こんにちは。
本日のスピリチュアル・レポートは、レポート「赤い糸・夫婦編(2)」(現在閲覧不可)のコメント欄で、Tさんの質問に対しての返答です。
けっこう重要な内容を含んでおりますので、もし自分の人生において、心当たりがある方がいらっしゃいましたら、参考にしてください。m(_ _)m
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★第一章:Tさんの質問
自分の「カルマ(業)」の刈り取りのために、
たとえばの話ですが、
あえて、暴力を振るう親を選んで生まれて来て、ただただ、一生暴力に耐えたとします。
そして晩年に、
「良く我慢したなあ。これで悪いカルマを刈り取れたな!」
と、自己満足したとして、これって本当に良かったといえるのでしょうか?
私は、そこからもう一歩踏み込んで、積極的に何かを掴まなければいけないと思うのですが?
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これに関しては、私も同意見です。
たとえば、久留間さんという方が交通事故に合い、大怪我をしてしまったとします。
久留間さんは、
「きっと私には、悪いカルマ(業)があるから、
このような不幸な事故が起きたのに違いない。
最小限の治療だけして、完治するための治療はやめよう。
掛けていた入院保険も使うのはやめよう。
健康体を取り戻したら、カルマの刈り取りにならない」
と自虐的に考え、一生暗い思いを引きずりながら、障害者として生きていったとします。
晩年、死の床で、久留間さんは、
「ああ、これで、悪いカルマを返せた。
よかった、よかった…。(ToT) 」
と思いながら亡くなっていくのですが…
しかし、久留間さんの独りよがりのカルマ解釈によって、大きな混乱を作っていたことも事実です。
久留間さんは、家族に多大な迷惑をかけていたのです。
久留間さんが、適切な治療を受けていたら、障害者にならずにすんだからです。
久留間さんが選んだ人生の結果、妻は看護の過労で亡くなり、
子供達は、グレて犯罪を犯してしまいました。
本当に久留間さんの取った行動は、よかったと言えるのでしょうか?
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★第二章:カルマ(業)とは
そもそも、カルマ(業)というのは何かといいますと、魂の持つ性格や、思考と行動に置ける傾向性のことです。
カルマ(業)というと、過去世で起こした悪い行為に対する報復が、今世で行われているように解釈している方が多いですが、
そうではなく、
カルマ(業)というのは、魂の持つ性格や、思考、行動に置ける傾向性のことですから、良い面もあれば、悪い面もあるわけです。
「何度生まれ変わっても、善人の人生を生きている」
というカルマ(業)もあるのです。
ですから、「カルマの刈り取り」というのは、前世の悪行に対する報復劇ではなく、前世で悪行をしてしまった、自分の魂の傾向性を修正する為の「実体験・授業」なのです。
わかりやすいように、具体的な話を致しましょう。(以下の話は創作ですが、実際、よくあるケースのお話です。)
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★第三章:ある親子の生まれ変わり」
自分なりの信条があり、暴力によって子供を育てようとした力太朗という名の父親がいました。
その結果、彼の息子の良男くんは、几帳面な人間として育ちましたが、重度のうつ病と対人恐怖症になってしまい、ついには、若くして自殺してしまいした。
その後、良男くんは、数十年間恐怖心を抱いたまま、この世を地縛霊としてさまよいます。
力太朗さんは、どうなったかと言いますと、罪悪感の虜になり、心に深い闇を抱えたまま一生を終え、その後、地獄に堕ちました。
百年以上の歳月が過ぎ、やっと心の闇を整理することができた二人は、天国で再会することができました。
そして、彼らは、それぞれに相応しい霊界で幸福に暮らしていきました。
それから300年が過ぎ、生まれ変わりの時期が近づいて来ましたので、彼らは、自分たちの魂の兄弟(グループ・ソウル)や指導役の天使に意見を伺った上で、再び親子として生まれる約束をしたのです。
ただし、今回は、親子の立場を逆にすることにしました。
かつて息子だった良男くんは、父親に。
父親だった力太朗さんは、息子にです。
ふたりに対して、天使は次のようなお話をしました。
「力太朗さん、あなたは今回、良男くんに育てられるわけですが、
大まかにいって、あなたは、3つのパターンの人生を
経験する可能性があります。
ひとつは、
良男くんの潜在意識下には、かつて力太朗さんにいびられ、
自殺してしまった記憶がありますから、
その記憶の影響を受け、本能的に力太朗さんに対して、
暴力を伴った育て方をしてしまう可能性があります。
その場合、力太朗さんは、
当時の良男さんのように悩むでしょう。
『なぜ、お父さんは、こんなにひどい暴力を振るうのか。
そんなに、俺のことが嫌いなのか?』
もし、あなたが、かつての良男くんと同様に、
