<現場D>
現場D干潟の様子を舟の上から視察。
2010年1~2月にかけて植林しており、現在、植林後1~2ヵ月になる。
10列×10行で100本のスポットを設けてで、試験植林を行っている。
今回は、上陸しなかったため、遠目からの観察となった。
活着率(残存している本数の内、葉っぱを付けている本数)は100%に近いようだ。
<現場B>
PM 3:40
現場B干潟に上陸。
現場Bでも、ツアー植林地と同同じように、波打ち際付近から陸側にかけて
100本×3スポットで、オオバヒルギの試験植林を行っている。
下の3枚の写真は、1番海側のスポットの様子。
ところどころ抜け落ちている部分がある。
100本植林しているので、本数を数えると残存本数は75本(残存率75%)
葉っぱがついているものは70本(活着率70%)。
葉っぱに汚れが少なくキレイ。
最近バタムは毎日雨続きだ。
その雨で、泥などの汚れが流れ落ちているのかもしれない。
葉っぱの数は、みんな2~4枚ずつ付けている。
現場Bの干潟を歩いていると、2008年5月の本植林で植林したマングローブが数本見かけられた。
現在、植林後1年10ヵ月になるが、葉っぱは少なく、幹もとても細い。
今にも倒れてしまいそうで、心もとない。
下の写真はヤエヤマヒルギの様子。
右下の写真はフタバナヒルギの様子。
下の2枚の写真は、海側から2番目のスポット(干潟の中間)の様子。
残存本数は90本(残存率90%)で、葉っぱを携えている本数は85本(活着率85%)だ。
先ほどの波打ち際よりも、幹への泥の付着が多いように感じる。
次の写真は、海から3番目のスポット(陸側)である。
海からは300~400mほど離れている場所だ。
100本植林した内、残っている個体の数は50本(残存率50%)、
葉っぱを携えている個体の数は40本(活着率40%)だ。
この現場B干潟の中では、海から3番目の一番陸側のスポットが
最も残存率・活着率ともに悪い状態だ。
現場B干潟では、海から陸側にかけての地盤高の高さの変化は
見た目にはあまりないように感じる。
そのため、活着率の差は、地盤高が原因ではないようだ。
もっと他の理由があるのだろう。
今回、ツアー植林地干潟と現場Bの干潟をみてみると、
陸側に近い場所では、活着率が良くなるという私たちの予測と反する結果になっていた。
陸側であれば波の影響が少なく、活着率が高くなると予想していたが、
今回の様子を見た限りでは、そうではなかった。
海側でもなく、陸側でもない中間地点が一番、活着率・残存率の両方でいい結果になっていた。
なんでこんな風になったのかは分からない。
今後引き続き観察を通して、理由を探っていきたい。
Ayo menanam bakau!!