このオオバヒルギは2008年9月ごろにに植林したものだ。
現在、補植後2年1ヶ月。
このオオバヒルギの群集が最東端となり、それより東側にはマングローブは見当たらない。
2007年8月の本植林でいっせいにフタバナヒルギを干潟全体に植林した。
その時には、ここらへんにももちろんフタバナヒルギを植林したが、全然残っていない。
フタバナヒルギは適応できなかったが、今、こうしてオオバヒルギは活着できている。
このオオバヒルギの群集よりまだ東側には、地盤高が低い干潟が広がっているが、オオバヒルギの姿はない。
ただ、現場を見て言えることは、この写真から少し東側が波打ち際となっており、
A9地区より東側は地盤高が10cm~20cmほど低くなっている。
ちょうどこの視察時の潮の高さ0.7mが、この地盤高0.7mということになるのだろう。
そのため、このA9より東側では、地盤高が0.6m以下だとわかる。
地図と見比べてもわかるように、干潟AはA9地区よりもずっと東まで広がっている。
上の写真は、A9地区から南東を写したもの。
現場は遠浅で、地図に示されている範囲までは、地盤高が0.7mより0.1~0.3m低い地盤高が続いている。
A9より西側のエリアを植林し終わった後に、土壌の堆積が起これば、
東側エリアもオオバヒルギが活着できる可能性もある。
とりあえずは、このA9を最東端として、ここまでの西側エリアの植林を進める考えだ。
また、干潟Aの中心部にあるヒルギダマシより東のエリアでは、土壌の性質が違うようだ。
ヒルギダマシより西側エリアでは土壌は柔らかく、くるぶしの上から膝の上まで地面に足が埋まる状態だが、
東側エリアでは、貝殻が堆積しており、土壌が見えないほどしき詰まっている。
貝殻のおかげで、歩いても足が全く地面に埋まることはない。
次の写真は、現場B干潟のB2地区の様子。
2009年12月に植林をし、現在10ヵ月。
上陸しての視察は行っておらず、節数・葉の数・活着率等の確認まではできなかった。
遠目から見た感じでは、活着率は60~80%程度だと思う。
下の写真は、B1地区の様子。
このB1地区は、トモヨン島干潟A、B、Cの中で最も地盤高が高いエリアだ。
天然のヒルギダマシが点在しており、その個体数は年々増えてきている。
B1地区では、最初に植林したフタバナヒルギが活着しており、現在植林後3年2ヵ月。
順調に成長している。
トモヨン島の中でも地盤高が一番高いため、格段に成長がいい。
この調子でがんばれ!
Ayo menanam bakau!!