2008年7月22日。
Dapur Tigaに植林してから約3ヶ月。
前回、落葉がたくさん堆積していた干潟の「Dapur Tiga」
しかし、今回来てみると地面を埋め尽くしていた落葉はほとんど見られない。
前回訪れたのは5月16日。
約2ヶ月間の期間であれほどの落葉が分解されてしまうものなのだろうか・・・。
どのくらいの速度で葉が分解されるのかは知らないが、
何か違うような気がする。
自然構成のマングローブ林がある手前まで来て見る。
ここは最も落葉がたくさんあった場所である。
すると、川の流れに沿って、葉が流された痕跡が見られる。
川のある場所に植林している苗木に落葉がひっかかっている。
この川は潮が引き、干潟ができる時には、同じように水がなくなっている。
雨が振った時などは奥のマングローブ林から川の流れとなって流れ出してくるのだろう。
この川の中にある苗木の上流側には落葉が1本の苗木に3~8枚引っかかっている。
苗木の中にはその葉の重みで、倒されてしまっているものも・・・・。
近づいてよく見てみる。
苗木の上流側には落葉が、下流側には真っ黒い木炭のようなものが堆積している。
この真っ黒いものは触ってみるとぼろぼろともろく崩れる。
おそらくこの真っ黒いものは元々、木の枝などであろう。
苗木の周りの様子からみると、
落葉も腐葉土も川の流れ、潮の流れによって沖の方へ流されていったのだろう。
この真っ黒いものは苗木とそれに引っかかった落葉のため、流されずにここに残っているのだろう。
落葉や腐葉土の栄養をたっぷり頂けると思っていたが、
そうは問屋が落おろさないようだ。
川の流れ、潮の流れによっておおきなマングローブの森からもたらされた落葉という恵みは、
また川の流れ、潮の流れによって、他の場所へと流されてゆく・・・
マングローブの苗木たちの様子は、
今約3ヶ月で、葉を2枚、または4枚つけているものが見られる。
しかし、葉は小さく分厚い。
これはあまりよくないことだ。
前に佐賀大学農学部教授の野瀬先生に聞いたことがある。
海水の塩分濃度が高いと葉が小さく分厚くなるそうだ。
このあたりの塩分濃度は平均3.0
塩分濃度は高めでマングローブの苗木たちにとって厳しい環境だ。
しかし、奥にある自然構成のマングローブ林も同じ塩分濃度の中で
ここまで立派に成長しているわけである。
なんとか頑張ってくれ!
この苗木の種たちもその奥のマングローブ林から集めてきたものである。
親や先輩たちのように、たくましく成長し、いつか大きな木となり森となって欲しい!!
Ayo menanam bakau!!