今日は、「異種間コミュニケーション(3)象」の続きです。
無事、タイ王国から帰国し、新婚の私は、暫く松陰神社(世田谷区の町)に住んでいました。
安価な家賃、駅から歩いて20秒(笑)という好条件だったのですが、諸事情で引っ越さなければならなくなりました。
原則、世田谷区は家賃が高いので、
「もう、あんな安いところは見つからないだろうなぁ…」
と困ってしまいました。
ただ、松陰神社の物件は、守護霊が、
「良い物件を見つけたよぉー」
と紹介してくれたので、「今回もダメ元」で守護霊にSOSを出してみました。(笑)
「世田谷区は、芸術家の友人が多いので離れたくありません。
前回のように、また世田谷に住めるよう助けてください」
と祈りました。
すると、その1週間後、実家(下北沢)のお向かいの豪邸の奥さまから電話がかかったのです。
「住むところ探してるんだって?
私たち、数年間イギリスで仕事をすることになったので、
帰国するまで、この家に住んで家を管理してくれないかな。
家賃は、今住んでいるところと同じでいいよ。ヾ(^ω^*)」
「本当ですか?!(°□°;)
でもなぜ、私なんですか?」
「それがよく分からないんですよ。
誰に住んでもらおうかなと考えていると、
なぜか脳裏に綾小路さんの映像で出て来るんですよ。(笑)
神さまのお導きなのかなと思って電話しました」
さすがにこれにはびっくりしました。
でも、本当にありがたかったです!(>人<)
ある夏の深夜、私は自宅で宴会をしていたのですが、突然庭からけたたましい獣の雄叫びが聞こえてきました。
「ムケケケケケケケ━━━━!」
何とも表現が難しいのですが、文字にするとこんな感じです。
あんな激しい声は聞いたことがないので、懐中電灯を持って庭に偵察に行きました。
すると、2匹の巨大な獣が戦っていて、一方が相手を追いちらすところに遭遇したのです。
しかし、遭遇した場所が悪かったです。
その獣は、壁を背にして立っていました。
写真はイメージです。
突然私がライトを照らして遭遇したので、獣は私に対しても威嚇してきました。
2本足で立ち上がった身長は、たぶん1m 以上あったように思います。
私はといいますと、
「あっれ〜? 君は誰かな?
見たことがない動物だねー」
もともと動物好きなのに輪をかけて、酩酊して完全に幼児退行現象を起こしていたので、アラレちゃん のように話しかけてました。(;^_^A
ゆっくりしゃがんで話し続けていると、獣も警戒心が解けたのか、犬のように座って私の話を聞いています。
時おり首を傾げながら、不思議そうな顔をしていたので、おそらく、
「こいつは、何を伝えようとしているんだ?」
と考えていたのだと思います。
20分くらい話していると、獣は警戒心が解けたのか、ゆっくりと私に向かって歩き出し、猫がすり寄るように私の足をスリスリして、隣の家に移動していきました。
「おーい、もう悪さするんじゃねーぞー」
というと、クルッと1回振り返り、ニヤッと笑ったかどうかしりませんが、そのまま塀を乗り越えていきました。
私は獣の正体が気になったので、翌日ネットで調べまくりました。
その獣の名前は、「ハクビシン」。
もともとは日本にいた動物ではなく、ペットとして輸入され、扱いに困って捨てられて野生化したアライグマのような外来動物でした。
当時、世田谷区では、野生のハクビシンが、急激に増えていたそうです。
「外来動物だったのかー。ほのぼのした体験だったなー」
とほくそ笑んだ私でしたが、その後の長いバトルの序章になるとは、つゆほども思いませんでした。(苦笑)
なぜかと言いますと、
「あの家の人間は優しいやつだ。あの家に棲みつこう。(*^ω^)」
と、彼女を連れてきて、
屋根裏に住みついてしまったのです。( ̄▽ ̄;)
ハクビシンは夜行性なので、夜になると行動します。
時おり夫婦喧嘩もしていたようで、天井からホコリが落ちてくるほど暴れていました。
そしてある日、遂に玄関の天井を踏み抜いてしまったのです。
「こりゃたまらん。(;^_^A」
と思った私は、布団叩きで天井を叩きながら、
「ワンワンワンーッ!ヽ(`Д´)ノ」
と猛犬のマネをしました。
必死になって逃げ回るハクビシン。
この演技が功を奏したのか、急にハクビシンが来なくなったのです。
しかし、数ヶ月後…
突然、家の中にハエがたくさん発生するようになりました。
どんどん数が増えていきます。
これは尋常じゃないと、屋根の上を調べますと、壁に穴が空いていて、新たにハクビシンが侵入した跡を見つけました
しかも、屋根の上には、大量の糞が!(°□°;)
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外壁の継ぎ目、縁の下、通風口、屋根付近などの小さなすき間から屋内へ侵入し、棲みつきます。
足音や鳴き声の騒音、溜め込んだ糞尿による悪臭、しみ汚れ、ダニやノミなど害虫を発生させます。
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↑ これかー! もう許さん!ヽ(`Д´)ノ
当時は本当にお金がなかったので、民間に駆除を頼むと多額の額を請求されるのでは?と疑心暗鬼になっていた私は(苦笑)、近所でネズミ撃退スプレーを購入し、ひとり屋根裏に入って、対決する決心をしたのです。
屋根裏で、
「本当に迷惑してるんだぞ! 出てこーい!」
と叫ぶ私。
すると、
そのとき撮影した写真
出ましたハクビシン!
