一旦 陸地に戻ってきた。
干潮が出る時間まで待つことにした。
植林ツアーで昼食をとったレストランがあるので、そこで昼食を済ませ、時を待つ。
1時間半が過ぎた頃、雨が降り出した。
最近は毎日のようにお昼前後に雨が降っている。
集中豪雨のような大粒の雨が降り、壁のないこのレストランに降り込んでくる。
雨はやみかけては降り出し、やみかけてはまた降り出しと、
2時間半、じっとレストランの中で待つことになった。
先程、水に浸かったスカナ島を見てから4時間以上が経っていた。
PM3:30 スカナ島に上陸。
新しく補植したマングローブたちが波打ち際で出迎えてくれた。
この干潟全体を隙間なく森にするために、抜け落ちた部分などに補植を行っている。

この辺の補植したマングローブは全てオオバヒルギである。
オオバヒルギはフタバナヒルギよりも浸水時間や塩分濃度に耐性があるためだ。
波打ち際のきびしい環境条件下では、オオバヒルギに期待している。

スカナ島で一番背丈が高かったマングローブの葉先はすでに、今約150cmにもなっている。

8月下旬に見た時には、まだ135cm程であったから、それから1ヵ月半ほどで約15cmも伸びている。
素晴らしい成長だ。
他の苗木たちも順調だ。
元気な成長ぶりを見せてくれている。

補植したマングローブたちもどんどん芽を出し始めている。
早いものは植林してからもう3ヵ月ほどになる。


変てこな形をしたマングローブの苗を発見。
くるっと一回転している。

横から見ても変な形だ・・・。
おそらく種子が熟成する前に採取し、植えてしまったのであろう・・・。

このまま成長してくれたら、個性的な苗木になるだろうなあ。
スカナ島の植林において、リーダーとして頑張ってくれているAcungさん。
今は、海草の撤去作業にも積極的に取り組んでくれている。

中心部のマングローブたちを見た時に、変な違和感があった。
あれ? マングローブたちが小さくなってないか?

写真で見ても以前より小さく感じられるのでは?
しかし、その原因はすぐにわかった。
土が堆積しているのだ。
白っぽい土が中心地帯のマングローブたちのところに堆積して、
地盤高が高くなっているせいで、マングローブの背丈が低くなったように感じていたのだ。
よくよく見てみると、苗木の根元や支柱根が土に埋まってしまっている。
深いところでは、5cm以上埋まっているのではないだろうか。
スカナ島の砂地になった地帯では、カニの穴がはっきり見ることができる。

カニたちが土を掘り返し、耕してくれているようだ。
今回のスカナ島の周囲には大量の海草が見られた。


いつもマングローブたちに引っ掛かっている茶色のものだ。
海草が育つ時期なのだろうか・・・・。
Ayo menanam bakau!!