心に大きな傷を負い、
トラウマを抱えたまま一生を終えたとするならば、
あなたは、ある意味、前世の悪業を刈り取ったとも言えます。
しかし、この場合の刈り取りは、
『前世で悪いことをした反動が還って来て、それに耐えた』
というだけに過ぎません。
マイナスの負債を返済し、
やっと、プラマイ・ゼロになれた、というだけです。
しかし、力太朗さん、
あなたは、非常に気性の荒い魂です。
もしあなたが、父親に対して憎しみを抱き、
暴力で父親に応戦してしまったら、
あなたは、カルマ(業)の修正ではなく、
新たな悪いカルマ(業)を作ってしまうことになります。
しかし、父親に暴力を振るわれることによって、
逆に深く熟考するようになり、
『暴力によって子供を育てるのは間違っていると思う。
俺が親になったときは、
暴力を使わずに子供とコミュニケーションを取ろう!』
と思えるようになれたならば、
あなたは、見事に自身の悪いカルマ(業)、
魂の持つ思考と行動の悪癖修正に成功することになります。
このように、あなたには、
1、更なる悪いカルマ(業)を作ってしまう。
2、カルマ(業)の負債を返し、プラマイ・ゼロになる。
3、良いカルマ(業)を作って、魂が進化する。
3つの可能性があるのです」
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★第四章:良男くんの場合
「同様に、良男くんですが、
あなたの場合、先ほども説明したように、
潜在意識下に、
力太朗さんにいびられ、自殺してしまった記憶がありますから、
その記憶の影響を受け、
力太朗さんに対して、
暴力を伴った育て方をしてしまう可能性があります。
ただ、この行為も、
あなたが、本当に愛情を込めて、
力太郎さんに対して手をあげていたということでしたら、
その後の力太朗さんの 育ち方によっては、
可もなく不可もなく、という可能性はあるのですが、
もし、潜在意識下の闇の記憶の影響を受け、
復讐心から力太郎さんに暴力を振るい続けたとしたら、
あなたは、魂の思考と行動において、
暴力的な癖(悪いカルマ)を作ってしまうことになります。
しかし、
もしあなたが、暴力を振るいたくなる心の衝動を抑えて、
『なぜ、私はこの子に対して、
暴力でコミュニケーションを取ろうとしているのか…
これは、本当に愛情からなのだろうか…
いや、私は、この子に手をあげて叱っているときは、
いつも感情的になっている。
これは、一体どうしたことだろう。
私の潜在意識下には、
暴力に対するトラウマがあるのかもしれない…』
と、見事に潜在意識下の本心を見抜き、
反省によってそれを修正することができたなら、
あなたは、魂が大きく進化することになります。
ですから、良男くんにも、
1、悪いカルマ(業)を作ってしまう。
2、可もなく不可もない、平凡な人生を送る。
3、良いカルマ(業)を作って、魂が進化する。
という、3つの可能性があるのです」
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★第五章:結論
以上、人生の途上に現れる厳しいアクシデントに対しては、
※どのように解決していくと良いのか、
知性と理性を総動員して、熟考すること。
※時には勇気を持って、レジスタンスを行うこと。
しかし、その際、恨み心で動くのではなく、
愛の思いで動くこと。
私たちは、天上界の霊人とは違い、地上では盲目な状態です。
常にベストな行動を取るということは難しいでしょう。
時には、間違った行動をしてしまうこともあります。
しかし、常にベストな行動を取ることはできなくても、
常にベターな方向に修正していくことはできるはずです。
ベターな方向が何であるのかを常に熟考、行動し、
間違ったら、すぐに反省をして自己修正をする。
このように努力精進していくことが、真のカルマの刈り取りでありましょう。
この世の修行において、熟考する習慣を身につけ、より良い方向に人生を進んでいけるようになることが大切なのです。
そして、自らの人生のみならず、多くの人を良き方向に導いていく力を得られるようになりますと、一般的な人霊が、高級霊として進化していくのです。(_ 人 _)
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★補足
この世の人間は、天上界の霊人と違い、ある意味、盲目な状態です。
その理由は、天上界では他人の心の中が読め、ある程度は、未来を予知することができるのに、この世では、その能力を封印された上で魂修行をしているからです。
私たち人間は、
眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)の
五感を通して世界を認識していますが、天上界では、五感以上の認識力が高まっています。
高次元世界の魂になればなるほど、地上の人間には想像もできない、高級霊としての認識力が備わってくるわけです。
※参考レポート「五感煩悩が燃え盛る苦しみ」(現在閲覧不可)
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