(ⓒAyako Yoshida)

 みなさん、こんにちは。

 

前回に続き、今回もスチームボート

American Queenをご紹介しますね。

 

いまは運航中止中ですが将来きっと

他社が引き継いでくれるでしょう。

 

こんなに貴重な客船なんですから...。

 

*アメリカの歴史的「建造物」

ミシシッピ川クルーズが優雅に

感じられたのは、船内のせい?

 

パーサーズの上にはこんな天井画が。

(ⓒAyako Yoshida)

 

こちらはメインダイニングです。

(ⓒAyako Yoshida)

 

*往年の歴史を刻む客船

突然ですが、ひとつ質問です。

 

ふつう、ケーキとお茶は

セットで一緒に楽しみませんか。

 

でも

欧米の客船では、食後のデザートと

コーヒーは別々に出されることが

多いんですよね。

 

まずデザート、その後にコーヒー。

なぜでしょう?

 

どうやら、昔の習慣らしいです…。

 

貴族を描いた「ダウントンアビー」や

映画「タイタニック」を見ましたか?

 

ディナーのデザート後、

「河岸」を変えていましたね。

 

男性はスモーキングルーム、

女性はドローイングルームなどへ行き

コーヒーや食後酒を飲んでいたはず。

 

「オーシャンライナーからの習慣」

だと、夫も話しています。

 

今の客船では、移動こそしないけれど

この名残りで、一緒に出ないそう。

 

もちろん、頼めば同時に楽しめますが。

 

本船にはその歴史が残っていました。

かつて食後に移動してたのかしら。

 

こちらがレディース・パーラーです。

(ⓒAyako Yoshida)

椅子にお人形さんも置かれています。

廊下の反対側が男性用のお部屋です。

(ⓒAyako Yoshida)

その名も

「ジェントルメンズ・カードルーム」

(ⓒAyako Yoshida)

もちろん今は、誰でも入れ

パズルを楽しむカップルも。

(ⓒAyako Yoshida)

 

*水先人だったマーク・トウェイン

Mark Twainギャラリーも

インテリアが重厚で立派そのもの。

(ⓒAyako Yoshida)

「トム・ソーヤーの冒険」の著者

トウェイン氏やミシシッピ川に関する

文献や写真が多く展示されていました。

 

ペンネームの由来は有名ですね。

 

川の深さを測るクルーが、いつも

水先人の彼に叫ぶ言葉だったとか。

 

"By the mark twain!"

「水深二尋(にひろ)!」

 

尺貫法の二尋とは約3.6mで

座礁せずに航行できる限界の浅さ。

 

以下は、私が好きな彼の語録です。

 

「今から20年後、あなたは人生で

しなかった事に失望するだろう」

 

後続文は英語で味わって下さいね。

 

"Sail away from the safe harbor.

Catch the trade winds in your sails.

Explore. Dream. Discover."

Mark Twain

 

さすが、元船乗り。

ベストセラー作家ならではの筆力。

 

彼を思い出しながら、ぼんやり川を

眺めるのも楽しいクルーズでした。

 

*屋外デッキでのお楽しみ

ミシシッピ川には

ロック(閘門)がありません。

 

ひたすら、橋をくぐるだけ。

(ⓒAyako Yoshida)

でもファンネルが高すぎて

くぐれない橋が多いんです。

 

よってファンネルを倒します。

 

帆船でセールさばきを見るように

ここではその動きを見学しました。

(ⓒAyako Yoshida)

おおっ、傾いてきた~。

夕暮れ時で、幻想的な空です。

(ⓒAyako Yoshida)

倒れてみると、けっこう大きい...。

 

(ⓒAyako Yoshida)

オッケー、これで準備完了。

何度見ても楽しいシーンでした。

 

*「Show Boat」発祥の地

1927年ブロードウェイ初演の

同ミュージカルは、このミシシッピ川

の港町が舞台になっていますね。

 

1986年には宝塚雪組が

日本で初めて披露したとか。

 

こちらは本船のショーラウンジです。

(ⓒAyako Yoshida)

日中はレクチャーもありますが

圧巻はやはりディナー後でした。

 

地元シンガーも乗船したんです。

熟女パワーって、ここでもすごい。

(ⓒAyako Yoshida)

声量、パンチが効いた歌いっぷりに

ただただ溜息と喝采。

(ⓒAyako Yoshida)

後ろのバンドマンは

乗船時にも活躍してました。

(ⓒAyako Yoshida)

ビートルズのなんちゃってバンドも

乗客の年代にピッタリ。

 

最終下船地は

テネシー州のメンフィスでした。

 

エルビス・プレスリーの邸宅もあり

彼の聖地ともいわれていますね。

(ⓒAyako Yoshida)

本船でも、年に何回かエルビスを

テーマにしたクルーズがありました。

 

添乗員さん付きで、日本人も

たびたび乗船されています。

 

*空腹時の「閲覧注意」3連発

見た目より美味だったのはなぜ?

(ⓒAyako Yoshida)

 

ご安心ください。

見てるだけなら「マフィン・ボディ」

にはなりませんから!

(ⓒAyako Yoshida)

 

これは結婚記念日のミニケーキ。

(ⓒAyako Yoshida)

丁寧に作ってくれたのね、と分かる味。

ありがとうございました。

 

ミシシッピ川の宝American Queen、

再開を楽しみにしていますよ!

See you soon.