ちょっとおすすめ本 「化石少女」 麻耶雄嵩 著 | ココアラテぷらす、ときどき読書

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子宮筋腫発覚!どうなる私!?
2019年にステージ0の乳ガンが発覚しました。(5月20日に手術しました)
婦人科と皮膚科と外科にも定期的に通院してます。

久々の摩耶さん作品になりますニコニコ

 

化石を愛するあまり、京都の名門学校に通う、まりあと彰が遭遇する連続殺人。

廃部寸前の古生物部の部長にして、万年赤点のまりあ。

そして、一人きりの部員、彰。

彼はまりあの幼馴染みで、影では「従僕くん」と呼ばれていた。

まりあの父親の会社で勤める彰の父親から、「まりあのことを見守っていてほしい」と強く言われていたため、仕方なしにまりあが部長を務めている部に入部していた。

 

しかし、次々と起こる連続殺人を目の当たりにして、まりあの奇想天外な推理が炸裂する。

「犯人ありき」での、その推理は、彰にしてみてば、無理があるものだった。

 

そして、まりあと彰が行った山で発見したのは、犯罪を犯した逃亡犯の富井が殺害されて乗っていた乗用車。

ここでも、まりあの推理が。

彰はそれを渋々聞いていたものの、結局は解決できずに、山を下山する。

 

学校に帰ってきた2人を待っていたのは、学年2位の馬場だった。

彼は、古生物部に入部したいと言い出した。

訝しいと思いながら、まりあは入部を承諾する。

彼は、体育館の壁に「化石があるから、確認してほしい」と言い、まりあを呼び出した。

そこで待っていたのは、なんと体育座りをした馬場だった。

果たして殺害したのは?

ラスト、あなたに待ち受けていたものとは。

 

という作品でした。

 

ラストは摩耶さんらしいというか、なんというか。

落とし所を間違うと、破裂してしまう物語ですが、それを一つにまとめる作業の難しさを知った作品だと思います。

 

でも、これほど、登場人物に感情移入できないとはあせる

だって、まりあは美少女(見ているだけでは)という設定で、化石のことしか頭にない、学校でも評判の奇人変人。

お付きの彰に関しては、もはや、何を考えているの分からないというか、この作品の中では「普通の人」設定らしいし。

 

「赤点探偵とワトソン君」のコンビですが、まりあの暴走を彰が必死になって止めていて。

読んでいて、なんだかちょっとモヤモヤしました。

 

途中、自殺したと思われる少女の「理由」もはっきりとは判明しませんでした。

ただ、最後に「そう来たか!」と読ませてくれるところはさすがというか。

 

警察は冤罪で犯人を逮捕してしまうし、ちょっとありえないなぁという展開もありました。

まぁ、そういう話の持って行き方もあるんでしょうね。

 

「ちょっとおすすめ本」にしたのは、ラストで全てが解決しなかったという点でした笑い泣き

まぁ、時間潰しに読むのにはもってこいの作品かな。

点数的には70点です。

 

 

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