少し前の話ですが、職場のパートさんの旦那さんが腎臓癌になり術後の経過がよくなく、担当医から早めに親族や子供に会わせたほうが良いでしょう、と話があったそうです。


それでそのパートさんのカナダに住んでいる息子夫婦が子供をつれて3年ぶりに来日しました。


旦那さんはすでに自宅で療養していて、その時の会話の中でなぜかクリスマスの話が出たそうです(クリスマスに来日予定に合わせて旦那さんは孫にプレゼントを買っていたが、来日時期が遅れてそれで春にメリークリスマスと言って渡したらしい)


そのクリスマスにまつわる話でパートさんが息子夫婦から聞いた中で、今は(もうだいぶ前からだそうですが)アメリカもカナダもメリークリスマスとは言ってはいけない雰囲気になっている、というのを聞いたそうです。


どうやら欧米ではポリコレ(ポリティカルコレクトネス)が流行っているらしく、人種、性別、宗教、の多様性に配慮し、何か一つの価値観を一方的に押しつけたり、それらのものの一つを特別に優遇したり、また差別したりしてはならない、と思想が蔓延しているそうです。


メリークリスマスもキリスト教の行事にちなんだ言葉で、地域ぐるみ、あるいは商店街、ショッピングモールなどで使うのは、他の宗教を信じる人に配慮していない、ことになるそうです。


たぶんこれを日本に置き換えると、地域や自治体、あるいは商店街がその地域の有名な神社や仏閣にちなんだ行事や祭り、イベントを行うのは、仏教や神道を信じていない人を配慮していない、あるいはある特定の宗教行事を押し付けている、だから禁止!ということになるのでしょうか。


そうなるとお正月やお盆もだいぶ怪しくなってきます。

初詣とかどうなるんでしょうか。

浅草寺や善光寺近くの商店街も存続が危ぶまれます。

たぶん元旦にコンビニやスーパーでお正月っぽい音楽を流すのも禁止(笑)



アメリカではメリークリスマスとは言わずにハッピーホリデーと言うそうで、ショッピングモールなども極力キリスト教色を感じさせないよう努力しているそうです。


何か話を聞いているとアメリカからキリスト教を消滅させようとしているようにも感じます。


日本でも歌舞伎タワーのジェンダーレストイレが話題になりましたが、欧米からのポリコレの波は徐々に日本に押し寄せているようです。


そういえばディズニーもポリコレの先頭を走っている優等生ですが、今年公開の実写版リトルマーメイドも黒人女性だった気がします。


ある意味、この流れが加速すれば白人差別、美人差別、イケメン差別に繋がるのではないかと危惧します(笑)


ちなみにアメリカといっても共和党支持が優先な地域はポリコレ推進にあまり熱心でないそうです。

日本もポリコレがまったく無縁な領域にアニメや漫画がありますが、今のところポリコレはほとんど侵食していません。


おそらくはポリコレ推進に熱心な方々は、ヒロインが金髪美少女だったり、スタイルのよいセクシーな女の子が戦ったりする低俗な日本のアニメや漫画には興味はないのでしょう(笑)


保守層と日本のアニメや漫画には何か共通点があるような感じがしますので、今後どうなるか注目したいと思います。


ポリコレに関してはこの本が大変参考になりました。



アメリカも極端にブレる国なので、ポリコレに関しても今後ゆり戻しがあるかもしれません。


最近描いたイラストは環境に優しい持続可能帽子です(笑)

かぶると涼しいかもですが、ちょっと重いかも…。