スカナ島 2年と11ヵ月(2) | 地球にマングローブを!!FROMインドネシア

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スカナ島 2年と11ヵ月(1)の続き
 
今回は、ショックなニュースがあった。

虫の被害だ。

蛾の幼虫みたいなのが、マングローブの葉を食べている。

下の写真は、蛾の幼虫に食べられたフタバナヒルギ。

写真の中の赤丸で囲んでいるのが、蛾の幼虫だ。

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下の写真は自然構成のオオバヒルギ。

このオオバヒルギには、5匹以上の幼虫がいた。

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下の写真は、幼虫の拡大写真だ。

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寄生している幼虫の大きさは、4~7cmくらい。

灰色で黒いまだらのような模様があって、全体的に長い毛が生えていて、毛虫見たいだ。

きっと蛾になるんだろう。

フタバナヒルギもオオバヒルギも両方の葉っぱを食べるみたいだ。


下の写真は、さなぎのようす。

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蛾の種類は分からない。

(誰かご存じの方は教えてください!)


下の写真は、本植林で植えたオオバヒルギの様子だ。

葉をほとんど全部食べ尽くされている。

葉っぱがたったの2枚しか残っていない・・・

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次の写真は、このオオバヒルギの上部を拡大した写真だ。

赤丸で囲んだ部分には、さなぎの繭が2つ付いている。

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おそらくこの苗木を葉を食べつくして、繭をはって、さなぎになったのだろう。

1本丸ごと、葉っぱが食べ尽くされていたのは、このオオバヒルギ1本だけだが、

幼虫が付いているマングローブが他にもあった。

今幼虫が付いているマングローブももしかしたら、

先の食べ尽くされたマングローブの様になってしまうのか・・・・

この幼虫はたぶん、水中では生きていくことはできないだろう。

スカナ島中心部のマングローブ達や自然構成の木は、満潮時でも常に上部の枝葉が海面上に出ている。

その上部の部分のみで、寄生していきているんだろう。


この幼虫は、もともとこの干潟に生息しているのではなくて、

周囲の島々やバタム島本土からきたものを思う。

幼虫の状態では、移動は難しいため、周囲から飛んできた成虫(蛾)が、

スカナ島のマングローブの木に卵を産みつけて、その卵がかえって幼虫になって、

このマングローブのイに生息しているのだろう。

今の幼虫の状態では、他のマングローブの木に移動することはできないだろうから、

被害が拡大することはないと思う。

成虫になった時に周囲の木に飛んで行き、卵を産みつけて、広がる恐れがある。

満潮時に冠水しないマングローブの木は、この虫の被害を受ける可能性がある。

現段階では、特になんらかの手を打つことはせず、しばらく、被害の拡大や経過を観察していきたい。



下の2枚の写真は、前回6月に来た時に、人的被害によって、折れたら苗木のようす。

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前回来た時から、およそ2ヵ月経っているが、すでに、新芽が出てきている。

葉っぱのサイズは小さいが、葉の数は多い。

2ヶ月間に2~3節出ていることから、成長が急速に進んでいることがわかる。

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前回マングローブの苗木が折られていたことから、スカナ島の植林現場管理責任者のアチュンさんに、

今後このような人的被害がでないように、地域住民に呼びかけてもらうように頼んでおいた。

今回、こんな看板がスカナ島に立てられていた。



‘’JANGAN DIRUSAKKAN TANAMAN INI‘’

内容は、「禁止 この植林した苗木を傷つけるな」という、

この植林現場を荒らさないようにというものだ。

アチュンさんが作ってくれたようだ。


Ayo menanam bakau!!