誰にも言えない恋 | 銀座占い館バランガン@彩乃

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あれから35年という月日が経った。





私が28歳、彼は35歳の時に私達は出会った。


私は当時子供を抱えた状態で離婚をし

1人でなんとかやっていくべく仕事を探していた。


やっと見つけた事務の仕事。


その会社で私達は35年前

宿命と言うしかない出会いを果たした。


当時彼は自分で事業をして失敗した直後で

お金が無いどころか、多大な借金を抱えていた。


そのお金の無さから彼は奥様との関係が希薄になり

毎日喧嘩を繰り返していたようだった。


私は職場で、お酒の席で、

彼のその話を聞いてやり、都度慰めてやった。


私の中に女独特の母性が溢れ出していくのに

時間はそうかからなかった。


ダメだと分かっていながらも

彼を好きになる事が止められなかった。


【共依存】

まさに当時の私達はその三文字が相応しかったと

今になっては思う。


そしてお金が無い事が絡まって

彼は離婚を考えていた。


本音で言うと離婚はしてほしかった。

私のものになってほしかった。

そして何より彼をなんとかしてやりたい一心だった。


でも当時の私には彼の借金を返してやれるほどの蓄えもなかった。


悔しかった…

愛した男をすぐに助けてやれない自分が…


そしてどうしようもない男を好きになってしまい

見捨てられない自分に嫌気が差し、

結局嫌いにすらなれない自分が情けなくもあった。


嫌いになる方法があるのなら、今でも知りたい。


そして今思うと当時の私は狂っていたし

30手前の若気の至りもあったと思う。


派手な金額の借金に立ち向かう為に私が考えたのは

「起業」だった。


私は彼に話を持ちかけた。


彼に反対されてもやるつもりだった。

そこには

「私が好きになったんだから」という覚悟もあったし

今のお給料では死んでも返しきれない金額だったから

このままじゃいけないと思っての決断だった。


見捨てれば良かったのに見捨てられなかった。

バカな私…


意外に、持ちかけた話に彼はすんなり乗ってきた。


でもそうは問屋と銀行が卸してくれなかった。


当然のごとく立ちはだかったのは資金繰り…


銀行は信用のない私達にお金なんて貸してくれなかった。


「ケチ!返すって言ってんじゃんよ!」


何度そう思ったことか…

でもその経験が今の私を形作っている。


世の中なんでも「信用」だ。

そして「信用」を作る為には「時間」がかかる。

でもその「時間」を絶対にケチってはならない。

そしてその「信用」を作る為には「人との約束」を守ること、「穴を開けないこと」が大事。


でもそれまでの間に資金がないと「信用」を作る事さえできない世の中の矛盾に腹が立った。


35年経った今

私は未来ある若者にクラウドファウンディングという形で応援している。


結論から言うと彼と2人で立ち上げた会社は大成功した。


銀行は手のひらを返したように

「お金を借りて下さい」と言ってくれるようになった。


そして◯◯区でも優良企業と言われるまでに成長した。


もちろんそれまでの間に彼の借金も全部返し終わった。

私はやり切った。

もちろん彼も頑張った。


その後2人で立ち上げた会社をバイアウトし

今世で使い切ることが出来ないくらいのお金を手にした。


そして彼は…

ご家族と仲良くなった。


お金が無くて喧嘩し離婚の危機にまで進んだ彼。

でもお金が入ってきたら…


いや、でもそれはもうどうでもいい。

彼が幸せであるならば。


私も還暦を過ぎ、彼にはもう何も望んでいない。


なにより私は出会った時のような彼が苦しむ姿をもう二度と見たくない。


これで良かったと心から思っているし

「誰にも言えない恋だから

誰にも言っちゃいけない恋だから

私は墓場まで持って行く。」

そう心に決めてここまで過ごしてきた。


そんなある日、ひょんなキッカケで知人に紹介された占いに行ってみる事にした。


正直占いは信じていないし

なんだったら占いに行った事もなかった。


だけど不思議と何となく行ってみようと思えた。


ニコニコして感じのいい占い師さんだった。


私は

「これから還暦を過ぎてどうしていけばいいのか?」

を聞きたかっただけだった。


なのにその占い師さんは

あるカードを見て眉間に皺を寄せた。


「これ、過去、相当お金で苦労されたんですか?

