2009年4月2日
スカナ島干潟にいつもの通り南側から上陸。
波打ち際には2008年11月に補植したオオバヒルギがあり、現在植林後4ヵ月である。

補植した苗木の80%程度は残っており、その内の65%程は葉を携えている。
波打ち際では、他の部分よりも土地の高さが低いため、海水に沈んでいる時間が長くなる。
その為、中心部分よりは活着率が低いようだ。
今回マングローブの苗木達の葉の数がいつもよりも多いように感じられた。
葉も青々としておりみんな元気そうだ。

インドネシア語に「ムシム スミ(musim semi)」という言葉がある。
これは春を意味する言葉であるが、直訳すると「発芽の季節」である。
赤道直下の常夏の国であるインドネシア共和国であるが、
植物の観察を通して、発芽の季節を感じる事が出来る。
スカナ島中心部により南側の部分では、2008年9月に植林したオオバヒルギが、
現在植林後6ヵ月である。
こちらも順調に成長している。


葉は4-6枚付いている。
「musim semi」(=春)になってマングローブ達が元気に見えるのは、
新しい芽が多く出てることはもちろん、葉が若葉色で輝いていること、
それに葉が多く付いていることだ。
新しい葉は一年を通して常に出てきているのだが、
この春の時期は、冬の強い風や波浪が治まり、穏やかになるため、
普段より葉が落とされにくく、苗木は多くの葉を携えていれるのだろう。
一年の中でマングローブが一番生き生きしている時期である。
こちらは植林後1年10ヵ月になる本植林のオオバヒルギの写真である。



上から二段目の葉の付け根の部分を見てほしい。

葉の付け根の部分から小さな小さな枝を伸ばしている。
試験植林で植えたフタバナヒルギである。
枝を思う存分伸ばしている。
フタバナヒルギはオオバヒルギに比べ、支柱根の成長が遅かったが、
この木は負けじとぐんぐん伸ばしている。

密集させたフタバナヒルギはこんなにもにぎやかだ。

一番初めに植えた試験植林のオオバヒルギである。

支柱根も数本生えてがっしりしてきた。
もう海草の時期になっても倒されることはなくなるだろう。
Ayo menanam bakau!!