(第八章)16~20(オルクス) | ~トーラムメモ(オルクス・SAOIF兼)~

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【注意】
・主にシナリオの感想・考察・NPCまとめになるため、倒し方とかの攻略系は有りませぬm(_ _)m

※ネタバレ注意!







出口はこちら↓



16.レガリアの帰還

封印解放ポリト=ウテロウスの呪術師イシクォヴァから開始。
主人公が魔物討伐したおかげで、しばらくはミテラ聖餐台の探索を安全に行えるだろう。
今回はイシクォヴァも同行したいようだ。

クエスト受注。
封印解放ミテラ聖餐台に遷移。
開けた地に行くと、向こうで誰か呼んでいる気がした。そこへ向かうと瓦礫の山があり、掘り起こしてみると、どこからか流れ着いたと思しきフォイルニスの水晶が見つかった。
レガリアが動いてる世界側にあるだけでめちゃ不安なんだが…

しかし以前見た時と違って、ほのかに黒い靄(もや)のようなものを纏っている。
いやいや、それアウトなのでは…

不意にフォイルニスの水晶が顔面に飛び込んできたかと思うと、視界に奇界の図書館の映像が映った。

鳥を飼う女ミルラは子供のビナを見つめている。

少女ビナ「ここなら安全なの?みんなはどこへ行ったの?」

ミルラ「皆は来られないわ。ここには魔女しかいられない。
あなたは人の手の元で心を保ったまま育った。だから、あなたは心がある不完全な魔女になるでしょうね。」

ビナ「ふかんぜん、ってだめってことじゃなかったっけ?」

ミルラ「いいえ。あなたのその不確定性こそが、あなた以外の魔女が持たない特別な力になる。
私はその希望を持っているからこそ、あなたにここに来てほしかったの。
来てくれてありがとう。ようこそポリトウ=テロウスへ。精霊を見つめ返す、人間の『瞳』の中心地へ。
あなたはこれから私の力を引き継ぐでしょう。だから…」

ミルラは不意にこちらを見た。

ミルラ「よろしくね?」

不確定性を求めるのって、アルタナティブ・エクセシーの時と同じだな。

場面は異空間に変わり、スヒメ(正式名長い)と騎士シオンの場面に。

戦友被ってる(笑)
今どうしてるかなぁ

シオン「こんな大きさのものよく持ち出したね。」

スヒメ「何、取引ついでのおまけとして、ちょっとした親切心のようなものよ。」

シオン「…意味が分からないな。どうせなら腕輪の方がよかったんだけど…」

スヒメ「そいつこそは本来おぬしが持っておくべき、ということじゃな。ほれ。」

シオン「え…うわ!?」

大釜から黒い靄のようなものが再び浮かび上がって、シオンの方へと吸い込まれる。
あの時のシオンとスヒメの取引内容、今回も分からず。

場面はフォーゲル山脈に移動。
オルクス王子と奇妙な男が向き合っていた。

対魔王決戦の時に来た竜みたいな人か。
二人は散乱した荷物を見ている。どうやら行商が魔物に襲われた残骸のようだ。
オルクス王子はそこからケテルの腕輪を拾い上げた。
どうやら縁が出来るとレガリアはその人の元に流れ着くものらしい。
つまり、フォイルニスの水晶が主人公の元に流れ着いたのも、縁があるから…?

奇妙な男「お前は闇の魔法を使うわけでもないのに、親しい様子だな。
お前は人間としては変わり種なのか?
少なくともバルトロウスとは似ていない。それともバルトロウスの方が変わり種なのか?」

うーん、どっちもどっち。

オルクス王子「貴様といた戦士か?人類でも屈指の手練れだろうな。我に召し抱えられる気があるというのなら、歓迎したいほどの腕だ。」

これは対魔王決戦で会った後だろうが…
雪山に行ってる時間あったか…?

ヘッツ=ゲシェムの谷に移動。
盗賊リリリと盗賊グローダが、フォイルニスの水晶を見つめながら会話している場面だった。

リリリ「えらいもん流れ着きよったわ。」

グローダ「凄い数値出しとる。」

リリリ「なぁ、これ動力に追加したら、月に行くのん、かなり現実的にならんか?」

グローダ「そんなんお前…そんなん…行けるかもしれんでこれ…」

ブッフォだけ楽しそうだな(笑)
ペラスマ・ミテラに移動。

そして上空から落ちてきたビークル(笑)