誰かを支えてきたんですか?

苦しかったけど、それはそれ、今はそれでいいと思ってらっしゃるんですね…すごいや。」





へぇ、と思った。


タロットも勿論初めての経験だったので、見るからに辛そうなカードではあるが、カードでそんな事が分かるのかとびっくりもした。


私はここまでの

誰にも言えない恋を

誰にも言わないと決めてきた恋を

墓場まで持っていくつもりの過ぎ去った恋を

見ず知らずの占い師さんに洗いざらい話した。


こんな話を他人にするのは初めてだった。


気付くと涙が自然と溢れていた。

涙など見せない私が泣いていた。

自分でもビックリした。


その占い師さんは黙って私の話を聞き終わると

矢継ぎ早になぜ私と彼がここまでやって来れたのかを話してくれた。


どうやら生まれた年にも2人の相性の良さが関係があったようだ。


その占い師さんが

「女性が男性を育てるんですね。

私には出来ないや!」

屈託のない笑顔でそう言った。


果たして私は彼を育てたのかどうかは分からない。

それにしても私よく頑張ったな…


と心から思えた。


そして何よりここまで彼の事も自分の事も

褒める事がなかったことにも気付いた。


だって誰にも褒められることのない恋だったから…


【完】




どうも、【ニコニコして感じのいい占い師】こと

【本当はセッカチ野郎占い師】の彩乃です。


ここまでお読み頂きありがとうございました。


金曜遙華と世來ちゃんとやっているYouTubeの企画として今回は一白水星をテーマにブログを書きました。


上記で書いたお話しは全て実話であり

執筆許可を頂いた上で書かせて頂きました。


今回は秘密の恋愛が良いとか悪いということは

少し横に置かさせて頂きます。


一白水星は「秘密の恋愛」という意味もあり

一白や北の凶方位を犯すと不倫になるとも言われる。

(もちろん吉方位で一白や北を取るとキラキラした恋愛が始まったり、男女仲が良くなったり、喧嘩ばかりのカップルが仲良くなったりします)


でも私が懐疑的なのは、果たして本当に「秘密の恋愛」は凶なのか?ということ。


確かに家庭ある相手との恋愛は中々スムーズに進まない上、ヤキモキさせられる事は普通の恋愛より多いとは思う。


それにそんな事を自分がされたらどう思うのか?という倫理的観点でもよろしくないのかな、とは思う。


そこにフォーカスするとそれは凶かもしれないが

この方の話を聞いている時に感じたのは

「彼」を通じて「彼女」の本領が発揮されたということに「凶」を「吉」に見事に変えたな、と思ったんです。


実は一白という星は四緑と二黒に反応する星なんですね。


私のオンライン九星講座を受けて下さった皆様、ありがとうございました。


その九星講座の中でよく話す話が九星の星々の影響の与え方なんです。


「二黒をやると自動的に一白になり、そのあと四緑になる」


今回の方のお話で当てはめると


「母性が溢れ出し(二黒)

好きになった(一白)

お金の苦労(一白)をどうにかする為

信用を積み重ねた(四緑)」


という、まさに綺麗なグランドトラインが出来ていました。


世の中なんでも「信用」だ。

そして「信用」を作る為には「時間」がかかる。

でもその「時間」を絶対にケチってはならない。

そしてその「信用」を作る為には「人との約束」を守ること、「穴を開けないこと」が大事。

これも一白と四緑と二黒の象意


私はお話を伺いながら、

「これは一白の凶ではなく

二黒の吉が最初にあったのでは?」

と思ったんです。


だからこそ「秘密の恋愛」が良いか悪いかの視点は今回に関してはナンセンスであり、その秘密の恋愛がキッカケで、誰にも言えない(一白)ことで陰も日向もなく努力した(二黒)ことが素晴らしいと思えました。


