にあっても再生できた個体の様子


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