不意にビークルの後部から何かのパーツが零れ落ちた。
フォイルニスの水晶に見えるそれは、海中へと沈んで流されていった…

視界は封印解放ミテラ聖餐台に戻った。
その後、フォイルニスの水晶はこの地点に落下したようだ。

呪術師イシクォヴァが話し掛けてくる。
どうやら映像を見ていた間、主人公はずっと放心状態になっていたようだ。

イシクォヴァ「どうやら大丈夫そうだな。色々さがしたがコインはどうにも見当たらなかった。それは仕方がないとして、さっき何かの石が、お前の目玉に吸い込まれたように見えた。
まるでアトトの様な…。いや、とにかく一旦帰ろう。」

フォイルニスの水晶はアレメスからシオンが持ち逃げしていたはずだが…イドリス地方で見つかったという事は、わりと早い段階で落としたな、シオン…。
スヒメがシオンに何をしたのかも気になる。大釜ってプリアモスだとしたらあそこからどうテロウスに行ったのか。
オルクス王子の場面も時系列が謎。
そして、相変わらず魔王復活の時から一切の所在が分からず、水晶も何も映してくれない杖。

END


17.アトトの瞳

封印解放ポリトウ=テロウスの呪術師イシクォヴァから開始。
イシクォヴァが心配そうなので、主人公は特に問題を感じないと答える。

折衝官カンティクム「何かあったのか?」

イシクォヴァ「コインは見つけたのだが…」

ア、アレ?見つけたっていつの間に。
後の展開的にこれは誤字。見つけてない。

イシクォヴァは主人公に起こった事を説明し、その光景がエルフのアトトのようだったと話す。

カンティクム「あぁ、随分古い話だな。名前は違ったはずだが…獣人はアトトと呼んだのだろうな。
確かに彼は自分の体に無機物を埋め込んで、その力を得られないか試していた。
石に光の魔法をかけてエルフの身体に近づけて、瞳と差し替えたりしてな。」

アトトは獣人から聞き出して調べた後、その実験を始めたということで、獣人側にも物語として残っていたようだ。

カンティクムは主人公の瞳を覗き込み、指先で何か魔法の灯りをかざした。
眼科の診察。

カンティクム「瞳を閉じなかったな。反応が鈍くなっている。それと、確かに目が別物に入れ替わっているようだな。
これできちんと見えているのなら、瞳としても機能しているのだろうが…
成分自体は、人間たちが国境線を引くのに使っている石に近いように見えるな。」

入れ替わってるって…元の瞳はどこいったんデスカーっ!?

商人ティオフィロス「スフィアですか?」

カンティクム「あぁ、そんな名前だったな。しかし瞳としての機能がおそらく、少し落ちているだろうな。
体を代替するには少し力が足りなかったのかもしれん。」

超視界になるどころかレガリアが力不足だと…
それだけ人体が凄いなら、人の石であるルーンが凄いのも頷けるかも…
じゃなくて、水晶君キミ何やってくれてるんですかー!バリバリ戦闘民の視界を劣化させるとは…

カンティクム「スフィアの細かい欠片を一緒に埋め込めば、多少補強できるかもしれんな。」

幸いにもテロウス地方はスフィアが豊富にある。封印解放第4防衛区画になら適度な大きさのスフィア片がよく流れ着くという事で、主人公は集めに行く事に。

クエスト受注。

商人ティオフィロスから解散を選択、封印解放第4防衛区画で指定品を収集。
倒すのは一体で良いが、いかんせん体力が多い…
封印解放ポリトウ=テロウスへ戻り、ティオフィロスから皆で集まるを選択してカンティクムに報告。

カンティクムはスフィア片に光の魔法をかけて体に馴染むように加工して主人公の瞳に入れた。
痛みは感じなかったが、奇妙な心地だ。
コンタクト的な感じかな?

カンティクム「これで多少は安定するだろう。放っておくと失明したかもしれん。」

呪術師イシクォヴァ「あなたはその…思ったより世話焼きなのだな。」

カンティクム「そうか?我々からすれば、人間は同類の作った可愛い作品のようなものだ。その末裔なのだから、多少の機能不全は直してやってもいいと思えるな。」

オート大陸のエルフとは違った意見でやはり世話焼き。
この発言には人類側のフランセスやティオフィロスはドン引きなのだった。

END


18.瓦礫を押し上げたもの

封印解放ポリト=ウテロウスの呪術師イシクォヴァから開始。
主人公とイシクォヴァは改めてコインを探すため封印解放ミテラ聖餐台へ向かう事に。

クエスト受注。
封印解放ミテラ聖餐台に遷移。

イシクォヴァ「前に来た時も思ったのだが、大柄の刃物に斬りつけられた跡がある。この切り口からして、もしかしなくてもヴァルヴァスが打ち破ったのだろうか?
中にヴァルヴァスが転移をして、あのエルフの剣士が追いかけてきて…
戦っているうちにヴァルヴァスが破った…のかもしれない。
コインのような何かを入口を破るのに使ったとして、痕跡があればいいんだが…」

