実は東京の自宅に戻ってきてから

カウンセリングを受けていた。

それが今日で最終回(全8回)だった。


胃がんが発覚したことで心を病んでしまったわけではない。

夜もよく眠れるし食欲もある。うつっぽくも何ともない。

ただ、やはり胃がんを患ったことは

私の人生にとって一大事であることに間違いない。

だから、心の整理をするために

心の専門家に話を聞いてもらおうと思ったのだ。


一般的にカウンセリングを受けることは

敷居が高いと感じられることだろう。

私は、大学時代に心理学部に所属していたので、

カウンセリングを受けることに抵抗感はなく、

むしろ勉強したのだからこそ自分にも最大限に活用していくべきと考えた。


場所は自宅から一番近い大学の心理相談室を選んだ。

「眠れない」とか「不安感がある」とか

服薬を求める場合には医療が良いと思う。

大学の心理相談室だと、ピヨの子守を学生にお願いできるのだ。

結果的にピヨは私から離れられず、

カウンセラー・私・学生・ピヨの4人が同室することになったのだが(汗)。


がんを宣告されたら、誰でも生命の危機を感じることだろう。

それに伴った考えや感情は

家族や友人に打ち明けられないまま

自分の中でモンモンと煮えたぎってはいないだろうか。

それをブログで発散するというのも一つの手だと思うが、

聞き手がいるというのもかなり心が軽くなるものだ。


初めの回の方は話したいことがいっぱいだったが、

回を重ねるに従って思い浮かぶ事も減っていき

何を話そうかと考えるようになっていった。

そして今日は最終回。

すっかり心が軽くなった私は、思わずカウンセラーに

「なんか、再発もしないような気がします」

と言えるほどになっていた。

自分でも不思議だ。


誰にも言えないけれど

誰かに聞いてもらいたい思いってありませんか?