「全てが反転するー」
久々の相沢さん作品になります。
シリーズ3作目。
ドラマ化されるというので、とても楽しみにしています。
さてさて。
今回は「生者の言伝」と「覗き窓の死角」でした。
このシリーズは犯人ありきで話が進むのですが、まさかまさかの展開。(あぁ、いつもか)
「生者の言伝」の犯人には見事に騙されました。
もう一捻りあったとは。
さすがは「反転」の魔術師。
「覗き窓の死角」も最初に犯人が犯行を犯して、そのアリバイに翡翠ちゃんが利用されるというもの。
反抗時刻をどれだけ推理しても、そこでつまづいて。
そして、遺体に付いていsた謎の圧迫痕。
真ちゃんの勇気。
犯人が巧妙に仕掛けた罠とは?
翡翠は、友人となった彼女の心を救うことができるのか?
図書館でさっさと借りて読んでみたのですが、とても良かったです。
今回の翡翠は、いつにも増して、人間らしかったというか、いわゆる「超人」ではなく、普通の人で、普通に謎を解いた、というかなんというか。
でも、ラスト、またまた犯人が犯した第2の犯罪もあっさりと解決。(苦労はしたようですが)
翡翠ちゃんの今後が気になるところです。
結局、翡翠ちゃんに分かったことといえば、弟さんを亡くしていることでした。
それがショックでどうやら日本に招いた人に言われ、日本へ来日したようですが。
今回も加齢に事件を解いた翡翠ちゃん。
だけれど、友人となった犯人に心を寄せること苦しみ、悩み。
翡翠ちゃんが苦しむ姿は読んでいるこちらも感情移入してしまい。苦しむことに。
「覗き窓の死角」に比重を置いていた本のような気がします。
図書館で借りて、正解の本でした。
謎の過去も少しずつ明らかになってきて、次回作は、最後に出演した警察官僚にも触れられるのかな?
次回作(もう既にシリーズかされたと思うんですが)を楽しみに待っています
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