私が19歳の時の話です。
過食と希死念慮が酷くなり、やむを得ず大学を休学することになりました。
主治医は、大学に提出する診断書に「自律神経失調症のため」と書きました。
「うつ病や摂食障害よりも、自律神経失調症と書いておいた方が復学しやすいと思うから」と言う医師の言葉に、自律神経失調症って曖昧だもんなーと思いました。今は「適応障害」と書かれることが多いですね。
でも、あの頃の私は本当に自律神経失調症だったのだと思います。
自律神経は、交感神経(興奮や覚醒)と副交感神経(リラックスとブレーキ)のどちらかを優位に働かせながら、24時間絶えず心身の状態を健全に保とうとしています
例えば、夜は副交感神経が優位になるからゆったりした気分になり眠りに入ります
朝は交感神経が優位になるから元気に活動できます
実は、交感神経の働きは緊急の時以外は「ほどほど」で良いものなんですが、現代社会では、交感神経を過剰に使っている人がとても多いのです
自律神経のバランスが崩れると、心身にあらゆる症状が出てきます。
例えば、興奮状態が収まらなかったり、疲労感が続いたり、大量の汗が出たり、手足が冷えたり。
蕁麻疹、便秘や下痢、慢性的な肩こりや腰痛、偏頭痛、PMS等も自律神経の緊張と疲労のパターンが大きく関わっています。
つまり、自律神経を整えれば、こうした症状が軽くなる可能性が高いのです。
そんな自律神経に関する最新の理論、ポリヴェーガル理論が今注目を浴びています。
この理論によると、自律神経の働きを整えていくと、他人といても、ひとりでいても安心して過ごせるようになるのだそうです。
それってどういうこと??と思い、早速読みやすそうな本を一冊買ってみました。
挿絵がかわいくて、見ているだけでほっこりしました
ほっこりは、安心のタネを育てます🌱
自律神経の働きのバランスを良くなれば、誰かといてもひとりでいても不安や疲れをそんなに感じなくなる。
なるほどこの考え方は今までになかったなー
面白い。
この本を読んで、今の私は、不安やイライラがスッと消え去るための「安心のタネ」に毎日ちゃんとお水をあげていることが分かりました。
つまり、今の私は自分のことを大事にできているんだなと
だから、摂食障害も完治したんだろうなと思いました。
若い頃の私は、自分を大事にするということが全然分かりませんでした。
他の人たちもそうじゃないのかなぁ
そんな未熟さを「若さ」っていうんじゃないかなぁって思うのです。
誰もがいろんな経験をしながら試行錯誤の末に自分の取り扱い方が分かって来て、と同時に自分のことを大事にできるようになっていくのだと思うのです。
10代~20代前半の私がこの手の本を読むことは多分ないです。
もし手に取っても、「こんなことで過食は止まらないし、痩せもしないもん!」となったはず。現にそうでしたし...
興味が湧かないものは、頭にも心にも入ってこないのですわ。
次回のブログで、もう少し詳しくポリヴェーガル理論について書きたいと思っていまーす。