公演終了後の帰り際

お客様方が出演者を褒めてくださる


このミュージカルを創る作業中

台詞も楽曲も

出演俳優を前提に

作曲者小沼竜之と話あいに話あいをかさねた。


出演者たちとは

付き合いが長いので

音域や台詞回しの癖まで

把握しているつもりだ。


だからこそ

歌唱する曲もそうだが、

台詞の後ろで流れている

メロディにも

細心の配慮が行われている


また、

住んでるみたいに

時間を過ごしている

théâtre Paris Kidori の

空間を考えて俳優の立ち位置も

計画している


たがら

出演俳優が褒められると嬉しい


若い俳優あるあるだが、

幕が開いてから

違ったことをやり出す俳優がいる


私自身は

演出家に忠実に生きてきたので、

自分の考えを舞台に持ち込まない

若い頃から

耳にタコができるがごとく

幕が開いてから

俳優意志で変更してはいけないと

いろいろな現場で叩きこまれてきた。


ゴードンクレイグの言葉を

思い出す

人間の本性は自由を求める傾向があり、

つまり演劇の素材には役に立たない。

それをクレイグは偶然が重なってできる

伏魔殿であると表現している。 


そういう行為は、

私自身は下卑ていると思う。


théâtre Paris Kidori の舞台は

西の方角につくっている

風水上、神棚や仏壇を配置する方向である。


人の心を動かす行為、

歌唱や演劇、ダンスは、

神に捧げる行為に等しく

崇高でなくてはいけないという

私の考え方である。


これからも

意を同じにする者と創造活動をしていきたい。