スカナ島の中心部の砂状地帯にきた。
葉も大きくなり、数も増え、枝もぐんぐんと伸ばしている。
枝の節の部分は、葉がつき落ちた痕跡である。
こうみてみると、今までずいぶんと葉っぱをつけてきたことがわかる。
葉に塩分を集め、黄色くなると地面に落とし、塩分を還す。
塩分排出の機能を自分で持っているのだ。
新しい葉を出し、下のほうにある古い葉を落とし、
太陽に向かって上へ上へと伸びてゆく。
こうやってマングローブは成長していくのだ。
マングローブたちは、風に揺られ気持ちよさそうだ。
こんな天気のいい日には、マングローブの葉の緑がまぶしいくらいに輝いている。
青い空に、その緑色がよく映える。
支柱根も、ごっつり地面に張っている。
「はっけよーい、のこった!」のポーズに見える(笑)
こちらは幹の高い部分から、根をにょきにょきを出している。
この根が地面に届くのには、もう少し時間がかかりそうだ。
干潟を中心部分から、東へと向かっていく。
苗木が幹の途中でポキッと折れている・・・
風の影響か、波の影響か・・・
おそらく海草だろう。
海草が上部の葉などに引っ掛かり、潮が引き干潟ができた時にその重みでおれてしまったのだろう。
葉もこんなに緑色できれいなのにもったいない・・・
根元から折れてしまっているものもある・・・
地盤高が低く、干潟ができた時でも海水がたまっている部分がある。
この水たまりは長さにして、15m以上あるだろうか
その部分には、ほとんど苗木は見られない。
こういった場所は、やはりかなり厳しい環境なのだろう・・・
さらに東へ行ったところに少し地盤高が高い場所がある。
土壌はゴツゴツとしているが、ここのマングローブたちはとても伸びている。
葉は少なく、幹もか細いことから、あまり葉の成長はよくないようだが、
この背の伸びには驚かされた。
細い幹のマングローブのたちはゆらゆらと風が吹くままに揺られている。
少し頼りないが、今だけ背が伸びれたんだ。
今度は幹や葉も頑張って成長させてくれ!!
地盤高や土壌や波や潮などの条件は、同じスカナ島の中でもそれぞれ違う。
スカナ島という1つの島の上で、それぞれ違う環境で、
それぞれ違った条件と戦い・適応して、それぞれ違った成長を見せてくれている。
まるでここに小さな地球を見ているようだ。
Ayo menanam bakau!!