Aさんのように、無意識に「自分が弱者に戻ること」への強い恐怖を抱えている人たちはたくさんいます。
彼らは、支配されることを「死ぬほど怖いこと」だと感じているのです。
死ぬほど怖いことから自分を守るために、他人を支配しようとする。
そうすることで、自分の身の安全と安心を感じたいのです。
虐待やDV、ハラスメント行為などを正当化することは決してできません。
しかし、当事者の心の中にある「強い恐れ」や「無力感」に理解を寄せなければ、再発を防ぐことも難しいのです。
「ミスをしてはならない!」「こうでなければならない!!」といった強い思い込みも、自分を大きく見せて、心の中にある劣等感をごまかそうとする、心の防衛反応のひとつです。
こうした思い込みを脅かすような他人の言動(我が子や部下の失敗や反抗)に対して強い恐怖を感じるため、それが強い怒りとなり、相手を威圧して抑え込もうとします。
怒りは分かりやすい「見える感情」ですが、その下には見えにくて分かりにくい「孤独・不安・恥・恐怖」などが隠れているのです。
子どもの頃から感情を安全に表現できなかった人ほど、怒り以外の感情(悲しみ、恐れ、恥など)を感じ取りにくい傾向が見られます。
その結果、どんな不快感も「怒り」としてしか表せなくなり、それが家庭や職場で「威圧的な態度」として表れてしまうのです。
怒りが爆発しそうになったら7秒我慢すれば治まる・・・。
そんな話を聞いたことがあると思いますが、私は「そんなわけないじゃん!」と思います。
7秒我慢しても、いや7分我慢しても、怒りが治まらない時もあります![]()
じゃぁ、どうしたらいいかというと、その7秒~7分の間に、ぜひ身体の反応(胸の圧迫、肩の強張り、手の震え、呼吸の仕方など)を観察してみてください。
そして、「そっか、この私の体の反応は、心に傷を負っている自分を必死に守ろうとしてくれているんだな
」と気づいてあげてほしいのです。
そうした後にまたいつも通り怒ってしまったとしても構いません。しょうがないです。
でも、その後に、「さっきはありがとね。私を守ろうとして反応してくれたんだね。でももう大丈夫。これからは私があなたを守ってあげるよ💕」と自分(インナーチャイルド)に言ってあげてください。
インナーチャイルド(傷ついたままの子供のこころ)に気づき、やさしくしてあげる。
それは、自分が自分の親代わりになってあげることでもあります。
これ、はっきり言ってすごく難しいです。
最初から上手にできる人なんていません。
でも続けていくうちに、それらしくなっていきます![]()
少しずつ、自分の内側からの安心感が育っていきます。
インナーチャイルドが安心するからです。
すると、見えない負の感情が癒えて、結果、切れたり過食する必要がなくなっていきます。
ある男性のクライアントの方が、インナーチャイルドの癒し方について「なんだか、自分と自分で夫婦カウンセリングをしているみたいだなぁって思いました」とおっしゃっていました。
強くあれ!弱音を吐くな!などという育て方をされてきた人ほど、自分の感情と向き合うことが苦手です。
そういう方は、「傷ついたままの子供の自分の心を癒す」というよりも、「傷ついた自分を優しく受け止めるパートナーのような自分」をイメージする方が、内側からの安心感を得やすいってことですネ![]()
そういえば、クライアントのSちゃんも、「理想の彼氏に癒してもらうイメージで、インナーチャイルドを癒してあげたらいい感じです
」と言っていました。
やり方は人それぞれ違ってOK。
ご自分がやりやすい形で、インナーチャイルドを癒してあげてください![]()
私は、小学生の頃の自分の写真を見ながら、よく話しかけていました☘