11月も半ばになりましたね。いつまでも夏日が続いていましたが、今日は雨。明日から少しづつ気温が下がるそうです。

私は1117日に早岐の文化祭で、担当している「東部老連女性部コーラス」による出場があり、12月に、もう1つのコーラスの忘年会兼発表会があり、それで今年は終わります。

それでは「秋に聴きたいクラシック編・原曲はクラシック」をお聴きください。

 

 

 

★今回はショパンのノクターン20番遺作を、クラシック、ジャズ、ポピュラーの3種類で聴き比べてみましょう。

 

まずは原曲のクラシック

アシュケナージのピアノでお聴きください。

 

 

 

 

 

 

 

★次はジャズ演奏でお聴きください。

イタリア生まれで、アメリカで活躍しているピアニスト、ロッサノ・スポルティエロトリオの演奏です。

 

ロッサノ・スポルティエロトリオ 

 

 

 

 

 

 

 

★次は平原綾香のボーカルです。

「ノクターンは」作詞:史香/作曲:ショパン・椎名邦仁

フジテレビ系ドラマ「風のガーデン」の主題歌。英語バージョンです。

 

「カンパニュラの恋」はノクターンを日本語バージョンにした曲です。

 

 

 

 

 

 

いかがでしたか。

 

 

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★ちょっとねこのお話、聞いてね!

 

 

 

コンドルは飛んでいくの巻き

 あくる朝、4匹が目をさますと、長老の奥さんが庭のカシの木の下にあるテーブルに、朝食の用意をしてくれました。
昨日は疲れて食事も取らないで眠ってしまった4匹は、大きなカシの木の木陰で、用意された新鮮な魚料理に舌鼓を打ちました。今朝早くコタロウが近くの渓流で釣ってきた魚を届けてくれたのです。

食事が済むと長老は、4匹を街の広場に案内してくれました。広場の中央には特設ステージが用意され、もうたくさんのトカゲやヤモリが集まっていました。
ノラーズが来るというので皆でお祭り気分を味わおうと、街を挙げてフェスタの準備をしているのです。
出し物も朝から夜中まで続く様子で、それぞれ工夫を凝らした衣装を着たトカゲやヤモリたちが、会場作りの仕上げをしていました。

皆4匹の3倍以上はある体格でしたが、昨日はこわがっていた4匹も、カノジョとコタロウの会話を聞いたり、長老夫婦のやさしさに触れたりしているうちに、恐怖心はすっかりなくなっていました。

しばらくすると、トカゲケイコクのほぼ全員と思われるトカゲとヤモリが集まってきました。
来賓席にコンドルが座ると、長老が重々しくフェスタの宣言をし、いよいよフェスタがはじまりました。
トカゲの子供たちの木登り競争やトカゲダンス、ヤモリの子供たちのつなわたりや曲芸、次々と出し物が披露され、やがて日もとっぷりと暮れ、空に星がまたたきはじめると、いよいよ街のミュージシャンたちの登場です。
3匹のトカゲの、ジャズのピアノトリオ、「トカゲーズ」がステージに上がると、会場はワーッ!!という歓声に包まれました。
黒のタキシードに身を包んだトカゲーズのメンバーは、野性的で奔放なピアニストのワトソン、いつもエネルギッシュで精悍な風貌のドラムのドリー、渋い中にもキラリと光る演奏をするウッドベースのジョニー。この3匹のおりなす掛け合いは、聴衆をどんどんジャズの世界へ引きずり込んでいきます。
グレ「トカゲーズの演奏は、はじめて聴いたけど、素朴で野性味があって、いいなあ」
マスター「ジョニーのベースは腹の底にびんびん響いてくるぜ」
次にヤモリンという南米の楽器を使った演奏をするグループが登場しました。
ナオミという女性のヤモリはケーナというリコーダーのような縦笛を吹いて、マルコがチャランゴというギターより小さな弦楽器、ボニーがボンボという打楽器のメンバーです。曲目はおなじみの「コンドルは飛んでいく」
昨日宮殿でグレたちを向かえてくれたコンドルも、来賓席でさかんに拍手を送っています。
「コンドルは飛んでいく」の演奏がはじまると、聴衆のトカゲやヤモリたちも、それぞれに口ずさみはじめました。ノラーズのメンバーもいっしょに楽器を鳴らしながら演奏に加わりました。
なんと自然と一体になった音楽でしょう!!
グレたちもギャラネコでは野外ステージでも演奏していましたが、こんなにそそり立った岩山に囲まれた偏狭の地での演奏は、はじめてです。
乾いた空気はどこまでも澄み、楽器の音色も最高潮に達しました。

そしていよいよノラーズの演奏がはじまりました。トカゲもヤモリもコンドルも、初めて聴くノラーズの生の演奏に、感激の表情を向けています。いつもの「黒ねこブルース」から演奏をはじめたとたん、今までとは別の音の世界が広がってきました。
グレ「こんな感覚は、はじめてだ。音がまわりの山々にこだまして、自然が僕たちの演奏に加わってくる」
マスター「これこそ自然と音楽との融合だ!!」
チャピー「これだけたくさんの聴衆の心が一つになって、私たちに伝わってくるわ!」
カノジョ「なんて平和で、透明な空気なのでしょう。すべてのものが一つに溶け合っているわ!!」
グレ「ああ、僕たちも音楽といっしょにあの雲の彼方に上っていきたいなあ、空にはどんな世界があるのだろう」

その夜は聴衆も出演者もいっしょになって、東の空が白みはじめるまで、歌や踊りが繰り広げられたのです。4匹の心はすっかりトカゲケイコクの大自然の中に溶け込んでしまいました。
はたして次の目的地に旅立つことができるのでしょうか。

つづく

 

 

 

 

 

 

★アヤ子さんの音楽教室

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★今回の弾き語りはゴスペラーズの「星屑の街」です。聴いてください。

 

 

 

 

 

 

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