外国人向けの日本ビジネスマナー講師
IT関連業界で働く外国の方への研修は
実は日本語学校に勤めていた時から
数多くやらせていただいていました。
世界中の多くの人が知っている企業様から
ベンチャー企業まで
普通なら私なんかが
足を踏み入れることのない職場に
お邪魔していました。
日本語教師として
そこでさまざまなことを学びました。
教え方やIT企業で働く外国の方のタイプ、
そして何より、外国人を雇用している企業で
起こるさまざまなトラブルや
雇用側のお悩みも
たくさん聞かせていただきました。
ある頃から
人材雇用のミスマッチ
異文化間のギャップ
コミュニケーションの壁
教育方法の誤り
など、ある意味発見とも言える「課題」を
目の当たりにし
外国の方に
ただ「日本語」を
教えるだけでは
何の解決策にもならない
と思うようになっていました。
今、私が弊社インカレックスで
IT企業様向けに外国人社員や日本の方に
研修をさせていただく時の
ベースになっているのは
このような経験なのです。
特に教え方の面で大きな変化がありました。
それは
職種や人のタイプを考え
インプット、アウトプットしやすい
方法を選ぶということです。
IT関連の方にはマップやフローを使い
アウトプットするのに思考がまとまりやすい方法を積極的にとりました。
そしてその可視化された業務内容は
行動に移すのに非常にイメージしやすい
ようでした。
また記憶の方法もどちらかと言うと
じっくり時間かけて教えた時より
ある一定のテンポで練習するほうが
インプット量も多く、そのスピードも速い。
とにかくさまざまな教材で、方法を変え
工夫を怠りませんでした
そしてご担当の日本の方にも
外国人社員の研修の成果をさらにあげるために受け入れ側がどんなコミュニケーション方法をとらなければならないかお話しさせていただくこともありました。
それが現在の
異文化間コミュニケーション研修に
発展したのです。
今回の対談では
日本語教師は単に日本語を教える存在ではなく、外国人社員と日本人社員の架け橋になり、業務を円滑に、そして企業の発展のためにもお助け役として大いに意味ある存在だということを僭越ながらお話しさせたいただきました。
JIET 国際委員会 委員長の杉山様には
日本語教師のイメージが変わりました。
外国人を雇用する企業にとっては
一社に1人アドバイザーとして必要な存在ですね。日本人側にも研修してほしいですね。
と言っていただき、私としても大変嬉しいお言葉をちょうだいしました。
会報誌「J-SHIP」vo.28