依存症は、隠れうつ病? | 産業カウンセラーあや相談室/気の向くままにGoing my way♪

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極度に自分のことを無価値で劣っていると感じるのは、恥意識が病的に強い状態だと言えます。

 

恥意識は誰にでもあるものですが、特にプライドの高い男性の場合、恥意識を持つこと自体が強い恥になります。

そのため、うつ状態を周りに隠すことで、うつ病を悪化させてしまう傾向にあります。

*男性が抱く男性像(男はこうあるべきだ!という無意識のイメージ)は、父親のその影響を強く受けやすいです。

 

うつ病であることを自分自身からも隠すこともあります。

自分が他者よりも劣っていると感じたくないからです。

そのために、他者よりも自分は優れている!!と自己を誇大化できる行為にのめり込みます。

 

ギャンブル、アルコール、薬物、性行為、暴力、そして仕事や筋トレなど。

自己を誇大化できる方法は実に様々です。

うつ病である自分を認知したくないがために、必死に何かに依存する。

つまり、依存症は隠れうつ病とも言えるのです。

 

メンタルクリニックを受診し、依存症の相談をすると、抗うつ剤が処方されることがあります。

ストーカー行為を止められない男性に抗うつ剤を投与したところ、ストーカー行為が治まったが、服薬を止めたら、ストーカー行為が再発したという臨床報告もあります。

問題行為にはいろんな要因が絡んでいるので一概には言えませんが、この事例のように、依存症の背景にうつ病が潜んでいることは少なくありません。

 

私自身も、過食症に悩み苦しんでいた時は「過食さえなければ!」と思いながらも、「この私から過食を奪ったら何もない」と思うことがありました。

自分はダメな人間で何の価値もない!と思っていたからですぐすん

実際に、過食が止められず大学を休学した後、うつ病になりました。

「私の人生は完全に終わった」と思ったからです。

 

周りからの評価によって得られる高揚感(自己肯定感)も、自己を誇大化させて自分の無価値観を隠す手段になり得えます。

例えば、仕事中毒(ワーカホリック)や外見への強いこだわりの裏に、うつ病が隠れていることもあります。

仕事中毒や外見へのこだわりは、社会通念としてある程度受け入れられている行為なので、うつ病とは判定しにくいし、そもそもうつ病であることを自ら隠すためにそうしているので、その自覚が全くなかったりします。

 

次に続きます。