瓦礫の山を観察していると妙に視界が歪み、魔剣士ヴァルヴァスと加速剣士ギルモアが対峙している光景が見えた。

ギルモア「いたな。このコインがなければ入れなかったところだ。さぁ切り結ぼうじゃないか。」

ギルモアはコインを持ったまま、ヴァルヴァスに歩み寄っていく。
背後の瓦礫はすでにある程度隙間が出来ていたが、見ていると更に崩落して瓦礫が通れないくらいに埋まった。

場面はペラスマ・ミテラに遷移。

岸辺の向こうにはイシクォヴァがいる。
ギルモアは剣を抜き、イシクォヴァを斬るつもりのようだ。
剣士が剣を持たない方の手でコインを取り出して口にくわえ、剣を両手で握り直した。
すると剣士の足元の潮が急に引き始めていく。

視界は封印解放ミテラ聖餐台に戻った。
見た事をイシクォヴァに話す。

イシクォヴァ「よくわからないが…いや、アトトも実際に色々な幻視をしたと言。その眼が教えてくれたというのなら、賭けてみる価値はあるかもしれないな。ひとまず一旦皆の所へ戻ろうか。」

封印解放ポリトウ=テロウスに遷移。
商人見習いフランセスに話し掛ける。

フランセスは書類の山から、ケリーの手紙の返事を書いた姉レナータの手紙を見つけていた。
書きかけのようだが、フランセスは主人公に手紙の一部を見せる。

『自分以外の時を限りなく停止に近づけて、その間に逃げるのは、逃げる先があるから出来る事だし…
何かあった時にあのコインで対処できる範囲は限られていると思う。』

主人公は、フランセスに幻覚を見た事を伝える。
それを聞いた折衝官カンティクムも話に加わって来る。

カンティクム「ふむ…瓦礫に隙間が出来ていて、ギルモアは中へ歩を進めているところが見えた。中にはすでにヴァルヴァスだったか?がいた。
しばらく見ていたら瓦礫が落ちて隙間がなくなった。
その後君たちが『封印解放ミテラ聖餐台』に辿り着いた時には…ヴァルヴァスが切って壊していたおかげで難なく中へ入れたのだろうな。
ヴァルヴァスが壊したのは、多分その剣士と戦闘をした時の余波だろうか。」

カンティクムは、ペラスマ・ミテラの幻視についても言及し、ギルモアはコインを使って時間を止めるというよりは、周囲の時間を巻き戻しており、効果範囲はそれ程広くないものと考察する。
ギルモアは、時間を巻き戻すようなコインの使い方の応用を見つけたのかもしれない。

END


19.ほんの少し冴えた切り札

封印解放ポリトウ=テロウスの呪術師イシクォヴァから開始。

主人公が見たペラスマ・ミテラの光景は未来の出来事だろう。
これから起きる事だとすれば、逆手にとって例の剣士を捉える事が出来るかもしれない。
しかし、ペラスマ・ミテラが見えた時、イシクォヴァとギルモア以外の姿は見えなかった。自分もあの場に行く場合、辻褄を合わせるのなら透明な姿である必要がありそうだ。
「封印解放第4防衛区画」になら薬師カルメロの透明化の薬がまだ残っているかもしれない。
主人公とイシクォヴァで探しに行く事になった。
それあったとしても三年も放置状態で使えるのか…?

クエスト受注。
商人ティオフィロスから解散して行動するを選択。

封印解放第4防衛区画に移動し、散乱する薬物類を調べる。
カルメロが置いて行ったと思しき薬瓶は中身が散乱してしまっているが、一部薬壺の中に残っている薬品もあるようだ。
その中からあの時の姿を消す薬と同じに見える包みを一つだけ見つける。

封印解放ポリトウ=テロウスに戻り、商人ティオフィロスから皆で集まるを選択、商人見習いフランセスに話し掛ける。
フランセスは爆薬と書かれた箱を持っていた。見つけたのはイドリス風の女性だという。

フランセス「多分何かをどうにかしたくて、とりあえずかき集めて使ったんでしょうね。
その方が見つけてくれたんですが、ちょっと黒焦げになってる場所がありまして…
まぁそれで爆弾使って対処したかった何かが、どうにかなったのかは分かりませんが…
ひとまず使いそびれっぽいのが見つかりまして。使えそうでしたらどうぞ。」

