スカナ島 1年と11ヵ月(2) | 地球にマングローブを!!FROMインドネシア

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今回、特に目についたのは、海草だ。

海草がマングローブの苗木にひっかかり、その重みでマングローブの幹が曲げられてしまっている。

その重みで、葉が地面についてしまっているものも・・・

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なんとも痛々しい、かわいそうな光景だ。

すぐさま海草外しの作業に取りかかった。

辺りを見回すと、あっちにもこっちにも海草が絡まっている。

小さな海草から大きな海草まで大きさは色々だ。

成長が早く、幹がしっかりしているマングローブたちはその海草の重みにも

なんとか耐えているが、まだ幹が細くてか弱いマングローブは幹ごと曲げられている・・・

これは大変な季節が来てしまったのか・・・!?

季節が関係しているのかどうかはわからないが、

1ヵ月前はほとんど海草なんて見かけなかったのに・・・



試験植林の密集して植林しているところでは、隣の苗木にまでまたがって海草が絡まっている。

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マングローブの木にデコレーションしているみたいだなあ。

なんてのんきなことは言ってられない!

この海草も撤去しなくては。



お!

この苗木はたくさんの枝を出そうとしているんだな!

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たがいちがいに小さな枝を伸ばしている。

がんばれ!がんばれ!!

しかし、海草が絡まってかわいそうに・・・

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よし、これでキレイになった!

スッキリしたかな?



ずいぶん海草撤去作業に没頭してしまい

2人で作業をして、あっという間に2時間経ってしまった・・・

スカナ島の植林・管理をしてくれているリーダーのAcungさんに、

定期的にスカナ島に様子を見に行って、絡まった海草を外してくれるようにお願いした。

これが、管理の仕事ということだ。


スカナ島は現在、補植作業が進んでいる。

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抜け落ちてなくなっている部分にマングローブの苗を植えている。

成長途中で折れてしまったり、腐ってしまった苗木は、抜いて捨ててしまないで、

そのまま様子をみている。

もしかしたら、また芽を出してくれるかもしれないからだ。

補植を始めたのは約1ヵ月前。

早いものは、もうすでにかわいい芽を見せてくれているものも!!

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帰り道の山の上から、潮が満ちてきているスカナ島が見えた。

それをみて、私はとても驚いた!

その理由は、2年前のスカナ島の様子と違っていたからだ。

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白い矢印が指しているのが、スカナ島の中心部にある自然構成のマングローブ林

写真の左側が北で、右側が南であるが、2年前はその周囲の地盤高の高さは同じであった。

自然構成のマングローブ林の南側の地盤が高くなっている!!

これはすごい!!

マングローブは土を掴むと思うが、まだ、支柱根もそんなに出ていない。

しかし、マングローブの苗木があることで、潮の流れが変化したりで、

その周りに土が堆積してきているのだろう。

いつか、このスカナ島は、干潮時だけに姿を現す干潟ではなくなり、

1つの島になるかもしれない。

思わず、ジーンときてしまった。


Ayo menanam bakau!!