「ネズミ撃退スプレー発射!( ̄^ ̄)ゞ」
と思ったら…
「なぬ?(^◇^;)」
この写真はイメージです。
(あまりの衝撃で撮影できんかった。(;^_^A)
そいつの背後から、もう一匹が現れて、
「なぁに?」
と私を見つけて首を傾げたのです。
「か、可愛い。ヽ(;゚;∀;゚; )ノ」
負けました。
あまりにも可愛かったので、スプレーを噴射することができません。
要は、あのときのハクビシン夫婦が、置き土産に双子を産んでいったのです。
それから数ヶ月間、二匹は、夜になると、天井裏で遊び続けました。(まるで運動会です。(;^_^A)
私は、その都度ハタキで天井を叩いたり、猛犬の振りをしたりして、二匹を静かにさせました。
しかし、ハエの数は、日に日に増えています。
やはり、抜本的な解決をしなければなりません。
そんなとき、私は昔読んでいた書籍の内容を思い出しました。
※動物はすべてを知っている (ソフトバンク文庫) 文庫
J.アレン・ブーン (著), 上野 圭一 (翻訳)
要するに、異種間コミュニケーションの本です。
この本には、次のことが書かれていました。
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【動物はすべてを知っている 抜粋】
ハリウッドの100万ドル俳優犬ストロングハートとの共同生活をきっかけに、あらゆる生き物とコミュニケーションできることに気づいた著者。
動物を、自分と同じ精神的、霊的なレベルの存在だとみなすベットウィンやアメリカの先住民の思想は、もちろん、決して独創的なものでも新しいものでもない。
その証拠に、20何世紀もまえに、ヨブは同じ思想を抱いている。
けものに尋ねるがよい、教えてくれるだろう。
空の鳥もあなたに告げるだろう。
地を這うものに問いかけてみよ、教えてくれるだろう。
海の魚もあなたに語るだろう。
それがとこしえの道であることを。
全ての命あるものは、肉なる人の霊も
とこしえの道の手の内にあることを。
すべて命あるものは、肉なる人の霊も
とこしえの道の手の内にあることを。(ヨブ記 第12章 7-10節)
ふたりの族長は聖書を読んだこともなければ、ヨブの名前を聞いたこともない。
だが、遠く離れて暮らしているふたりは、ヨブの忠告にみごとなまでに従っている。
ベットウィンもアメリカの先住民もともに「けもの」や「空の鳥」「地を這うもの」から知恵をまなび、「とこしえの道」を導きとしているのである。
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要するに、「生命の大樹」と繋がっている全宇宙の全ての生命は、別々の存在であって、別々の存在ではない。
「葉っぱA」と「葉っぱB」は、それぞれが、
「私は私、あなたはあなた!」
と主張するが、
「宇宙の全ての存在は、同じ生命体(生命の大樹)の一部であり、個性が違っているだけ」
という宇宙の真理を感得することができれば、
祈りや対話や精神感応によって、動植物のみならず、全ての存在とコミュニケーションをとることができる、というお話です。
「たいわ士」という、胎児や赤ちゃんからのメッセージを聞き取って両親に伝える職業がありますが、これは、上記で説明しているように、生命の大樹を通して相手と一体になることによって成就される仕事だと思います。
この本の中で、作者は、自室に侵入してくる大量のアリを殺すのではなく、精神的な対話をすることにより、アリたちが自主的に家から退去してくれることに成功しました。
ということで、私も、
ハクビシンたちが私を優しい人間と理解してくれているのなら、
「私は君たちに好意を持ってはいるが、君たちの糞尿には迷惑をしている」
ということを誠心誠意、伝えるよう試みました。
彼らが屋根裏で暴れ始めたときは、必ず天井に向かって話しかけたのです。
「君たちがこの家を気に入ったのは分かった。
でも、君たちが撒き散らす糞尿のおかげで、
ハエが大量に発生し、
この家は、どんどん腐っていく。
家に住むのは構わないが、
糞尿をするときは外でしてくれないか?