主人公は爆弾の箱を受け取った。

カンティクムによると、ギルモアは精霊童子とほぼ同時期にニンゲンからエルフに変化した第一世代だが、精霊童子よりは精度が下のようだ。

主人公とイシクォヴァはペラスマ・ミテラに向かい、幻視でイシクォヴァが立っていた所に来た。

近くにある改造ビークルを見ていると、ふいに目の前の風景が歪み、砂漠往く者アレメスとクィーン・ジローナの姿が映る。

ジローナ「んまっ!!こんなところでまだぼんやりなさって!!早くお逃げあそばせ」

アレメス「逃げると言っても、難しい話ですよ。あの黒い靄はテロウス地方全体を覆いつつあります。どこへ船を出しても飲まれるようでは…」

ジローナ「だからってボヤボヤなさっていてどういたしますの。ほら、私達が脱出のために呼び寄せた紐が来ましたわ。」

見ると天から数本の紐が垂れ落ちてきている。遥か上空から垂れ落ちており、飛行物は見当たらない。
ジローナによると、この紐を掴めば月へ飛ぶ事が出来るという。

アレメス「この紐は確か、両端が転移元と転移先に別れていて、転移元に触れた状態で起動すれば、転移先まで飛ばせるはず。
ほぼ無限遠まで伸縮するため、転移先だけどうにか行きたい場所へ持っていけば…何度でも転送が可能なのが利点…の遺物ですね。
いえしかしその…転移先が月?」

イドリス関係となると必ず関わってくる月だが…とうとう行けるようにまでなったんかぁ~(´゚ω゚`)

ジローナ「あら、信用なさいませんの?
私の部下のリリリ達が月へ行くための乗り物を作りましたのよ。
とんでもなく効率の良い動力を見つけたのが決め手でしたの。」

それがフォイルニスの水晶…

ジローナの部下達は殆ど転移したという。ジローナはアレメスの部下も救出したいようだが、はぐれるか黒い靄に飲まれてアレメスしか残っていなかった。

アレメス「いえ…しかしどの道私以外は行けないでしょうね。転移先が本当に月だというのなら、そこに国境スフィアはない。
私は特別な仮面があるからどうにかなりますが、仮面なしで人間がそんな所へ行けば精霊に顔を見られてしまう。」

ジローナ「悲しまないでくださいな。きっと皆さんどこかへ逃げていますわ。後で再会するためにも、今は私についていらっしゃいな。」

しかし、アレメスはまだ少し躊躇している様子。

アレメス「その…これは本当にくだらない空想なのだが…この紐が垂れているのならここは月の下という事になります。」

もうなんか申し訳ないと思うくらいトラウマになってるなこの人( ;´・ω・`)

意を決したアレメスが紐を掴むと、彼女の姿はたちまちに消え失せた。
続いてジローナも紐を掴み姿が消える。

周辺には誰もいなくなり、黒い靄が島を覆い、やがて靄が晴れた。
この靄が晴れたのは何なのか、晴れるまでどれ程の時間が経ったのか…

ふいに上空からブッフォビークルが落下してきた。
月は落ちなかったが月のエンブレムが付いた乗り物は落ちたな。
そのビークルの後部からフォイルニスの水晶が落ちて海中に沈み流されていく。

場面は再び変わり、落下したビークルは随分時間が経ったようにところどころ腐食していた。
するとビークルの扉が急に開き、イドリス風の女性が恐る恐る出てきた。
女性は状況が分からないなといった様子で周囲の景色を見回していたが、やがて警戒しながら外へと歩きだした。
これって主人公達が三年後の世界に来るきっかけになったイドリスの女性なんだろうが…ビークルから出てくるまで一体どういう状態だったんだ。

