2009年3月31日
Dapur Tigaにやってきた。
村長のダルウィスさんと現場G西側から上陸。
この波打ち際は、2008年12月に植林し、現在植林後3ヵ月である。
苗木の90%程度は残っていて、70~80%の苗木は葉を携えている。
ずいぶん前にもこの現場Gについての記事を書いたのだが、覚えてくれているだろうか。
植林前から植林を開始した時くらいまでは、
地面いっぱいにビッシリと落葉が落ちていたが、
今ではパラパラで、あの頃に比べるとその量は減っている。
この干潟は奥にある自然構成のマングローブ林から流れ出る水の通り道であるため、
マングローブ林から出てきた落葉が堆積し、
また流れによって落葉が沖に流されていったのだろう。
ここの苗木はフタバナヒルギであるが、幹が細く、かわいいが、
まだ頼りない感じである。
もう少し陸の方へ近い場所では、現在10~11ヵ月である。
残っている苗木は70%くらいで、そのうち葉が付いているのは40%くらいである。
葉は2~6枚程度携えている。
すでに8~9節伸びていて、背丈は約110cm程度になっている。
この写真はDapur Tigaの村長のダルウィスさんだ。
彼もマングローブのことに熱心に取り組んでいる。
折れている苗木も多く見かけられる。
この干潟には、多くの流木が落ちている。
小さいものから、木が丸ごと1本あるような大きなものまである。
ここは水の通り道であるため、色んなものが流れてくる。
しかし、それにしてもこの流木の量は大量である。
2~3m歩けば、流木に行きあたると行った感じである。
この流木が潮の流れや満ち引きによって動かされることで、苗木をなぎ倒してしまう。
ところどころで苗木が折れてしまっているのをみかける。
せっかく成長しても流木に折られるようでは、かわいそうだ・・・
Dapur Tigaの村長に相談した。
この干潟に流木の侵入を防ぐことはどうやらできないようなので、
除去する他方法はないようだ。
Dapur Tigaの村長は、流木を干潟から撤去するには、満潮時に流木を舟に引き上げ、
他の場所へ移動させておくと言っていた。
満潮時で干潟に水がある時ならば、木が浮力で浮き、
干潮時より容易に撤去できるそうだ。
しかし、そこでバスリィさんが思いついたのは、
その場で木を折って砕いて、地中に埋めてしまう方法だ。
1本1本流木を運び出すのは、満潮時であっても大変な作業であるが、
踏んで砕くだけなら誰でもできるだろうと。
流木は日頃から水に浸っている為、中身が腐っているものもある。
流木の補ほとんどがマングローブの木であるため、幹などはそんなに太くはなく、
枝などは踏むだけで砕くことができる。
また、地中に埋めれば、干潟の栄養分になる。
なかなかいい考えかもしれない。
村の住民とこの干潟で、流木踏み大会を開いたらいいんじゃないか?などと、
村長をバスリィさんが話していた。
イベントにすれば、楽しみながら流木処理の作業ができる。
マングローブの管理を楽しくみんなで行っていくための知恵である。
Ayo menanam bakau!!