ペンタクル5は

これから自分でもビックリするぐらいの幸せがやって来る時に出現するカード。


ソード3は

自分自身で「こうするしかなかった」と思った、受け入れたことがキッカケで虹がかかるカード。


だからいずれ、2人は一緒になる日は来るんだろうな

と私は思います。


そして何よりもご本人様は本当は彼に対して恨み節の一つや二つ、私に言いたかったと思います。

だけどそれも言わなかった。

一白独特の知性の高さを感じました。


何事も目の前で起こっている事に一喜一憂してしまいがち。


でもそんな時にこそ逆サイドで考える癖をつけていくこと、視点が変われば、そこには大きな気付きがある。


実際私もこのお客様のお話の中である一つの大きな気付きがありました。


それは

「彼を褒めなかった」

「自分を褒めなかった」

というくだり。


私はバランガンに入って8年目になります。


ここまで沢山のお客様に可愛がって頂き本当に有難いことだと感謝してもしきれないです。

ありがとうございます。


私がここまで続けてこれた理由…


それは

「褒められなかった」ことにあると思っています。


先日無事に確定申告を終え、税理士さんに

「彩乃さん、今期もよく頑張りましたね」と褒めてもらったんです。

そりゃ嬉しかったです。


と同時に

「あぁ来期はどうなることやら」という感情が毎回押し寄せて来るんですよね。


でも私を喜ばせようとしておっしゃって下さるのでしょうから有り難く素直に心から喜んでいます。


それに褒められるのは気分悪くないですしね😊


と同時にもう一つ感謝の気持ちを…


社長!

ここまで褒めてくれなくて

まじサンキュー!

(褒められる所が私に皆無ということもある)


社長は滅多に褒めません。

(本人のいないところでは周りに褒めています。

私は何度も社長が他の占い師さんを褒めているのを耳にしますし、私はそれを聞いて私事のように嬉しいです。)


私がここまで突っ走って頑張れたのも

一切褒められなかったお陰なんです。

(これは嫌味とかじゃないですからね、勘違いなきよう)


社長のお生まれの時間は一白水星、知性の星。


社長は褒めることの弊害もわかってらっしゃる

知性のある方なんだと私は思っています。


褒められない事がここまで本当に心地が良いだなんて、45歳になるまで気付かなかった(笑)

そう考えると歳を重ねるのも悪くない。


私は誰かのお役には立ちたかったけど

誰かに褒められたくて頑張ったことは

バランガンではないです。


「やって当たり前。

やらないのを当たり前にしちゃいけない。」

これがスローガンの私。


自分で自分を追い込むのが好きなマゾな私を

社長も見抜いてくれているんじゃないか?とも思います。


褒められて伸びるというのも勿論あるけれど

褒められることでの見えない圧も物凄いものです。


このお話しの主人公の女性も生まれた月に一白があるんです。

隠れている(一白)とても大事な事に気付かれていらっしゃる方なんだと気付きました。


本気でガムシャラに何かに立ち向かう時

褒めない事がプレッシャーを与えず

本人の最高のパフォーマンスを促す時もある。


もちろん逆も然り。


大事な事に気付かせて下さった彼女に感謝の念が湧き溢れます。


その上今回快く執筆許可を下さり本当にありがとうございました。


そして最後に。


このブログで1番何が言いたいか…


「超絶身強軍団の皆様よ!

私が簡単に褒めないのは、

鑑定に居ないお相手様を褒めるのは、

裏にそういう理由があるのだよ🤣」

月命一白 彩乃著


てへぺろ💞