視界が現在のペラスマ・ミテラに戻って来る。

やはり幻視している間は放心状態になっているらしく、イシクォヴァは主人公を心配していた。

END


20.逆巻く潮

ペラスマ・ミテラの呪術師イシクォヴァから自動開始。
ひとまず加速剣士ギルモアへの対策を決めなくてはならない。

クエスト受注。

イシクォヴァ「ひとまず今の状況だが、潮はまだ満ちようとしている途中だな。
使えそうなものは、姿を消す薬草と、その道具だったか…それは何に使うものだ?」

獣人は爆弾は知らないか。
魔法抜きで爆発を起こせる道具だと説明する。しかし普通に使ったのではギルモアに時間を巻き戻されて対処されてしまうだろう。

イシクォヴァ「いや待て、狩りは獲物の習性を利用するものだ。奴が時を巻き戻すのなら、かえってその道具は足止めに使えるかもしれない。」

二人はギルモアが現れる予定の静かな水辺に移動する。
イシクォヴァの指示で、ギルモアが立つ位置で爆弾を爆発させる。

イシクォヴァ「よし。あとはあの剣士が来たらすぐに取り押さえられそうな場所に隠れていてくれ。」

イシクォヴァは自身の立ち位置に向かい、主人公は開けた地3に移動。

透明化の薬を飲んで待機していると、やがて加速剣士ギルモアが現れた。
ギルモアは幻視の時と同じようにコインを使って潮を引かせていく。

と、ふいに周囲の砂が剣士の足をからめとって収束していき、爆発の際に飛び散った砂と風が逆向きに圧縮されていく。
剣士が驚いてコインを落とした瞬間、再び彼の足元が爆発した。
これよく考えたらギルモアの足吹っ飛ばしてない?大丈夫?
すかさず主人公がギルモアを取り押さえ、イシクォヴァが駆け寄ってきた。

イシクォヴァ「ずっとそんな予感はしていた。ただ出会って確信した。私はあなたに会いにここまで来たのだろう。
インゴニャマ兄さんを殺したものの正体を見に来たんだ。やはりニンゲンだったのだな。」

ギルモア「元、と言った方がいいかもしれないが。それが何か気になるのか?」

イシクォヴァ「…ずっと考えていた事がある。私達は動物を、他の精霊の眷属を狩る。その動物たちも何かを狩っている。それなら、私達を狩る生き物がいるのではないか、と。ニンゲンとはそういう何かなのではないか、と。
インゴニャマ兄さんはそういう何かに狩られてしまったのでは?
ヴァルヴァスも同じものに狩られようとしているのでは?」

ギルモア「…そんなつもりはなかった。私は武人という概念を作り上げた。ただ戦い続ける事を良しとする。
インゴニャマ…あぁ名前は聞く事にしているから覚えている。見とれるほどの強さを持つ武人だった。私が今追いかけている者は、それを更に強く美しくしたように見えるのだ。
あなたはどちらかというと狩人だな。立ち振る舞いが美しいが、武人ではない。」

それでもイシクォヴァを狙ったのは、ヴァルヴァスがイシクォヴァを探している様子だったからという。
イシクォヴァを襲えばヴァルヴァスが現れると考えたようだ。

イシクォヴァ「…そうか。それならば、ようやくわかった。元ニンゲンのエルフ、ギルモア。お前は怪物だ。ニンゲンだからではない。お前の心根が怪物だからだ。
怪物は多分…孤独な生き物の事なのだろう。同じ生き方をする生物が他とない。今の…ヴァルヴァスと同じかもしれない…。
少なくとも、主人公はこんな真似はしていない。フランセスというニンゲンも。」

ギルモア「では狩人は怪物をなんとする?狩るか?」

イシクォヴァ「その必要はない。あなたを狩って有効活用する道などないし、脅威でもなんでもないと分かった。なら、何もしなくていい。
あなたは今のヴァルヴァスと同じだ。昔からそうだったのだろう。対話の方法が違う。
私はニンゲンの事は分からないが…多分ニンゲンというのは本質的に『そういうもの』なんだろうな。
だから、私はあなたに何もしない。
お互い殺し合った所で何の得るものも、失う物すらないくらい、虚しい何かだ。
そもそもヴァルヴァスを助ける術を知らない私に、あなたの孤独をどうこうする方法も思いつかないしな。」

イシクォヴァは砂の中からコインを見つけ出し、回収した。
ギルモアも特に必要なくなったようだ。

使い方が分からないと言うイシクォヴァに対し、ギルモアは身に付けて念じれば周囲の時が少しの間だけ止まると説明する。
イシクォヴァは、ギルモアがコインで時間を巻き戻しているように見えた事を指摘する。

ギルモア「我が剣は時を縮めて見えるほどに加速する。
試しに時が止まっている時に、そこからさらに加速してみたら、時が逆巻いた。」

成る程、だからコインを使う時は必ず剣も抜いていたのかー、ってそうじゃない。
光より速くなれば時間を遡れるみたいなやつかなぁこれ。

ギルモア「我が剣は世界から断絶されているが故に、これを成せるのだろう。
そのつもりはなかったがそうなってしまったらしい。私が元々ニンゲンだからだろうな。」

ギルモアは立ち去り、少し経過すると主人公の透明化も解けた。
よく考えたら主人公の顔はギルモアには見えてなかったんな。

END