2009年8月24日 天候曇り
スカナ島干潟南側から上陸。
波打ち際には2008年8~10月に補植したオオバヒルギがある。
現在植林後10ヵ月~1年。
活着率は70~80%で、前回6月の視察の際と変化はなし。
節数は第10節まで出ており、2ヵ月前より、3節増えている。
葉は4~10枚。
泥の付着もなく順調に成長している。
2007年5月の本植林で植林したオオバヒルギは、節数が第21節まで伸びている。
前回来た時は、背丈場160cmのオオバヒルギがあった。
でも160cmもの高さがあるマングローブは1本だけだった。
しかし、今回は、160cmのマングローブが3~4本あった。
どんどん背丈を伸ばしている。
160cmもあるマングローブは波打ち際でしか見られない。
その理由は、地盤高の高さに関係していると思う。
スカナ島中心部分では、地盤高が高いため、マングローブの個体の背丈が120~130cmあれば、
満潮時でも苗木の上部の枝葉が海面上に出る事ができる。
しかし、波打ち際は地盤高が低いため、満潮時でも海面上に出ようとすると、
背丈が、160cmくらい必要なのだろう。
スカナ島中心部分のマングローブ達は、120~130cmで海面上に出るから、
今ではほとんど背丈を伸ばしていない。
海面上に枝葉が出ることによって、呼吸や光合成が行いやすくなることがら、
波打ち際のマングローブは必要に迫られた結果、
中心部分のマングローブより背丈がぐんぐん伸びているのだろう。
下の写真は、試験植林で植林したフタバナヒルギだ。
2006年9月に植林して、現在植林後2年11ヵ月だ。
支柱根が幹の高い位置からも出るようになった。
フタバナヒルギも横に太る段階に入ったようだ。
はっぱも以前より大きくなっている。
下の写真は、試験植林で植林したオオバヒルギ。
さっきのフタバナヒルギと同時期の2006年9月に植林して、現在植林後2年11ヵ月だ。
支柱根も増えて、安定している。
写真はスカナ島中心部分の様子。
毎回見に来る度に、この部分の砂が堆積したり、移動したりしている。
波や潮の流れによって、砂が移動しているのだろう。
今回は、特に砂の堆積が顕著だった。
砂の堆積が大きくなると地盤高が高くなり、オオバヒルギの根元部分が砂に埋没して、
マングローブの背丈が小さくなったように感じる。
スカナ島 2年と11ヵ月(2)へ続く
Ayo menanam bakau!!