2010年3月13日
天気は雨
ダップル・アナムへやってきた。
2010年1~2月にかけてオオバヒルギの試験植林を行っていた。
そのオオバヒルギの観察にやってきたのだ。
<ツアー植林地>
PM 3:12 ツアー植林地へ上陸。
2008年6月に日本からの植林ツアーでフタバナヒルギを植林した。
しかし、フタバナヒルギが、この干潟に適応できなかったようだ、思うように育つ事が出来なかった。
そのため、今度はオオバヒルギを試してみることにした。
そのための、試験植林を行った。
この干潟にも波打ち際から自然構成のマングローブ林のある手前までに3つのスポットを設置し、
それぞれ10列×10行 100本ずつ植林した。
合計3つのスポットで300本である。
下の写真は、波打ち際から1番目のスポット(波打ち際)。



100本の試験植林を行い、現時点で100本残っている。
活着率(残存している本数の内、葉っぱを付けている本数)は100%。
オオバヒルギはそれぞれ葉っぱを出しており、早いもので4枚の葉っぱを携えている。
フジツボの付着が少し。
次の写真の人は、ダップル・アナムの村長のハサンさんだ。
ここの植林現場責任者だ。
オオバヒルギの幹上部に付着したフジツボを取っている様子である。


波打ち際から奥(陸側)へ向けて、2番目のスポット(干潟の中間)の様子。
こちらも葉っぱを2~4枚携えている。
先ほどの波打ち際から一番目のスポットに比べると、フジツボの付着が少ないようだ。
活着率はさっきの場所よりやや落ち、95%程度。



波打ち際から3番目のスポット(陸側)、つまり、自然構成のマングローブ林の手前の様子。

オオバヒルギの種は残っているものの、葉っぱをつけてないものが10~20%程度ある。
また、腐って変色しているものもあった。
全体的に、先ほどの2番目のスポット(干潟の中間)に比較し、
葉っぱが小さく、やや成長が遅いようだ。
活着率は75%。
次の写真は、上の写真の拡大写真。

写真を見てもわかるように、葉っぱを携えていないもの、腐っているものがわかる。
ツアー植林地の陸地側に、2008年10月に、
NPOフォスターグリーンのメンバー4名が植林したオオバヒルギがある。



前回2009年11月の視察の時には、活着率は60~70%程度だった。
しかし、今回は約30%まで落ちている。
理由は分からないが本当に残念だ。
この周辺では、12~2月くらいにかけて海が荒れ、波の影響が大きくなる。
そのためほとんどの個体の葉っぱが流されてしまったり、幹から折られてしまったのかもしれない。
それでも個体自体は70~80%程度残っている。

次のの2枚の写真を見てほしい。
写真からわかるように、折れた部分から新たな芽を出している個体もいくつかあった。
今から新芽の季節(春)であるため、これからこんな風に、再び葉っぱをつけてくることを期待したい。


Ayo menanam bakau!!