ものもらい
医学用語：麦粒腫（ばくりゅうしゅ）
まぶたが腫れてしまった！という経験を
したことはありませんか？
まぶたの汗や脂を出す腺に細菌が感染し、
まぶたが赤く腫れる病気です。
一般的にはものもらいと呼ばれていますが、
医学的には麦粒腫（ばくりゅうしゅ）といいます。
主な原因となる細菌は健康な人の皮膚や鼻、
喉などに常在しており、通常は無害です。
しかし、抵抗力が低下した場合や目にけがをした際に
感染が進行し、炎症が引き起こされます。
麦粒腫は比較的一般的な目の感染症であり、
適切に治療を行うことで完治できます。
さて・・・
この麦粒腫（ばくりゅうしゅ）
実は地域によって呼び方が変わります！
北海道では「めっぱ」
東北地方では「のめ」「ほいど」
関東地方では「ものもらい」「めかいご」
中部地方では「めもらい」「めこじき」
近畿地方では「めばちこ」「めいぼ」
中国地方では「めぼ」「めぼいと」
四国地方では「めいぼ」
九州では「おひめさん」「おきゃくさん」
沖縄では「みいんでえ」
※代表的なものの中から一部抜粋
他にもまだまだ沢山の呼び名がありました！
みなさんのお住いの地域では
何と呼んでいますか？
「ばかができた…
」
ちなみに宮城では「ばか」と
呼ぶことがあります。
当院でも問診表でたまに見かける
「症状は？ ばか」…
※暴言ではありません。方言です！
この「ばか」は
「いらないもの。つまらないもの」と
いう意味をベースに方言として
使われるようになったと考えられているそうです。
他県出身の患者さまもご来院されるので
問診表で初めて見る方言もあり、とても面白いです
話は戻りますが、「ものもらい」の予防策としては
①目の清潔を保つ
目を触る前には手を洗う習慣をつけましょう。
コンタクトレンズを使用する際には
適切なケアと消毒を行い、
使用期限を守ることが大切です。
②健康的な生活習慣
バランスの取れた食事、適度な運動、
十分な睡眠を確保し、
免疫力を維持することが予防につながります。
③定期的な目のチェック
異常を感じたら早めに眼科医を受診してください。
目の不調を感じた場合には、
自分で判断せず専門医の診察を受けましょう！