もし可能ならば、天井裏ではなく、
庭の大きな木の上に巣を作りそこに住んでくれると
本当に助かる。(_ 人 _)」
このコミュニケーションは、2週間くらい続いたでしょうか。
すると、本当に二匹のハクビシンは、庭の木の上に引っ越ししてくれたのです。w(゚o゚)w
この写真は、イメージです。
それ以来ずっと、ハクビシンは家の中に入ってきませんでした。(木の上に移動したことは、1回確認しましたが、ずっとそこで暮らしていたのかは確認していません。)
そして、2010年の夏。
守護霊からねじ込むような強烈なインスピレーションが降りてきました。
「来年の3~6月までの間に、阪神大震災を超える地震が来ます。
東京は震源地ではありませんが、震度5以上にはなるでしょう。
あなたが住んでいる日本家屋は築75年なので、
周りの住宅が無事でも、そこだけ倒壊する可能性があります。
遅くとも 2011年の3月3日までに
鉄骨鉄筋製のマンションに引っ越さないと
命に関わります!」
というインスピレーションが、年末まで何度も降りてきました。
さすがに大の大人としては、そう簡単にこのインスピレーションを信じませんでしたが、何度かの交渉で、地震が来るとしか思えないいくつかの間接的証拠をつきつけられたので、3月3日に引っ越すことにいたしました。
詳しいことは下記のレポートに書いてありますので、そちらをご覧ください。
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2月の下旬に引っ越しの準備を始めますと、なぜかハクビシンが天井裏に戻ってきました。(;^_^A
なぜ僕らが引っ越すことが分かったのでしょう。
不思議です。
やはり、以心伝心なのでしょうか?
「引っ越すならいいでしょ?!」
というインスピレーションが降りてきました。(笑)
そして、2011年3月3日(木)。
無事、引っ越しは完了しました。
いつ地震が来ても大丈夫なように、家具の転倒を防止する突っ張り棒の設置が完了したのが、3月11日(金)午前1時頃。
地震は、14時間後にやってきました。
ギリギリで助かりました。
不思議な話です。
守護霊とインスピレーションで交流できるというのも、一種の異種間コミュニケーションなのかもしれません。
書籍『動物はすべてを知っている』に書いてあったように、
「宇宙の全ての存在は生命の大樹の一部であり、
別々の存在ではなく、同じ生命体で個性が違っているだけ」
という宇宙の真理を感得することができれば、
祈りや対話や精神感応によって、動植物のみならず、全ての存在とコミュニケーションをとることができるようになれる、ということなのでしょう。
座禅中に突然明恵上人が、
「今、本堂の裏で雀が蛇に食われそうだ。行ってすぐ助けて来い」
「今、手水鉢に蜂が落ちたぞ。今すぐ行って蜂を救ってやれ」
「今、屋根で小鳥が鷹に食われそうになっている。すぐに行って鷹を追っ払え」
と弟子に伝え、それらを助けた話があります。
これは、明恵上人が座禅中に動物たちの意識と一体となったゆえ、彼らの思念をキャッチできたのでしょう。
昔のお坊さまは、こういった能力を持っている方が多かったようです。
仏教の教えには、
「私が 私が という自己中心的な自我を納め、
生命の大樹と一体となって、無我の境地を感得しなさい」
という無我の教えがありますから、その修行を忠実に行なっている修行僧たちは、異種間コミュニケーションができる方が多かったのでしょう。
合掌…。(_ 人 _)
※レポート「異種間コミュニケーション(1)」
※レポート「異種間コミュニケーション(2)」
※レポート「異種間コミュニケーション(3)像」
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