2009年10月31日~11月6日まで
大分銀行佐伯駅前支店 支店長の首藤哲哉氏と
このバタム市にワイエルインベストと共同で250Haのマングローブの森「共栄の森」を育てている
大分県佐伯市の共栄船渠株式会社 代表取締役の山本健二氏がバタムを訪問された。
2009年11月1日の視察1日目は、私たちが一番最初にマングローブを植林したスカナ島へ。
このスカナ島は、現在植林後、3年2ヵ月であり、この日は天候も良かったこともあり、
マングローブの葉っぱが青々として、とても元気に見えた。
支店長は、スカナ島の干潟を一周ぐるっと回って、
スカナ島全体のマングローブの様子を見られていた。
マングローブに引っ掛っている海草や藻を取り除き、
泥などの付着物を洗い流す作業を手伝ってくださった。
このスカナ島の中でも一番最初に植林したオオバヒルギと一緒に記念撮影。
このオオバヒルギは、植林後、3年2ヵ月である。
このオオバヒルギの周りには砂がどんどん堆積しており、地盤高が高くなっている。
オオバヒルギの背丈が、どんどん小さくなっているように見えるのは、そのせいである。
最後に、Acungさんと4人で写真をとった。
Acungさんは、このスカナ島の植林責任者である。
彼は、写真は慣れないと恥ずかしがっていたが、笑顔で応じてくれた。
この日の夕食は、バタム市長に招かれ、
バタムの老舗であるゴールデン・プラウンというレストランに招かれた。
依然10月にバタム市長が福岡を訪れられた時に、共栄船渠株式会社の山本健二氏と面識があったため、
今回のバタム訪問を歓迎してくださった。
夕食会には、30名ほどのバタム市の各部署の責任者が集まってくれ、
大々的な歓迎をしてくださった。
共栄船渠株式会社の山本健二氏が、大分県の佐伯市で、ドックヤードを営んでいることもあり、
バタムにいい場所があればということで、シップヤードを翌日、案内してくれることになった。
翌日、バタム行政の車でシップヤード見学へむかった。
バタムには大きなシップヤードが、タンジュン・ウンチャン、スクーパン、カビルの3ヵ所にある。
依然カビルは視察経験があったので、今回はタンジュン・ウンチャンとスクーパンを見せてもらった。
タンジュン・ウンチャンでは、サグルン港からスピードボートに乗り海側から
シップヤードを見学した。
バタムのタンジュン・ウンチャンには、大型のシップヤードがひしめき合って、ズラリと並んでいる。
その会社も様々で、世界中からこのバタムのシップヤードに投資がきているようだ。
タンジュン・ウンチャンをスピード・ボートで進んでいくと、
タグボート「韋駄天」が停泊しているのを見つけた。
共栄船渠株式会社の山本健二氏から、この話を聞いた。
この日本籍の「韋駄天」は、
2005年3月14日夜、マレーシア・ペナン島沖マラッカ海峡で海賊に襲われ、船員は拉致された。
海賊船は3隻で、銃で武装しており、3人を拉致するとインドネシア海域方向に逃走した。
それから、1週間後の21日午前9時(日本時間同11時)前、
拉致された日本船籍のタグボート「韋駄天」(498トン)の日本人船長と日本人機関長、
フィリピン人機関士の3人は、タイ南部サトゥン県サトゥン市内で、最終的に無事が確認された。
マラッカ海峡は、中東と東アジアを結ぶ海の大動脈で、
大型タンカーや貨物船などがひしめき合うようにして通航している。
最近は身代金要求型の人質事件が多発していて、国際的犯罪組織の影もちらついているようである。
海賊は有史以前から存在する古典的な犯罪である。
しかし、船舶による自衛策にも限界がある。本来ならば、海賊の本拠地を探し出して、
攻撃用ヘリなどで壊滅させるのがいいのであろうが、マラッカ海峡は、マレーシア、インドネシア、
シンガポールの3国の領海が入り組んでおり、沿岸国の主権が複雑に絡むため、
海賊の取り締まりが難しいと言われている。2004年11月には、マレーシア、インドネシア、
シンガポールを含む東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国と、
日本、中国、韓国などが「アジア海賊対策地域協力協定」を採択して、
この問題への協力体制を整えつつあるが、課題は多いようである。 (ニュース立法より)
Ayo menanam bakau!!