今回、特に目についたのは、海草だ。
海草がマングローブの苗木にひっかかり、その重みでマングローブの幹が曲げられてしまっている。
その重みで、葉が地面についてしまっているものも・・・


なんとも痛々しい、かわいそうな光景だ。
すぐさま海草外しの作業に取りかかった。
辺りを見回すと、あっちにもこっちにも海草が絡まっている。
小さな海草から大きな海草まで大きさは色々だ。
成長が早く、幹がしっかりしているマングローブたちはその海草の重みにも
なんとか耐えているが、まだ幹が細くてか弱いマングローブは幹ごと曲げられている・・・
これは大変な季節が来てしまったのか・・・!?
季節が関係しているのかどうかはわからないが、
1ヵ月前はほとんど海草なんて見かけなかったのに・・・
試験植林の密集して植林しているところでは、隣の苗木にまでまたがって海草が絡まっている。


マングローブの木にデコレーションしているみたいだなあ。
なんてのんきなことは言ってられない!
この海草も撤去しなくては。
お!
この苗木はたくさんの枝を出そうとしているんだな!

たがいちがいに小さな枝を伸ばしている。
がんばれ!がんばれ!!
しかし、海草が絡まってかわいそうに・・・

よし、これでキレイになった!
スッキリしたかな?
ずいぶん海草撤去作業に没頭してしまい
2人で作業をして、あっという間に2時間経ってしまった・・・
スカナ島の植林・管理をしてくれているリーダーのAcungさんに、
定期的にスカナ島に様子を見に行って、絡まった海草を外してくれるようにお願いした。
これが、管理の仕事ということだ。
スカナ島は現在、補植作業が進んでいる。


抜け落ちてなくなっている部分にマングローブの苗を植えている。
成長途中で折れてしまったり、腐ってしまった苗木は、抜いて捨ててしまないで、
そのまま様子をみている。
もしかしたら、また芽を出してくれるかもしれないからだ。
補植を始めたのは約1ヵ月前。
早いものは、もうすでにかわいい芽を見せてくれているものも!!

帰り道の山の上から、潮が満ちてきているスカナ島が見えた。
それをみて、私はとても驚いた!
その理由は、2年前のスカナ島の様子と違っていたからだ。

白い矢印が指しているのが、スカナ島の中心部にある自然構成のマングローブ林
写真の左側が北で、右側が南であるが、2年前はその周囲の地盤高の高さは同じであった。
自然構成のマングローブ林の南側の地盤が高くなっている!!
これはすごい!!
マングローブは土を掴むと思うが、まだ、支柱根もそんなに出ていない。
しかし、マングローブの苗木があることで、潮の流れが変化したりで、
その周りに土が堆積してきているのだろう。
いつか、このスカナ島は、干潮時だけに姿を現す干潟ではなくなり、
1つの島になるかもしれない。
思わず、ジーンときてしまった。
Ayo menanam bakau!!