過去 姉が医院を開業していた時
忙しさと 過労と 種々の心労が重なり
体を壊したことがありました。

自分の自己管理の甘さを悔いて辛いのか
あらゆる我慢は 父の肩代わりである多額の借金のせいであり、それを恨む気持ちからくる辛さなのか、とにかくその時期は
深い苦渋に覆われ 悩みに囲われました。
私は 暫く休息が必要だろうと判断しましたし、姉もそれは重々承知の上でした。
でも 抜け切れないものは、深い闇に包まれた悩み。体調は医療の力を借りれば回復することができても、心の中の闇は、そう簡単には拭い切れません。
借金苦から逃れられないにしても、これから自分はどうしていけばいいのか。どうなっていくのか。どこへ向かうべきなのか。
まさしく 思考が停止してしまった状態。
身内である私も 心配が過ぎていたせいか
広い視野が持てなくなっていました。

そんな時。父の代から付き合いのある
看護師のふうちゃんが言ってくれた言葉が
今でも印象に残っています。

「私は乳癌で入院した時は本当に打ちのめされて、もう全てが終わったような気がしたけれど もしかしたらこれは、今まで走り続けてきた自分に 神様が 少し休みなさい、立ち止まってみなさいとくれているメッセージなのかな、と思ったよ。」

病室のカレンダーをぼんやり眺めながら
ふうちゃんは思ったそうです。
今が最悪に思うけど、これまでに 今よりもっと苦しかったり悲しかったりしたこともあったような気がする。忘れているけど。これから先も もしかしたらそうなのかもしれない。
そう考えたら、自分の長い人生の中では
今の最悪だと思うような状況も、ほんの一握りの悩みに過ぎないのかもしれないと。
ひた走り続けてきたけれど、自分が見えなくなった時には 少し立ち止まってみることも必要なのだろう。それは長いように感じても人生の中では割と短い間なのだと。

本当にその通りだなと思いました。
日常の慌ただしさの中で
ふと自分を見失ってしまう時があります。
そんな時には ちょっと足をとめて周りを見渡し 一呼吸置いてみるのは大切かもしれません。
本来の自分を取り戻していくために。

               昨夜の夜ごはん  ♪